「掌」を含む小説

プロ野球選手の梨田蜃気楼は、世間の掌返しに嫌気が差していた。成績が悪いと戦犯扱い、逆に成績が良くなると掌を返して英雄扱い。そんなある日、バーで出会った男が自身の悪口を言っているの…

ショートショート集。ジャンルごった煮。

1000字以内の雑多な掌編を集めたものです。 笑いあり、涙あり、落ちなし、全部読めば何かにあたる。 かもしれません。 最新話、【三題噺 #9】「音楽」「雷」「窓」参加作品です。

一日一話を目標にTwitterであげていた掌編小説全十三篇を纏めたものです。 掌に乗せて眺めるも良し、転がして見るのも良し、飾っておくのも良いですね。 全てはこれを読むあなたのお…

この世界は神仙の住む「天界」、魑魅魍魎の住まう「地界」、人間たちの暮らす「人界」の三界に分けられ、それぞれが微妙な均衡でもって繋がっている。 あるとき、天界の神から五振りの宝剣…

とあるネットの掲示板にてジャンルを問わず怖い話を収集するスレが立った。これはそのスレをもとにいくらか編集をほどこしたものだ。筆者はその信憑性について保証しない。

〈額は天才、 背骨は剛毅、 腕はえばりんぼで 脛は気が早く、 足は軽やか、 胸は狂喜 ……掌は繊細〉 　　　　　　　　 わたしの掌には竜の鱗が二枚埋まっている――士官候補生村上な…

通りかかった見たことのない喫茶店。入ってしまった彼女の人生は、物腰の丁寧で少し不気味な店主の掌の上。

呑兵衛の小山さんと主人公が、主に大阪を舞台に行く居酒屋やつまみの話。 大体一話完結の掌編集。

作者の気まぐれで「夜」をテーマにしたショートショートを書きます。夜の寝落ちのお供にどうぞ。

かくして今年のKAC2023で描いた物語が、全てここに集う……のだが、熱心なしもべたちに比べて、あるじはちょっと怠惰では？

『KAC2023 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2023～』用掌小説です。 ラッキーセブン賞対象に収めました。 人は極めようとすれば、それを神聖なものとして昇…

未来の巨大循環型ドーム都市、サイクロタウン。そんな閉鎖された街の中で、笑ったり怒ったり泣いたり悩んだりとかしながら、なんやかんや暮らしている人たちによるショートショート連作。基本…

　今日生まれた。 「おめでとう」 　最初に言われた言葉は、至極単純なものだった。

KAC2023 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2023～』用掌小説です。 静けさ漂う暗澹たる道をゆく。 誰もいない。音もない。一人きりでいる。 なにも起きない。…

僕は不安から逃げるように走り出した。深夜たどりついたところは丘の上。満天の星をたたえた湖だった。 （思いつかなくて、以前書いた掌編集から引っ張り出して再編集しました💦　散歩じゃな…

『KAC2023 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2023～』用掌小説です。 音を立てる。混ざりあう、音。でもそれは、混ざりあうことはできない。ひとりぼっちだ。

宋代の『爾雅翼』にいわく、角は鹿、頭は駱駝に、目は鬼、首は蛇、腹は蜃、鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛に似るとされる。これを『龍』と呼ぶ。

『KAC2023 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2023～』用掌小説です。 ラッキーセブン賞対象に収めました。 ぬいぐるみはただ見ている。生きてはいない。でも…

『KAC2023 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2023～』用掌小説です。 本屋に来る人にも、様々な人がいるでしょう。本を読む人を観察すれば、その人の新たな一面…