「見えないよ」を含む小説

政略ではあるが、見合いをした「変わり者令嬢」のコーデリアと宮廷騎士で子爵のハリスン。上手くいくように見えたこの縁談も、夜会の席で自分や家の事を悪く言うハリスンに出くわしてしまい、…

アパートに一人暮らしの大学生である【坂井正人】の部屋に一人の女性が訪ねてきた。 彼女の名前は【支倉瑞希】。正人の幼馴染である。 季節は6月の梅雨頃、たまたま近くを通りがかったとい…

台風が来て屋根が吹っ飛んだら、人生のやり直しにはもってこいだ。私の人生の再出発を得とごらんあれ

ある朝、私は神様からワンちゃんと通じ合える能力をもらった。 ただし言語は関西弁、わんちゃんの姿がメタボなオジさんオバさんに見えてしまうパッシブスキル付き。 神様のギフトは選べな…

大学生なんて、お気楽でしょ。適当に授業をサボって。適当にサークル入ったり、居心地悪くなると辞めたり。適当にバイトして、適当に遊んで。 どうしてこんなに真っ黒になるまで練習して。…

小さな頃からしっかり者の美月は、問題の多い家族や、競争ばかりの職場で、自分でも気がつかないほどの疲れをため込んでいた。 のどの不調で足を運んだ耳鼻咽喉科。 実はそこは、『ショキ…

島国ミヤホンは今日も平和……ではない！ 今日も都市部では何の罪もない人間の生命に危機が迫り続けている。 その毒牙は悪の第三者か、それとも己の弱さか。 しかし命が危ぶまれたとき…

　ある夏のことだ。ゼミ室での飲み会帰り、限界まで酔っ払った深夜だった。等間隔でチカチカと光る電灯から電灯へと、覚束ない足元を引き摺り部屋へと戻ろうとする最中、急に目の前に暗闇が広…

ひたすらポイント稼ぎに明け暮れた大学生。 ふと気づくと太陽の下、漂着していた。 単身寂しく達成目標をこなすうち、移動範囲も広がっていく。 すぐに沖に出ることを決意したは良いが、荒…

狭い、狭い。そう思っていれば当然狭いさ。落ちかけている色眼鏡を早く投げ捨てな。

ごくごく普通の平凡な、むしろ並み以下だった女子の鈴木和子は亡くなった。 そして転生した。 ──男に。 絶世の美少年だった。 死に際に願ったモノが全て叶ったのだ。 そ…

たとえば 秋と冬の間、夕方の夕焼けと夜のまじった空、ノートとえんぴつの間、夢と現実のはざま。 この世界には数えきれないほどの“スキマ”があるのです。 そんなスキマの、世界なのか世…

（削除してしまった未完成作品の再掲です。連載再開ではございません） 父を亡くし天涯孤独となった少年（直哉）と一緒に住むことになった少女（入葉）には、彼女も知らない秘密があった。…

どこまでが真実か？盛ってない？とよく言われる私の周りでおこる怪談話。霊能力は全くないけれど優良物件に住むうちに感じるようになってしまった私の、怖い話し。

　これは思い込みが激しい人間の物語。 　これは単に直感がモノを言うだけの物語だ。 　俺の名前は山形次郎。つい数ヶ月前までサラリーマンだった。 　俺が何気なくテレビを見ていた…

　悠木湊は新社会人の二十二才。独身。彼女歴なし。実家を勘当されても夢を追いかけ上京したが、やりたい仕事には就けず、仕方なく働いていた会社もクビになってしまう。 　気持ちを晴らすた…

　副題の副題～人を育ててはいけない人の人材育成術～ 「実は、お主は仙人にはなれんのじゃ」 　そう言われて、仙人界を追放された平吉（ヘーキチ）。 　意義を申し立てるも、却下され…

歯が痛くてたまらない健ちゃん。でも強烈に抵抗するので歯の治療が出来ません。そこでお爺ちゃんの知り合いの歯医者さんの協力で一計を・・　どんな手を使って健ちゃんの治療に成功したのでし…

空（そら）は三つ子の一番上。けれども弟たちとはなんとなく溝があるように感じている。一卵性で双子のような弟たちは、空よりもちょっとあとに生まれてきたので三つ子なのに誕生日が違う。そ…

　 　初めて武蔵野の月を見たときは驚いた―――それはあまりに空っぽだったのだ。 　空っぽ、というのはつまり、この土地だから、というものが何もないということだ。ただそこに月が浮かん…