「死 海」を含む小説

　死神ヒュプノスのティコは全ての任を終え、死を迎えるのみだった。 　しかし『休暇を消化しなければ他の死神に示しがつかない』とホムンクルスのパンドラに極東の南端の島へ送られる。 　…

第一章 雨の日の大学で、一人の学生が屋上から転落死した。 屋上からビニールに入った遺書と思われる物も見つかり自殺かと思われたが、実は遺書はラブレターであり、そこに名前が書かれてい…

神の補佐役であるガイルは神の、久しく月が染まるのを見ていない、という閃きより地上に降り立った。月を染める存在を補佐するために。 諦め、哀しみ、愛を受け取れない不器用な詩人と愛を…

人類は電子の海に記憶と人格を保存する事に成功した。 そう、人は死を超越する事に成功したのだ。 これはそんな死後の世界で冒険者として生きる１人のオッサンが成長するかもしれない物…

昭和二十年四月、國井愼一郎は神風特別攻撃隊として沖縄に出撃するも、米艦を目前に海へ墜落。死を覚悟したが、時を超え、平成の中学生の体に入れ替わっていた。 國井愼一郎……長野県出身…

遥か未来、人類が宇宙を駆けるようになった時代。強盗や略奪を生業にする海賊の一人、ルシオ。若いながらに豪胆さと鍛えられた武勇、頼れる仲間をもって宇宙の海を荒らし回る彼は、実は男装で…

世界に魔王が降臨し、勇者は未だ誕生していない。 だがそれでも――――勇者でなくとも、戦う者達が確かにいた。 魔王が現れた時代、勇者はまだ生まれていない世界で破滅へ立ち向かい、報…

深海へ、空に散った同志たちの遺物を集めるために―――。 西暦2700年代。地球はもはや死の星となり、人々は新たな星を求めて宇宙へ旅立った。はじめ人類は地球を出て広い宇宙を旅するこ…

――俺が強さを求めたのは、ただ貴女を守りたかったからだ。 　銃は不可視の弾を放ち、刀身は非物質、戦場では魔法と大砲が飛び交う。 　 ――全てを、神速で置き去りに―― …

特殊能力β-012。生まれつき遺伝子操作で特殊能力を埋め込まれて生まれた少女。 蘇芳美月。 幼いころ『その力は日本を守る為に使いなさい』そう言われ続けて育った。 同じく特殊能力β…

大地は腐り海は濁り、死せる竜の背で人々は花を崇める。人ならざる姉妹は彼らの船旅を見つめ続ける。

あらすじ Ａ.Ｄ. ２０２９。前世紀の最後の大戦以降も、世界の戦争・紛争・内戦は、様々な理由で行われ続け、その形態も、生身の兵士による直接的な戦闘から、機械兵器・ロボットなどの無…

ホラー短編小説集です。各話は独立しているので、どこから読んでいただいても大丈夫です。 第１話【いぬのかお】……老母の遺体を処理するために、男が思いついたのは、衝撃的な方法だった…

ある2つの国が、負けた方は無条件降伏という条件で、国を代表して2人の剣士が一騎打ちとなった。 　主人公ハルトは、相手国最強の剣士と国の存亡をかけ勝負をし、未来を予測することのでき…

夢に殺されるなんてある？ 憧れの大学生活を始めた望月梨佳子は得体のしれない悪夢に悩まされるようになった。海から上がってくる大勢の水死者の群れ。そして自分の名を呼ぶ亡くなった母の声…

其の歌は聴けば心を奪い 其の歌声は聴けば魂を奪うが 幸福の中で醒めぬ夢を永遠に見続けられる この海にはセイレーンが居る 俺はこの言い伝えもセイレーンも好きではない 綺麗事も…

海が見たいな。 薄れゆく意識の中で、君はそう言ったね。 かつてこんなにも激しく美しい恋があっただろうか――選考委員も号泣した、究極の恋愛小説。第23回日本ホラー小説大賞〈優秀賞…

主人公伊藤拓海はごく普通の高校生だ。彼の夢は異世界に行くこと。 そんな彼の前にトラックに轢かれそうになっている女の子が・・・

西暦2025年。五年前に発生した『大流行』によって世界中にゼイビーズウイルスが蔓延し、人類が二十分の一にまでその人口を減らした世界。海に囲まれていたおかげで『沈黙』を免れた日本の…

「自殺部に入部しなさい」 太宰治についての読書感想文が校内賞に選ばれた高校一年の青木和海は、やることなすことエキセントリックな先輩、二年の天ヶ瀬唯に「自殺部」へと誘われる。自殺部…