「それでも生きている」を含む小説

大昔の戦争で、魔法使いが光と闇に分かれ、地上と地底、二つの世界で生きている時代。地底に潜ったかつての魔法使いは魔物に成り下がり、地上に侵略をたくらんでいた。地上の魔法使い、”光明…

３ 「う……ん…………あ……れ、此処……は？」 　仰向けで倒れていた私の視界を支配していたのは辺り一面の霧だった。 　ゆっくりと身体を起こしてみるも、まだはっきりとしない頭と、…

君がいたから僕は歌える。例え生まれ変わっても。そばにいて歌い続ける。……君に届くように。 【あらすじ】「In My Heart　―木漏れ日の中で―」の続編になります。 …

カメラマンの昌弘とアシスタントの由梨は、ある森を撮影してたところ、おかしな写真が撮れてしまう。現像すると、森が燃えているのだ。そんなことは起きていないというのに。 これは森からの…

　山陰の石見地方の、小さいが底曳き漁の盛んな漁師町で生まれ育った健太は、町の漁師に憧れ、中学を卒業して漁師になる希望を抱く、海が大好きで素潜りの得意な小学六年生だった。小学生最後…

“アウシュヴィッツ収容所”と囁かれている紡績工場。 そこで働く少年――13‐17は１人の青年――11‐29に出会う。 そして、檻から抜け出そうと、２人は脱走計画を企てる。 少年…

　誰しも生きていれば、嫌なことも、辛いことも、時には、切羽詰まったことに出くわし、往生をします。往生している時、人間は、にっちもさっちも行かない状況の中で、気弱になり、おもねりを…

虹色に溢れた部屋の中で、少女は今日も生きている。この部屋から出たら死んでしまう奇病を罹う彼女は、ベッドサイドの薄紅の小さな花と部屋を満たす大輪の虹の花を見比べ、思う。 私は、どち…

　太平洋上につくられた、妖怪や魔道士ばかりが生活する特別区――不死区に、ある日、本土のつくりあげた人造人間(生体機械)である羽佐間慶一郎が転校してきた。理由は、不死区に存在するエ…

[2019.07.20　改訂] 　７章の記憶と、２通の手紙による物語 　--- 【あらすじ】 　時間の経過とともに「逆行」し、若返りつづける颯とマユ。 　２００９年、仲…

永遠に続くと思われるものもいつかは無くなってしまうのだろう。毎日をただ同じように生きているだけ。しかし世界はいつもとは違う。全く同じ日などありはしない。それに気づいたときあなたは…

《あらすじ》 臆病で気弱な少年、雨崎凛は至って普通の日々を送っていた。幼い頃に母親を喪い、いまひとつ冴えない人生を送っているとしても、彼は一般的に満たされているはずだった。 しか…

死んでいないことが、生きていることの証明には成らないのです。

オリジナル刺繍です。 ぜひ読んでみてください。 ※詩によっては少し残酷な描写、というより死にまつわる描写も含まれるものもあります。

突然ではあるが、広島県広島市には何故か天使と悪魔が住んでいる。 嘘ではない。 十五歳の香苗は天使と悪魔、そして人間の依頼を受ける何でも屋を営み、様々な案件を解決したり、解決できな…

ある日いきなりニートになってしまった赤池遼のダメな冒険が始まったり。

あなたがいなくなったあの日から、私は夏が嫌いになった。 大好きなのに。大好きだったのに。 それなのに、私は生きているから、どんどんあなたが薄れていく。 ＊エブリスタ様で公開した…

人間の生まれでありながら禁術である生贄魔法によって魔族の王にまで上り詰めた魔王デス・ルイスは勇者と共に倒れた。 しかしルイスが次に目を覚ますとそこは絡繰大王メッカの工房、自分の身…

何も無く無駄に生きているだけのおっさんの日常。 何も無いまま40になってしまい不惑というにはあまりに積み上げたものがなく惑いっぱなしですが、何かしてみようと思い、文章を書くことに…

これは、物心ついた時からくせ毛に悩みながら生きている筆者による、くせ毛との闘いの日々を綴った梅雨時期限定のゆる〜いエッセイである。 猫っ毛のくせに「パーマかけたいんですよね〜」…