「後宮もの」を含む小説

第20回角川ビーンズ小説大賞〈奨励賞〉受賞作 本好きが高じて後宮蔵書室・華月堂の司書となった花音。しかし、配属早々、覆面の来客から「探してほしい本がある」と秘密の依頼を受けてし…

全ての生物は彼女のために生きている。 全ての生物は彼女のために死んでいく。 ＿＿否。 彼女のために生かされ、死にゆく。 彼女にとって 『私…

その国の後宮には、一匹の恐ろしい怪物が捕られておりました。 ＊板野かも様主催の新匿名短編コンテスト四季の宴に参加させていただいていた作品を改稿しました。

角川ビーンズ文庫様より、明日発売の『華月堂の司書女官　後宮蔵書室には秘密がある』発売記念短編第二弾！ 幼き日の藍悠と紅壮は、ある日、母から子猫をもらう。その子猫の名前は……？ …

世弟になった延礽君(ヨニングン)の 衣装に刺繍を施す繍房(スバン)に 配属された蘭(ラン)。 普段は世弟宮の端にある部屋で作業を しているが、蘭が施した刺繍を 延礽君が気に入った…

【完結】 つい先日まで男子高校生だったタモン少年は、気がつくと女性ばかりの世界に降りたっていた。 何とか生き残り、小城を住処にしたタモンは生き残るために周囲の領主たちから娘を嫁に…

時は平安、左大臣家の大君であり、いずれは中宮へと期待され育てられている姫君は、几帳の奥深くに住まい、女房や乳母はおろか家族にさえ姿を見せようとせず、女童の夏木のみを傍近くに置いて…

角川ビーンズ文庫様より、12月1日発売予定『華月堂の司書女官　～後宮蔵書室には秘密がある』 https://beans.kadokawa.co.jp/product/serie…

　呉三娘は名ばかりの皇后である。なにしろ、皇后は二十歳、皇帝は十三歳なので。 　いずれ後宮を去るつもりでいる呉三娘は波風を立てず、静かに時を待つつもりでいるのだが、どうにもそうは…

華仙術の才があるため一族に虐げられていた紅妍は、ある日第四皇子によって後宮に連れていかれる。彼は皇帝の呪いを解くため世間では忌避される仙術師を探していた。紅妍は妃になり後宮を調べ…

隣国カメルアの後宮に拉致され、寵姫として入れられた娘カーサ。 愛のない情事に絶望した彼女は、相手の王子オルグを衝動的に殺してしまう。 死罪を覚悟していた彼女だったが、オルグが父王…

【受賞】夫「妃を下賜されたけどいらねぇし、殺人未遂やらかしての後宮追放って噂だし、触らんとこ」。妻「私はやっておりません。でも信じていただけませんよね。ところで後宮に戻るにはどう…

ヘレナ・レイルノート侯爵令嬢は二十八歳にして、ガングレイヴ帝国八大将軍が一人『赤虎将』の副官である武人である。 そんな彼女に、ある日即位したばかりの皇帝の抱える後宮に入るよう辞令…

　異民族の大反乱により中華が無法の乱世となった五胡十六国時代の初頭。 　名門貴族に、あわよくば皇室の後宮に嫁入りする事を夢見て、貧しくも必死に勉強を重ねた貧乏貴族の娘・小恬。 …

若くして皇帝となった青年、赩炎。だが、彼には後ろ盾がなく、常に命を狙われ、宮廷での力もなかった。「未断の皇帝」と蔑まれている現状を変えるため、彼は昔の伝承に頼ることとした。 『今…

　寺に身を寄せていた没落貴族の娘「斎（セイ）」は、そこで年上の「入道の宮」と出会う。彼は親王でありながら、政から遠ざけられやむなく出家した不遇の人だった。 　しかし流行り病で帝や…

龍の住む庭園に、雨が降る。 その庭園の、果てしなく広い池の傍には、一人の少女が佇んでいた。 その少女は、とても可愛らしい容姿をしていた。 その少女の瞳には、生気が宿っていなかった…

　美貌で有名な公爵令嬢コーデリア・ブラウンは、見事王太子のハートを射止めて婚約。しかし三日で飽きられて、美しすぎる毒見役の少女と交代しろと告げられる。 　この国は独裁国家で、王太…

沈浪、七代聖傘使、聖傘門創始者。 噂によると、彼の手にしていた聖傘は、修仙引渡しを担当していた聖域の仙人から盗んだものだという。この人は恐ろしい人で、強い修仙宗門はそれを聞けば…