「短編 幻想」を含む小説

遠い世界の空の上。天界の北外れの森で暮らす仕立屋と、そこを訪れるひと達のお話です。揺らせば音の鳴る林檎。花をほぐした糸で縫う衣装。幻想のような現実を紡ぐ短編です。

※この小説にはちょっとだけグロテスクなシーンがあります。 学校内通貨である＜ケジメ＞を製造するための当番に選ばれてしまったアヤノ。 成績優秀者や生活態度の優れたものに与えられる…

「君は■を見なくちゃいけないんだ」 キカイに繋がれた子供たちは永い夢を見る 　管理者B-88はひとりの少女が夢を見なくなった原因を探るべく、少女と共に夢のなかを旅することに……

　還暦の男に時々刻々去来する。過去・現在・未来が混じり合う。 　生と死。 　奇妙な人たちが次々と現れては消える。

ある感染症の世界的な流行の後、感染防止とプライバシー保護のため、人々は顔全体を「面」で覆って生活するようになった。そんな世界に暮らすある家族のお話。

夜、ウォーキングをしている途中で女性の幽霊を見た。 眺めていると、同じように幽霊を見ている男性に気づく。 彼が言うには、その幽霊は彼の妻らしいのだが…。

折笠春樹(おりがさはるき)が語る、 如月玲華(きさらぎれいか)との話。 それは狂気か純愛か、 はたまた愛憎か肉欲か。 愛　それはなんだ もっとも自然な鎮痛剤それだ　愛 …

水族館に辿り着くまでの、その道中のお話。 魚たちの不思議な世界や取り巻く生活を、テンポの良い文体で書いてみました。 ノベルアッププラスにも同時掲載しています。

ある日エレベーターの中に閉じ込められている１匹のクモ（ハエトリグモ）を助けたぼく。 そして時は過ぎ、自ら命を絶とうとしているぼくの前に、かつて助けたクモが現れる―――― ※うつ…

少女チユは生活にも自分自身にも失望していた。そんなあるとき、冬の森でチベット風の民族衣装を身にまとった、奈亚拉托提普（ニャルラトホテプ）と名乗る少年と出会う。 舞台は中国東北部…

赤いコートに大きな鞄。帽子を目深にかぶる青年は思いを運ぶ郵便屋。鞄に詰め込まれた荷物は手紙だが、依頼人は人にあらず。引き受ける彼もまた、人にあらず。 さて、今日の配達はどこだろ…

峠の語源は「手向け」が転じたものである。 急坂の頂上にある草ぼうぼうの領域へと目が向く。 　子どもは急坂を登りはじめる。足は自然と廃屋へと向かった。 「手向け」の場所は、ひと…

ある日の昼下がり、かつて都心と呼ばれた場所に暮らす骸骨たちはくだらない会話を交わしていた。言葉遊びで飾られた崩壊後の世界は、楽しくもどこかおぞましい。 *シリーズ化しようとし…

廃墟で踊る少女の足は、瓦礫で傷つかない。 夕暮れに佇む少年の色彩は、橙色に染まらない。 ふたりと出会ったのは、時代も性別も感じさせない衣装の大人。 ひとの形を持つ、人間ではないも…

　幼い頃から時代劇が好きだった青年、御剣刀悧（みつるぎとうり）。彼はブラック企業で働いていたことによる過労と睡眠不足でうつらうつらしていたところを、電車に撥ねられて死んでしまう。…

人類が滅んで千年近く。地球には、飛ぶことができない妖精と話したりする動物が住んでいました。ついでにAI搭載のロボットも。そんな地球で、二人の妖精は一年前に出会い、同棲を始めました…

株式会社「マーメイド」の社長をする男は、現実主義で妄想や幻想が大嫌いだった。そんな彼に、人生を変える出会いが訪れる。

日々思いついた話を纏めています。 短編を集めたもので、どこからでも読んでください。

あるときは冒険譚、あるときはミステリー、あるときはSF,あるときは学園日常系、あるときは悲恋もの…… いろんな要素をもった連作短編集です(;'∀') タイトルの偽書集は「アポク…

　週末の休みに、私はとある絵画展に足を運びました。ただそれだけだったというのに、これほどの音と光を浴びるとは思いもよりませんでした。 ＊カクヨムコン（短編賞）に出すために書い…