「見えないよ」を含む小説

大企業の浅井家の庭にある見事な桜。 桜が咲くと行われる浅井家の桜会。 その準備中に祖母が可愛い孫娘桜香（おうか）に 「桜の木の下には遺体が埋まっているっご存知？」 不可解な言…

性別を隠して女性向けのロマンス小説を書いている作家の僕、佐藤（さとう）楓（かえで）は、小さい頃からひとではないものが見える。 ひとではないものを恐れながら生きてきた僕だが、三歳…

　鬱病を患った四人の凶悪犯罪者たちは、警察の手から逃れるために町外れの放棄された教会に住んでいた。しかし、そこに自称神を名乗る謎の男がやってくる。この場所に自分たちがいると知られ…

公爵令嬢のレイア・イルドナは婚約相手との初顔合わせの場で、内心ため息をついていた。 相手は王族の傍系で、貴族にもかかわらず騎士団に入ることを選んだ変わり者――ジレド・イルアリア…

　大学４回生である木場茉菜香は、検事を目指す傍らで名探偵を志していた。ある日、ゼミの友人である島田から、完成間近の卒論が盗まれたという話を聞いた茉菜香は、名探偵として事件解決に乗…

（獣人のほのぼのラブコメです） ---- 　主人公は高校の卒業式を迎えたその日に、些細で、取り返しのつかないミスにより異世界転生を果たした少女。 死んだと思って目を開けたら耳が長…

　飼い主さんからはぐれてしまった、ある迷い猫はマンションにやってきた。駐車場から住民の部屋が並ぶ区域に入る。そこで、雨が降ってきた。ある家の屋根の下で雨宿りをしていると、そこに住…

『一緒に生きる』、それは多様な形がある。 注意：うっすら香る程度ですが、残酷描写があります。

「婚約を破棄する！」 　言い渡された言葉は、望んでいたもの。 　悪者扱いされても良いのです。これは必要なことなのですから。 「わたくしは、父に恥じることはしておりませんわ」 ─…

「五分で読書」応募作品 イケメンでモテモテの大地君は恋愛には興味がない。 けれど、「付き合って」と言われれば、流れるがままに「うん」という。 「うん」だけ言っていれば、なん…

中学２年になったある日。 見知らぬ姉ちゃんが、通学途中の俺の上に落ちて来た。 姉ちゃんは馴れ馴れしく、『遥斗くん』なんて、俺の名前を呼んでるけど、俺は姉ちゃんのことなんか知らない…

　菅原健一は小学校六年生。受験を控える身もあって日々塾に通う。 　塾のテストで順位を下げたことが切っ掛けで夜の公園に立ち寄る。 　そこで自分よりも幼い女の子、春姫と出会う。何度か…

1話完結ホラーになります。 ただの実体験なので特にオチは無いのですが、地味に怖いので皆さんに共有します。

　中三で母を亡くした毬は父親と二人暮らし。しかし毬は小さい頃から祖母が一人しかいないことが不思議だった。母に聞くも答えはつれなく、その母も亡くした今は謎のまま。投げやりな毎日を送…

わたしはバディ。世界一の悪魔（デーモン）ハンターだ。どんな悪魔も退治してきた。そして今、目の前にいるのは、人間の女の子。 司教の法衣を着ているけど、何かの間違いだ。彼女の赤い目、…

故障品のようにある日突然クビを切られた派遣先。 雨の中で乗る、冷えたバス。 灰色の景色。 パチンコ狂の母から届く 「お金貸して」 という、ショートメッセージ。 溢れて転がる、誰か…