「それでも生きている」を含む小説

　僕は植原ウメハル。 高校一年生。 　例えば、数学の問題で解が求められなかった事なんか、今まで一度もない。 　でも、その怪現象。 　その怪が解けずにいる。 　僕は植原ウメハル。 …

　世界初のVR搭載したMMORPG『Fact(ファクト)・Universe(ユニバース)・Online(オンライン)』 　通称FUOで最強と呼ばれていたプレイヤーの高橋恭也(たか…

「おはよう」 　俺は誰もいない部屋の中で、電波ソングを奏でるスマホに起こされて目を覚ました。俺は現在１人暮らししているので、俺を起こしてくれる便利な妹（あるいは幼なじみ？）的な概…

勇者になりたかった僕は、初陣であっさりと死亡した。 しかし目覚めるとそこは自室で、どうやら僕に日々を繰り返す奇跡が目覚めたらしい。 今度こそ失敗しない。僕は物語のような、勇者に…

「どうしてこんなことになったんでしょ？」 「全部貴方のせいよ」 地球に住む人類が人口の大部分を減らして、様々な生活物質を製造するロストテクノロジー「工廠」の周りに縋るように生…

高校2年になった伊織は寝食忘れ読書に没頭。寝不足でぼーっとした姿を女子達はカッコいいと騒ぎたてるようになった。イラつく親友の晴樹には心当たりが１つあった。伊織の大好きな兄が就職し…

朝水恵は、自分を失った少女ーー《詩》と出会った。 意識はあるはずなのに、喋らず、ほとんど動かない、ただ生きているだけの少女。 そんな詩の事情をとある理由から聞いた恵は、彼女と触…

ある男がいた。初老に差し掛かっているであろう、白髪交じりの上品な紳士。その男には一つの楽しみがあった。それは、想いの篭った物を集めることだった。今日も男の前に想いの篭った物が集ま…

ブラックボックス。中の機構はさっぱり分からないもの。 そんなものに魅入られた教授と仲間は、何を願うか。 短編です。

　『多重理論分枝型　生体思考維持システム＝フロンティア』人によって創造された死後の世界と呼ばれる空間。 　交通事故により身体に致命的な損傷を負った智也は自らが開発したフロンティア…

狭い世界に生きているぼくたち中学生はすぐに何が正しいのかわからなくなるみたいな掌編だよお。

「この狂った世界に生きる者たちへ」 「彼女」と記憶喪失である「僕」は『魔物』を倒す旅を続けていた。当然の様に流れる非日常。「彼女」と「僕」は世界を守る為に戦い続ける。 そして、物…

　電脳プログラムが統治し人々は『ノルン』と呼ばれる機械が出す指令に従い生きている世界『ファーブニル』の『ハーティム国』では『人』と『妖（あやかし）』と呼ばれる種族が存在していた。…

夏休みのある日。六人の少年少女たちに突如として超能力が芽生えた。それに呼応するかのように地球内部から生えてきた「生きている宇宙船」。主人公たちの得た超能力は宇宙船を飛ばすために必…

　昭和の当時、田舎町の小学生だった津川雄作（つがわ ゆうさく）は、禁足地の山で水面（みなも）と名乗る少女と出会う。二人は次第に打ち解けていき、水面は自分が明治初期に水神の捧げもの…

クラスの中心で騒ぎ楽しむタイプであった私、遊佐璃央子は あの日、あの時、深い考えもなく同じクラスの陰鬱メガネ女、雨音密の後をつけた。 たいして仲もよくないクラスメイトのちょっとし…

二一六四年。人類は新たなる選択の岐路にいた。 ゆっくりと死に往く星。地球脱出計画の要となる軌道エレベーターの根元には、さまざまな職業の人間たちが集まっている。 研究員、技術者、教…

むかしむかし、黒い猫は化け猫を食べた すると黒い猫は、化け猫になった それから700年くらい生きた 猫が700年くらい生きている頃 18年生きている人間は学校にも行かず働きもせ…

「僕はもうすぐ消えるかもしれない…」 少年の唐突な言葉に少女は？ 「貴方の事、ずっとずっと忘れない」 それは、きっと私が貴方に出来る唯一の事。 「安心して、きっと私幸せ…

「人は生きているから価値がある。そう思いませんか？」 自殺幇助を生業とするヤクザの松本と自殺を希望する者。自殺をビジネスとして捉えたとき、物語がはじまる。