「見えないよ」を含む小説

もうすぐ死を迎える少女、窓から見える鳥との出会い。それは少女しか見えない幻想なのか、そして少女の時間はあとどれくらい残っているのか。

天寿を全うして亡くなった教師が居た。沢山の元教え子達や家族に見送られ天国に行く・・・はずだった。 だが気が付けば何やら絶世の美女とでも言える人の前で、体が白く発光している事に気…

中学に入学して間もない頃、津久見才は音楽室で、一学年上の三原正司と出会った。才の弾いたピアノの曲に、熱烈な拍手をくれ、それ以来友人のような関係になった。三原は普段は荒々しい印象だ…

高２の春に起きたある事故が原因で一緒に暮らしていた悟と、私は喧嘩をした。 些細なことだった。周りにはおしどり夫婦みたいと言われるくらいには羨ましがられる「カップル」だった。だから…

私、斎藤立夏はお母さんが二度目の結婚を決めたので、美波街に引っこしてきた。 そこにはカッコイイお兄ちゃん……五十嵐修一さんがいた。 でも修一さん、実はおばけだった！ 私は小さいこ…

天才的な顔面偏差値を誇る女子高生「如月美依」は日々に退屈を感じていた。 全てが紙切れ同然にしか見えない彼女の元に現れたのはミステリアスな男子高校生「百目鬼凛」だった。 これは百目…

「“首巻くくり”ちゃん、だっけ？──なんというか、今にも死にそうな名前だね」 見習い除霊師の首巻くくり（クビマキククリ）は、先輩除霊師にして霊障問題のエキスパートと名高い憑木身ソ…

祐介は、ある東南アジアの国の日本人学校に通っていた。 そこは、のんびりとした気の休まる学校だった。しかし、真一郎という転校生が来てから様子が変わりだす。 ちょうどその頃、その場所…

晴渡晴が目を覚ますと、そこは脱出不可能な教室だった。 ドアを開こうとしても、見えない壁。窓を叩きわろうとしても絶対に壊れない。 おまけに教室は宇宙空間に浮かんでいて——もう打つ手…

携帯電話が普及する、少し前。 当時、陰キャだった筆者は仲間と肝試しをしたいが為に、霊障《れいしょう》に困る妹に対してウソを吐いてしまう。 自前の、今にも壊れそうな白い軽自動車に仲…

見えないSOSに気付けなんて不可能に近いです。サインに気付いたら、まずサインを出せたことを褒めてあげてほしいです。 私がいちばん辛かった時期の気持ちを全てぶつけました。よろしくお…

「元カレに連絡したい内容を、俺に送って来い」 彼氏と別れて一ヶ月、会社の先輩が言った。 返信が来ないと泣く私に、そいつにはもう送るな、と。 『400文字の恋愛小説』の一つをボ…

ぼっち系男子高校生の米村春（よねむらはる）は、ひょんなことから学校をサボってしまい、乗っていた電車の終点駅まで向かってしまう。 そこで訪れた村の神社には、ケモ耳と尻尾を生やした謎…

休み時間に階段の踊り場の手すりに凭れながら友人と雑談していると背後の全開に空いた窓から風が吹き込んできた。 階段を上がっていた女子のスカートが風で舞い上がり、下着が一瞬見えてし…

カップルがけんかしてる話。（※重複投稿作品）リィズ・ブランディシュカ

目が見えない男と目を隠している男の、社会の隅っこで芽生えた感情とその行方のお話。 タグにBLとブロマンスは付けましたが、作者自身も「このふたりはどういう関係なのだろう」と今でも頭…

辻斬り事件の時、重傷だった同士が亡くなった。また刺客が来るのかと警戒する伝子だったが・・・。

火がついている間、消えるまでの10分間だけ、亡くなった人の姿が見えて再会できる線香があるという。 もしそれが手に入るとしたら、貴方は誰に逢いたいですか。 ※1話完結型オムニバス…

冒険者がクエストを達成する行いは多くの人々に様々な形の幸福をもたらす。冒険者は富と名声を得て、依頼者は困り事から解放されたり日々の暮らしが楽になったりもする。そして、冒険者と依頼…

【本文増量試し読み・掌編三編一挙公開】 生まれてこの方、須磨軒人（すま・のきひと）に安心できる場所はなかった。 どこにいてもお化けに苛まれる。人に憑りつき、人を殺す“真っ黒な…