「＃恐怖」を含む小説

短編ホラーを書いて行きます。※エブリスタ様、アルファポリス様でも掲載させていただいています。

ある日父が家に連れ帰った動物は、不思議と妖艶な雰囲気を備えていた。 鹿のように黒々と濡れた瞳。鈍く輝く銀色の長い毛。脚は短く、地面を引きずるように、不格好に歩く。猫に近いなにか…

上告棄却、死刑確定。 時代は、既にサイパン陥落、東条内閣総辞職が翌月に迫り、日一日と敗色が濃くなっていく。殺人以上に深刻な戦争の恐怖が地域を覆っていた。そんな中、密かに1944年…

オカルトライターの新部は、人食い岩と呼ばれる恐怖スポットを取材するため、山奥の霧残村を訪れた。 珍しい来客を村の老人、織吉と竹蔵は快く迎え入れてくれたが……。 〇小説家になろう…

主人公、菅原道也は普通の高校生である。 毎朝家に起こしに来てくれる幼馴染、刺々しくデレるクラスメート。 ニート気質な美少女ゲーマー、引っ込み思案で献身的な後輩。 そして、小さい頃…

２年前に妻が行方不明になった。 最後に彼女が目撃されたのは、深夜の駅のホームだった。 彼女は電車に乗り込み、どの駅でも降りなかった。 以来、僕はそれと同じ時刻の電車に乗って帰るこ…

文字が書けない読めない使えない事態に陥ることに頻繁に恐怖しているからとにかく字を打てることを自分に対して示そうとしたそんな治療的な試みの副産物です。スプラッターノベルではない。

「ただの摂理に恐怖を抱いた」一人の兵士の話。 戦争帰りの若い男は、戦いの場で味わった魔法への恐怖と疑問をとあるシスターに話すが――。 カクヨムを試したくて投稿しました！…

やさしい家族と暮らす高校生、秋山タケルはある日、謎の人物に連れ出され大怪我を負う。九死に一生を得たタケルは、戸惑いながらも自らが魔物から人々を守る存在、「白の人狼」であることを知…

信じてくれないし、話せば怒るか相手にされない。相手にされる時は嘘ついてる時くらいか。 もう何人目だろう。

明日が来る事に何の恐怖も憂鬱も拒否反応も無かった時代はいつだっただろう？ いつから僕は、当然のように来る明日を拒絶する方法はないものかと考えるようになったのだろう？

現世の心の底に隠れた閉鎖感と不可逃避を書きました。 ──家には「古本屋に行く」と伝え、トンネル1本の先にある書店を目指す。太陽が地に向けて怒っている8月のこの頃、私は歩いて店…

　少女との出会いはそう……裸だった。 「いや記憶にないんですが」 　このアザレルと呼ばれる世界では剣と魔法に加えて、ツクモという力があり、そのツクモは力の象徴ともなっていた。…

人の顔がトラウマになっていた僕が口裂け女の君と出会い変わるラブストーリー

稲庭順二郎（旧稲庭純一郎）プロフィール れんこんプロ所属（個人事務所） 神奈川県出身 年齢　３４歳 血液型　ＡＢ 高校中退後、新横浜にあるキャバレーの呼び込みのバイトをする。…

「恐怖」、それはジワジワと日常を侵食しながら表れるものである。 これは、普通の人の普通の日常が壊される瞬間の蒐集である。 ※この小説は実話風フィクションであり、実在の人物・団体…

60年前。文化人類学を志す青年、イオは人食いの有角人「魔族」実地調査のため、古霜帝国〝ザデュイラル〟へ渡った。 孫娘に語って聞かせるのは、カズスムクとタミーラク、一番食べたい相手…

神津山市では未だに幼生が跋扈していた。特機隊第六小隊の戦いが続く中、神宮司瑠奈と空閑蒼依は新たなる恐怖と悲しみを目の当たりにする。「うちのお兄ちゃんは闇にさまよう」に続く神津山奇…