「伝説・伝承」を含む小説

生後半月の弟、健太がおどろおどろしい生物によって、川に引きずり込まれた。それは、過去、口減らしのための殺された赤子の霊が怪異となった存在だった。ノツゴとして私に憑いた健太の泣き声…

どこか浮世離れした語り部が口にする、ほんのり不思議なお話をまとめた短編集です。 旧家の習わしや、ふとした日常の隙間へ潜むあやかしの数々。 それら微かな妙を辿りながら、さらさら…

ブラジルで語り継がれている都市伝説、昔話や神話のうち、幽霊・精霊・怪人・怪物・妖怪などの「この世のモノではない」存在が登場する話を一話完結型で紹介しています。 楽しくて、ときどき…

月と太陽の神話の地、オクシタニアへようこそ！ ここでは手付かずの雄大な自然と、豊富な森の幸、ここでしか見ることのできない植物、北国の可愛らしいモフモフの狼たちがあなたをお待ちして…

旧友の訃報を聞き、地元へ戻った伊織。 誰にも知らせていない帰省だったが、彼女は元恋人の川島に出迎えられてしまう。川島には人の心を読む特殊な力があり、伊織はそれを厭っていた。 弔…

主人公を中心に神、悪魔、あやかし、死者に魅入られた僕等は神話や伝説、民話をこの世界で体現することになる。

獣人は満月の夜に獣化する。 狼の獣人に生まれた少女セリアルカは、満月の夜になるとモッフモフつやっつやの銀色の狼になってしまう。 とある事情から獣人であることを隠して生きてきたけれ…

華やかなイベントばかりが花じゃない。 風情ある日本由来のイベントも大事にしていこうとする人たちが確かにいる。

”あいつ”と出会ったあの夏の、俺が体験したことを物語形式で書いていくよ。 信じらんないと思うかもしれないけど、俺だって最初は信じられなかった。 でも、あいつと過ごした日々は絶対に…

キリスト教。それは世界でもっとも信者の多い宗教。その教典である旧約聖書と新約聖書の中で語られる説話や言葉を題材にした短編集。 第1話『貝殻の騎士』 　砂漠の国、磨かれた貝殻の如…

祖母は言う、「霧の中で口笛を吹いてはいけない」と……

受験前夜の娘をリラックスさせるために、母親が話す怖い話。

昔々、素羽鷹沼のほとりでは、素羽鷹（そばたか）の国が五つの隣国と仲良く暮らしていました。 ところが或る日のこと、その昔、都の天子様にそむいて兵を挙げた謀反人として、この地で討ち…

始まりの物語、、、なんてカッコつけちゃってるけど全部本当のことなのだから仕方がない。 でもぼくが伝えなければ誰も知り得ない物語。この世界の起源でありこれから始まる新しい世界の根源…

怪談・伝承・都市伝説。まことしやかにささやかれる噂は、いつだって興味を惹いてやまない。三木鼠町の伝承となりつつある古い都市伝説「宿鼠」、中学生達に話題の新しい都市伝説「未来電話」…

時は鎌倉。紀伊の国の奥地には物の怪が棲むという噂があった。 探し回っても辿り着くことはできず、もし辿り着いたとしても、一夜のもてなしを受けて寝て起きれば、人はおろか里そのものが消…

第二次世界大戦で超常的な存在が大規模な破壊を防ぎ日本が致命的な敗北をしなかった世界。 21世紀に入り世界が再び戦争の足音が忍び寄る中、新たな動力として精霊機関<<スピリットエンジ…