「それでも生きている」を含む小説

季節は巡る。 《夏》には燃えるような日差しに勢いよく緑を繁らせて、赤や黄に錦をなす《秋》が終わると雪が舞い、《冬》が終わるまで大地は静かに眠りにつく。そうして待ちこがれた《春》に…

人間が気付かぬだけでガードレールは生きている。そんなガードレールは様々な場所にいる。廃墟に続く道や、誰も通らぬ道にもしっかりといる。彼らにとって町の道路にあるガードレールは大スタ…

この広い世界には､数多くの命が生きている｡善悪関係なく､それらは全て平等である｡これは､その命を守るために戦う､勇者達の物語である｡

タイトルは「かわず」です。地歌の「蛙」から着想を得て書き始めました。 今回は第三の刺客として、太田咲（旧姓浜島）が登場します。彼女は、何かつかみ取ろうとすると、体調などに盗られて…

今日もまた同じ1日のはじまり。 7月15日がループして5日目。高校3年生の男女5名は繰り返される15日を過ごしていた。 そんな彼女たちの前に、一人の転校生が現れたことで、平穏が終…

正直者であるが故に、一人寂しく生きている酒職人の前に、天使が神様のお告げを届けにまいりました。 幻想短編集と重複していたので非公開にしていましたが、短編賞参加の為に再公開します。

何事も順風満帆な人生を送る中学三年生の聡一郎。 生きている意義を見出すために、人生で初めての家出を決行する。 そこで出会ったもう一人の家出少女、亜希。 何もかも正反対の二人…

「ゆるせないけれど、ぜんぶ受けとめられるくらいにはなりました」と手紙がきたのは、まだ呼吸の浅い冬のことだった。 傷つけた、傷つけられたあの日。私は抱えきれないほどの思いのなかで…

三日月凛音、2０歳。 彼は民間警備会社に所属するエージェント。主に高校生へ成りすまし学園へ潜入し、対象を護衛、保護する事を生業にして生きている。 そんな中、富豪ひしめく超名門校で…

雪の積もったある朝、死のうと思った。 なぜなら、 自分は、もう既に『死んでいる』から。 だから、私は、自分の『死体』を消すために、自殺する―― ※小説家になろう、…

斜構 守は絶対に非を認めないことを信条として生きている。

若かりし頃から、死生観を引きずって生きてきた これから何処へ行こうとしているのだろう そして、何処へ逝こうとしているのだろう

蒼波紬は高校二年生である秘密があった。それは裏社会で暗殺者としても生きているということ。そしてある日、彼女に一つの依頼が舞い込む。『一人の女を始末しろ』、ごくごく簡単な依頼だった…

　人間を滅ぼす災厄の邪竜と、人間を救う守護者たる聖竜が対立し、戦い続けている世界。 　──両親が殺され引き取られた先、義両親と住む村で虐待と排斥を受けて過ごした少女がいた。 　…

この作品は、最初に「陸君の誕生日」として、プロローグの物語ができました。実際に赤ちゃんを亡くした方のエピソードを聞いて、書いたものです。私がモデルにしたそのお母さんはその子をとて…

なずなは書簡地区の紙売りです。愛読書は毒物の本。優しい性格で、儚げな白髪と菖蒲色の瞳を持っています。パートナーは手のひらに乗る魔女。居住地区の書籍を崇拝しています。 #図書の国 …

魔力が引き出された服飾品『魔飾』を『身につける』ことで魔法が使えるようになる世界。 エミリーは可愛いドレスを着ることが大好きな少女。ある日、勤め先の店に駆けこんできた美麗な男性、…

　誰でも他人や身内の人間に殺意を抱くことはあるもの。ただ、それを理性が押さえているだけ。だが、その一線は案外脆いもの。誰でもその一線を越えてしまう可能性はある。そんな人間の弱さを…

　もう何度目だろう？　いろんな国や時代に転生を繰り返す私は、今は伯爵令嬢のミレディアとして生きている。でも、どの世界にいてもいつも若いうちに亡くなってしまって老後がおくれない。そ…