「消えない」を含む小説

あらゆる本《世界》を収める唯一無二の大図書館ユグドラシルを管理する司書の一人である少年・倉見要がパートナーである少女・羽白かさねと共に壊れかけの本を直すため、様々な本を旅する異世…

十月になっても、残暑は図々しく秋に居座っていた。 どこまでも続く夏は、いつまでも怪談を――おばけを生み続ける。 死体を弔っても消えないイツマデ。 チャットアプリを利用するこっくり…

外資系投資銀行に勤務する祐介は仕事に邁進し、これといった趣味もなく、タミオと名づけた淡水魚のタナゴを飼うことが唯一の愉しみだった。ある夜、バーで旅行代理店に勤める繭子という女性と…

勇者には幼馴染の少女がいた。 けれど、幼馴染の少女は勇者の元から消えてしまう。 彼女がどこにいるのか、どうしてしまったのかはいまだわからない。 ただ、ここに彼女が書いた手紙を記す

有結は自称イラストレーター。Twitterや投稿サイトでイラストを１枚数千円で売っている。サラリーマンの誠とは大学時代からの付き合いで、同棲生活が続いている。 そんな時「別れよう…

毎日平凡な日々を送る大学3年生の私。ある夜、寝ようと電気を消したら、突然窓から大きなノックが聞こえてくる。最初は誰もいない、そして2回目のノックが聞こえて再度窓のそばに行くとそこ…

時代は唐の初め。唐と突厥の勢力が拮抗する西域で、娘たちがいなくなる事件が起こっていた。同じ頃、取るに足らない古びた椀が、信じられない高額で取引をされていた。 西域北道で活動してた…

海辺の中学校に通う「私」は、夏休みに友達のケンジとタツヒコと３人でかくれんぼをする。すると、雑木林の中にある小さな穴に隠れたタツヒコが消え、入れ替わりに「ウタテ」という名の少女が…

　高校生の西田 信人は薄暗く何もない空間で目を覚ました。 　焦る信人の前に現れたのはボサボサの黒髪にメガネ、ヨレヨレの白衣を着た冴えない男。自分を“神”と名乗る男は信人に勇者と…

庶民の味方だった百円の皿がメニューから消えた！ 何とかしなければ･･････

化け物が言った。 「遺言を言え」 ボクは痛くて苦しそうだから死にたくないと答えた。 すると化け物は親友を殺し、そして蘇生させた。 親友は、一瞬で殺されたから苦痛の類はなかった…

夢の中で会った女の子。 夜の街で遭遇したけれど、消えてしまった。 女の子の名前はNと男が言った。 ユウタは都会の夜に潜んでNを捜しはじめ、 帽子とマントを着たガールズバンド、 ナ…

果てしなく広がる大宇宙。無数の銀河が、銀河団が存在している。その中の星々には、かつてから叡智を携え、優れた技術力を持ってきた星が無数に有る。しかし残念な事に、そのほとんどの知的生…

「ドウシテ消シチャッタノ？　トテモ素敵ナ絵ダッタノニ」 　山の中にある谷。そこにあった地上絵が、一晩で消えてしまった。 　その翌日、ふたりのバックパッカーは消えた地上絵のあった…

彼らは逃げられなかった。元から囚われの小鳥達なのだから、仕方なかったのさ。 だけど彼らは鳥は鳥でも星間移動を執り行える、宇宙の渡鳥。星を渡る子と呼ばれた貴き子供達は、己が翼をはた…

彼女のことを綴る上で欠かせない言葉は「彼女は作家であった」ということだ。 僕が彼女を知ったその日から、そして、僕が彼女の「読者」になったその日から。 彼女は最後まで僕にとっての作…

【あらすじ】 　坂本明人（さかもとあきと）は人の心が読める特殊能力を持っていた。その能力を使い、日本へと越してきたイギリス人の少女へと言葉を教えることになる。少女の名はエミリア。…

運命とか奇跡とか。そういう言葉が届かないほどの時で恋をする。2人の想いは言葉に残らない。残らないから手紙に書く。忘れないように。無くならないように。消えないように。そして紡ぐ想い…

子供の頃に海に消えた父の影は、今も、海の底に沈んだままでいる。 自主企画「同題異話・七月号　　鯨よりも深く」参加用の作品です。

世界は『人類消失現象』に見舞われた。人類が次々に消失していくなか、高校生・由衣はいまだ生き残っている。滅亡まで秒読みの世界で、由衣はかつて恋をして、最悪の別れ方をした幼馴染・千秋…