「短編 百合」を含む小説

卒業式のその日、彼女は勇気を振り絞る。今まで言えなかったその想いのために。

　「私」はこの日、母校を訪れていた。体育館で行われている卒業式の声を遠くに聞きながら、三年ぶりの校舎を見上げ、かつてここに置いてきた忘れ物を思い返す。 　そんな「私」にかけられた…

アイドル育成ゲームに激しく依存していた藤沢優子と清水希は、治療セミナー以来親密な関係を保っていた。ふとしたことでまだゲームを続けている事実をお互いに知ってしまった二人は、アカウン…

　真面目で頑張り屋な元気娘の『騎士子ちゃん』と、いつも笑顔の優しい聖職者『プリ子さん』。 　幼なじみ同士でとっても仲良しな二人は、十五歳になったのをきっかけに魔王を倒すための冒険…

ピアノの天才である少女と、その幼馴染の少女による、共依存百合短編です。

百合×ポストアポカリプス×セカイ系 この世の果てには、一対の百合の花が咲いていた

夕焼けが教室を照らす。 私はただ泣く彼女を見つめ、 彼女は私に懺悔を続け、 二つの混沌とした心を象徴するように、私のリボンは濡れて変色して、形が変化してリボンの先が垂れた。

静寂な暗闇の中。 『ぼく』はただただ降ってくる雨に打たれていた。 何故ここにいるのか。ここがどこなのか。それは分からない。 だが、『ぼく』はするべき事だけは分かっていた。 ※…

入学式で新人高校教師──立夏先生に一目惚れした如月弥生。あれやこれや有って二人は恋仲となる。それから三年、弥生は卒業を迎えて立夏先生の元へ…… これは春と桜と恋心を記した物語。 …

親友を亡くし、生ける屍のようになっていた少女、舞衣はある時、夢魔と吸血鬼のハーフである少女、オルツァに出会う。オルツァに夢の世界へ連れて行かれた彼女は…… ・舞衣……親友に死な…

　同じバスケットボール部に所属する、親友の千紗子に誘われ、共に屋上へやってきた柚。しかし、風にさらわれた千紗子のハンドタオルを取ろうとして――気づけば、そこはサイダーの海、バスケ…

「また会いに来たよ」2作品目 短編「手紙にのって」_「言葉がとどく」の完全版です。 不完全版のと違い、主人公の名前をいれ、さらに細かい描写を 追加しております。前編・後編のボ…

中性的な美形の少女・凛堂真(りんどうまこと)は、『王子』ともてはやされ将来を有望される、文武両道の秀才であったが、『王子』としての生活にどうしようもない息苦しさを感じていた。 そ…

目が覚めたら、誰かがシャワーを浴びていた。いくら考えても、昨日の記憶がない。ペタペタと近寄ってくる"誰か"の足音は、私がくるまっていた布団を取り上げて笑った。

世界を滅ぼす女神の傍らには、痩せた少女がいた。何百年を生きた、万能の女神。しかし少女は、女神の苦悩に気付いていた。 ◆役割に支配された女神と、その女神を慕った少女のお話。

三十六時間経つたびにすべてを忘れるイツセ。 従兄の葬式のために街に出てきた純奈。 これは、二人が過ごした三十六時間と最後の三分の話。

私は、気づき始めていた。男の子よりも、女の子のほうが、好きだって。 そんな私は、異性が好きな人から見たら、「変」なのかな。ずっと、隠して、生きていかなきゃならないのかな。そんな、…

私たちには、二人で暮らす上で定めたルールが三つある。 一つ、朝ごはんは先に起きた方が作ること。 二つ、ケンカをしたら次の日までには仲直りすること。 それから、三つ。