「見上げた空」を含む小説

関西の一番西の方に住む栞。東北に帰ってしまった匠海。今日の真夜中の流星群を一緒に見ることは諦めていたけれど…

孤独と向き合う

知ってる。分かってる。手に入らないことぐらい。それでも。 見上げた空に浮かぶものたちを求めることが許されないくらいなら。 消えてしまったほうがましさ。

今からほんの少し先の未来。なんてことはない日常。今日も、見上げた空には『海月』が浮かんでいる。

　いつも空を見上げている少女、まろかは、善美高校の文芸部「葱頼」に入部した。明るく優しい仲間や先生と出会い、これからの日々に期待を募らせる。しかし、ただひとつ気がかりが。ひとり暗…

冬の終わりと聞けば、誰もが青い空の下の明るい日差しと萌える緑、柔らかな花の色を思い浮かべるだろう。残念ながら見上げた空は暗く、重く、厚い雲に覆われている。 一人、北国の寂れた駅で…

陸上競技は才能が全て。天才の隣では努力しても「秀才」が及第点だろう。でも、憧れてしまう。自分にはない強さが欲しい、誰よりも速く、誰よりも遠くに跳びたいと。願ってしまう。もう少しだ…

カップラーメンを待つ五分間、彼と付き合った日々を思い返して夕焼け空を見上げた。 心理描写を読んでいく話です。 女性になろうにも掲載。

「ちょっといいですか。上を見てみてください」 夏休みに子供を連れて地元の科学館を出たところで、目の前の青年に声を掛けられた。

2020カクヨム甲子園短編賞、最終選考作品です。 東京国立競技場。世界中の人々が陸上競技を手に汗握って見ていた――頃、自然豊かな地方の陸上競技場でも負けられない戦いがあった。 …

虹界（こうかい）と言う名の異世界より、世界に虹霊が虹力とともに訪れてからおよそ八〇年――。 　五年ぶりに帰って来た日向太一（ひなたたいち）の故郷は大都市として、すっかり様変わりし…

高校3年生の雪花は図書室で春花と出会う。彼の手に持っていた本には、「声劇」と書かれていた。 中学の時演劇部で一緒だった2人。彼らはその青春がかき消されるその時まで、確かに足掻き続…

ある日、訪れる機会ができた故郷で見上げた空。その面影は無かった……

２００５年９月２６日に書いた詩です。何気なく見上げた空の景色。

　私はシステム屋だ 　今の部署に配属されるまでは、システムエンジニアの肩書を貰っていたが、それがすごく恥ずかしい。 　上司は、尊敬できる人だ。 　私は、自宅謹慎中を会社からい…

「ああ、あれが落ちてくるのか」 見上げた空には隕石が浮かんでいた。

神崎　京　１７才　漆黒の髪、漆黒の瞳　純日本人 神崎天音　１７才　お日様色の金髪、光を通すと変わる青い瞳　日本クォーター 神崎桐吾　３６才　外見は２０代、京と天音の保護者　純日本…

ふと気づけば、男は無人の駅のホームにいた。 山間の、小さな駅。見覚えのないそこに、覚えのないまま立ち尽くしていた。 見上げた空は茜色の夕暮れ。しかしどれだけ時間が経とうと、その…