「見えないよ」を含む小説

空（そら）は三つ子の一番上。けれども弟たちとはなんとなく溝があるように感じている。一卵性で双子のような弟たちは、空よりもちょっとあとに生まれてきたので三つ子なのに誕生日が違う。そ…

　 　初めて武蔵野の月を見たときは驚いた―――それはあまりに空っぽだったのだ。 　空っぽ、というのはつまり、この土地だから、というものが何もないということだ。ただそこに月が浮かん…

　令和の日本。防衛省の秘密組織『退魔防衛特務隊』に所属している東永 歴(とうえい れき)は、首都・東京を人知れず守っている陰陽師。そんな彼の一番の悩みは何故かよく現場に先着してい…

とある事務所で一人のスタッフとして働く青年、『碧海（あおい）』 ある休みの日、散歩に出かけると、石の上に両腕を広げてバランスを取って遊んでいる女の子が……！ 不思議なことに、彼女…

高２の時に選択授業で作成したものです。 個人的に気に入っているんで供養のために笑 小説家になろうでも掲載しています https://ncode.syosetu.com/n207…

電シャ 逃げる、私は逃げていた 鼻からは 私が先ほど、ぶつけた時に、血管でも切れたのだろう 呼吸の邪魔になるような 鼻血が、漏れだし 口に入り ぽたぽたと 顎から落ちるのを感…

両親のいないデザイナーベイビーである未来は、幼い頃から親代わりの「エフニちゃん」と呼ばれるロボットと一緒に暮らしていた。 最初はエフニちゃんに対して恋愛感情を抱くことがない未来…

中間選考突破感謝！「姿の見えないネコな彼女」はこちら→　https://kakuyomu.jp/works/16817139555991891796 「僕が考える最悪の状況って…

召喚勇者の母を持つ少女アリサは 生まれながらにして召喚魔法が使える。 しかし、召喚・英雄召喚しますが、 異世界人にとっては 鉄くずと凡人にしか見えない。 この少女、努力…

【あらすじ】 　ここは、この世とあの世を繋ぐ神様の為の旅館——『彼岸屋』 　新宿の奥に存在する”神宿”に古くから八百万の神々に愛されてきた老舗旅館である。 　彼岸屋を担うは若き…

京都五条の自宅で寝てるところを、召喚によって異世界転移してしまった僕（かーくん） 頼もしい仲間たちと魔王を倒し、この世界に平和をとりもどすために日夜戦っている。 四天王の一柱が…

深山には足を踏み入れてはいけない。そこは四季の神が宿る神域であるから。 ――朗らかな春の神、盟。明敏な夏の神、昂。温厚な秋の神、尚。品の高い冬の神、縁とかつての村人達が送る奇怪な…

　現代の時を生きる霊術師と呼ばれる隠れた家系達 しかし それは本人たちもわからない術式《チカラ》であり 秘匿された幻想という奇跡だった。 　ある都市に起きた怪奇事件もまた 【秘匿…

俺たちの気持ちも未来もお構いなしに、青く綺麗な夜だ─── マシュマロお題：碧潭夜月(へきたんのよつき) 青々とした水をたたえた淵にうつる月影 綺麗なお題を頂きました。これは漢…

魔法銃、という武器を創り出した冒険者は、多くの人を助ける。 親父の研究は、誰からも認められなかった。 銃などという、良く分からない物よりも魔法の方が優れている。 理由など無く、…

人間にしか見えないロボットの六花。主人公はひょんなことからメイドカフェで働く彼女に気に入られてしまった。最初は存在も目的も謎だらけな六花を彼は不審がっていたが、その思いとは裏腹に…

彼が入社してきて数年、私の仕事は目に見えて楽になった。こんなに仕事ができる部下を持ったのは初めてだ。彼は上司である私の行動の先を読み、常に一手先のフォローを入れてくる。素晴らしい…

男顔負けの負けん気溢れる女子高生と、おっとり静かなその親友のとある日常です。

「おお、生きてるぞ～」 顔を寄せた刑事が叫んだ。 その横で可不可が長い鼻を突き出していた。 ふたりの警察官に抱きかかえられて、棺桶からよろよろと立ち上がった。 掘り返された墓穴の…