「短編 夫婦」を含む小説

お江戸の大店たる材木商紀伊野屋の若旦那・藤衛門と、彼の元に嫁いだばかりの御新造さん嘉（ひろ）との結婚から現在に至るまでの、夏の日の小さなお話。 甘やかし旦那と天然箱入り女房のちぐ…

恋の音―― それは恋がはじまる合図。 その音が聞こえると、目に映る景色は輝き、心は踊りだす。 でも私には聞こえてはいけない音だった。 だって私は既婚者だから……。 既婚者…

愛しいあの人から、今日も手紙が届く。 愛を告げる手紙が。 もうすぐ帰るよ、と。

人が死んだ先には本屋があった。 人々は今までの人生を本にして本屋に残し、新たにまっさらの新品の本を手に入れ新たな人生を歩む。 今までの人生である本が見つからない少女コルクと、店員…

七瀬光夫は、夫婦の共有スペースの部屋にある妻の本棚であるものを見つけてしまう。 妻の時子も、光夫の本棚であるものを見つけてしまう。 二人は、切り出せないままに日常生活を送って…

旦那が好きという気持ちだけで、毎日を過ごせるわけではない。——小説より抜粋

皆様のお陰で、カクヨムコン中間を通過しました。ありがとうございます。 祐作は、妻、緑からの逆プロポーズを受けて結婚した。 結婚して八年目を迎えた祐作は、結婚して最悪だったあの日…

街を走る男の姿。 その姿を捉えてニヤリと口角を釣り上げる異質な存在。 翼を大きく羽ばたかせると、死体に近付き手を伸ばす。 辺りが光に包まれ、肉体から魂を引き出すと再び上空へと舞…

甘い結婚生活、幸せな時間。 ずっと続くと思っていた。 だけど「僕を嫌っていた妻は死んだ。」 僕の愛する妻は僕の事を「嫌っていたんだ」

「貴方のよく私にいう言葉って、世間的にはモラハラっていうんですって、知っていましたか？」——小説より抜粋

ミニシアターで映画を見る。 （短いとあらすじ無理ですう） ★コレクション：恋愛

新成人のみなさま、おめでとうございます。 今は二十歳の集いになるのかな？ 成人の日を前にした、ある夫婦の会話。 オセロは軽めの小道具です。 ガチでオセロネタを読みたかった人（い…

※アルファポリス ライト文芸 日間一位、週間一位獲得作品※ 　今年３０になった結奈は、ある日唐突に余命宣告をされた。 　混乱する頭で思い悩んだが、そんな彼女を支えたのは優しくて頑…

田舎で二人暮らす老夫婦は孫達が来るかもしれないと期待して準備をする。でも。 切ないお正月の短編

「僕と君は来世で夫婦だったんだ！」 　……やべー奴が来た。 カフェの看板娘グレイシアに会うなり求婚して来たのは、自称『来世の夫』のヴィクトルという男。 彼は来世での死後、時空…

夫と別居中の聖子の元に『ＡＩ旦那』がやってきた。 人間よりもＡＩがいとおしくなるハートフル近未来ＳＦラブコメディ

甘い恋愛小説。と自称しています。 今掲載されているものは気の向くままに書いた短編を集めたものです。読む順番はありませんので気になったところからどうぞ。 どうぞ、ノンフィクションの…

侯爵夫人であるベルの精神は限界だった。 社交界でイケメンと評判のピートに一目惚れして結婚したが、夫婦仲は最悪だった。 束縛が酷いくせに一度も夜伽をしてこないのでベルは自分なんて侯…

医師はそう締めくくった。若夫婦は感心したように頷いている。「先生、もう一度だけ、確認したいのですが……」。尋ねたのは夫の方だ。「僕のお腹の中に赤ちゃんが移ってくる、という訳じゃな…

人工子宮が普及した結果、すべての女性は妊娠出産から解放された。 子宮や卵巣はもはや不要な臓器でしかなく、猫の不妊手術のように幼少期に切除するのが常識になった。 けれどそんな時代で…