「宇宙SF」を含む小説

この暗く広く寒い宇宙で、僕は小惑星に花を植え続けている。レゴリスの隙間に、誰が見るかもわからない、たったの一度も人の手のぬくもりを知ることもないかもしれない花を。 2024年3…

かつて宇宙一美しいと誰もが自負していた惑星スプラニーク。けれども戦争や小惑星の衝突などで荒廃しきった地上にヒトは住めなくなり、ほとんどの動植物は絶滅した。地下に都市を築いたヒトも…

田舎町で起きた教会立てこもり事件。手をこまねいている地元警察の前に現れたのは、都市の大聖堂から派遣されてきた美貌の修道女だった。 聖なる衣を脱ぎ捨て、レザーメイルに身を包み、手…

未來の地球、軌道上にある衛星学園で学生の失踪事件が発生した。主人公は軍の命令で潜入調査を開始、そこでオカルト研究部の活動中に異世界に飛ばされ、ダークエルフの女の人に憑依し…

２０XX 年、銀河規模にまでその版図を拡大させた人類。 だがいくら技術が進化しようと人の心は進化しなかった。唯一の統一政府である銀河共栄連合は凶悪犯罪の増加に伴う治安悪化に対応す…

アレックス・アレキサンダー、銀河帝国の新米パイロットが着任したのは銀河の辺境の惑星に進駐している老朽艦アナベル・リー号だった。そんなアナベル・リー号にある日、うつくしい花の枝が添…

【水曜夜/不定期更新（夏季まで）】 罪を犯し、社会復帰プログラムを受けながら技師として暮らしていた物理心理学者ラフカ。ある日、職場に訪ねてきた男から、情報総局の新設部隊を率いて…

星のサイズほどの”少女”と、ちっぽけな”ぼく”の物語 そんな少女の見守り役となった”ぼく” 東西冷戦のさなか、ぼくと君だけが宇宙を彷徨っていた 少女は言った、宇宙の匂いはラズベリ…

かつて、ワープゲートが完成する以前の話。人類は遥か遠くの星々へ行く方法を確立した。 　コールドスリープ 　人間を急速冷凍のチルド保存することで細胞死を防ぐ。それは、アポトーシ…

フェリッス星人である『私』は、無事地球人の奴隷を従えることに成功した。 今日も私の素晴らしき、彼らの愚かしき一日が始まる。

「甲虫戦姫〜ビートルクイーン〜」の時代より遡ること400年前、かつて栄華を誇っていた旧文明はなぜ滅びたのか。変異虫はなぜ生まれたのか。そして、いかにして高祖メディン・カヴトは虫人…

宇宙で行商をしていたおもちゃ屋の意中線から一個の卵型のおもちゃが地球に落ちてきた。 それを拾ったお茶柱博士。 それはダチョウの卵よりデカくて抱えるのが精一杯だった。 大きめの卵…

主人公の家には、宇宙人JKのピポラが居候している。 そんなピポラが、「ササクレ見に行こう」と、意味不明なことをいい出した。 言葉通りにささくれを見せたら、違うという。 はたして…

KAC20244【ささくれ】 800字小説

わたしはパパから受け継いだこの箱を、いつかこの手で直接プレゼントする。その日が来るまでいつまでも、この箱を眺めて生きていく。人の歴史と共に生きていく。

惑星を開発するために僕は都市を構成した。予定通りに言っていたが、ある時不具合が起きる。僕は狼狽しながらある事に気付く……。

新たな住処・職場となる部屋を内見するあなた。私は知っている。あなたが最初からここを終の棲家と定めていたことを。二度と元の世界に戻る気はないことを。

【KAC20242参加作品】 お客様のご要望に合わせてこそ、我々の使命です。宇宙不動産屋さんとして、皆様のご希望にお応えいたします。ぜひ一度お越しください！

いつものように自宅警備員をしていた俺氏の家に突如現れたＵＦＯ。 恐る恐る近付いてみると、なんと中から出て来たのは俺氏の愛と性癖が詰まりに詰まった俺氏が作り上げた想像上の人物『美…

敵性機械型生命体に襲われた地球を救うべく、クロウは仲間たちとともに、宇宙の遥か彼方に存在する敵の母艦撃墜の任務に着いていた。 さまざまな困難の末、母艦追撃まで至った彼らだったが、…