「伝奇 百合」を含む小説

とある2020年代後半の日本。異誕(いたん)呼ばれる人外達が、古より発生する世界。 警察庁ではそれらの犯罪に対処すべく、 特務機関「異誕対策特務分室」が運営されていた。 分室に勤…

【基本的に毎日１６時頃に投稿中！】 「僕が愛らしい花々を愛でる為の部活。それが我が花咲高等学校の園芸部だ」 　――園芸部。 　それは一人の男子生徒が、「愛らしい花たちを愛で…

気付けば「私」は、伝奇系ギャルゲー『破滅の恋獄』のルート選択後の負けヒロイン雪消みもざに転生していることに気付いた。 メインヒロインのために主人公とメインヒロイン以外が全員不幸…

　空美野市にある喫茶店、朽葉珈琲店に、女子高生・佐原メダカは居候中の身である。朽葉珈琲店の娘・朽葉コノコに起こされて、メダカは空美野財団で運営している、空美野学園へ登校する。 　…

※存在しない原作の二次創作アンソロジー「虚景」寄稿作 失われた原作と、存在できない〝あなた〟について。

『存在しない原作の二次創作アンソロジー「虚景」』に寄稿した短編小説です。 本作は「天明の階 -Infinite annulus-」という存在しない原作の架空の二次創作として書かれ…

　世界は言葉で出来ている。 　現実にそこに『在る』ことと人が知覚する世界は違う。同じ言葉でも、好きという言葉が薄っぺらなお世辞であれば、親愛の言葉でもあるように、嫌いという言葉が…

其れはまだこの世がモノクロだった時代に産まれた者。 自らを吸血種と定め、世を陰から支配する姫君。 名を「ニチハミヒメ」と言った。 時は現代、鈴園町にて。 銀縁眼鏡の少女、「是空…

魔法使いって、なんだろう――？ あの日、今から二年前。世界は魔法使いという存在を周知の事実として認め、弓月市を舞台に繰り広げられた魔法使いの戦いは椚夕夜の消失と共に幕を閉じた。そ…

近年急伸を遂げたカッパ製薬。その技術躍進の影には、未知の情報源が存在した。 河童――そう呼称される異形の怪物。それらを適切な手順で〈懲罰〉することによって、未知の情報の詰まった…

京都の学園に通う少女、不破　雛乃（ふわ　ひなの）はかつて怪異と戦う妖術士だった。 とある事件の後、傷心の日々を過ごす雛乃は、ある日街で起こる事件の陰に怪異の存在を嗅ぎつける。迷い…

最近ルームメイトが怪しげなココアにはまっている。 『ココア売りの少女』が売り歩いているというそれは、飲んで眠れば望みの夢が見られるという代物だ。 私も機会があれば口にしてみたいと…

隴西の李徴は博学才穎、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃むところ頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。あとそのへんを差し引いて…

　桜花が散り始め、千里花村（ちりはなむら）の鎮花祭の日が近づいてきた頃。 　村の疫病神を鎮めるため、人身御供『桜憑き』として選ばれた少女・未散（みちる）は、御神木である『神桜（カ…

ある小さな島では、古くからある神が祀られていた。人々はその神を深く信仰し、そしてその神は人の営みを愛しあらゆる災いから守ってきた。その神社の家系に生まれた一人の高校生が、ある日先…

“あの子がまたいつか、あたしの血を吸いに来たら。 今度こそ受け入れてあげられるだろうか？” 友人として隣にいるあたしの胸の内を吸血鬼の彼女は多分知ることはないと思う。 吸血…

十億の借金を返済するため眼球を売った主人公、架城日華。 そしてパチモン巫女、砥上藍奈。 二人の運命が交わった先、違う結末に至ったIF世界線です。 ※この小説には犯罪行為や残…

記憶を消す呪術師の「私」が再会した友人には、柿の木由来の呪いがかかっていた。なぜ、柿の木に呪われているのか？私は何を忘れているのか？ この短編小説は、僕が書いているダーク百合短…

pixivでも公開しておりましたが、こちらでも公開いたします。 あらすじ（結末まですべて書いてますのでネタバレが嫌な人は読まないでください） 大学の宗教学研究室の博士課程に在籍…

　虚実機関の暁紀美枝に拾われた、魔眼の少女紅空と、ノーブル・ウィッチであるユーリが出会い、共に町に現れた吸血鬼シン・クライムと戦う。 　災害を防ぐ為に、彼女らは協力するが、因縁は…