「響き」を含む小説

人の心と響き合う神秘のエネルギー、メヌエル。 その力は、怒りや悲しみを抱えた人間を、凶悪な鬼へと変えてしまう。 　 彼らを救うため選ばれた二人の高校生、仁輔と義花。 二人の心を一…

いつかどこかで生まれた物語たちと、それを収集する図書館を巡るお話。 郷無き人々は行き交い、 青年の歌は夜闇へ響き、 博物士の卵は立ち上がり、 悪魔は今日も笑う。 扉を開け…

「俺と結婚させてやる――」不審な美女はそう言い金塊をちらつかせる。金に目が眩んだ隙に八束真琴(30歳♂)は無理やりゲームの世界へと転生させられてしまう。 そうして気が付けば絶世の…

とある洞窟に、人々から龍神と崇められている龍がいた。ある雨の日、龍が洞窟内で体を丸めていると、突然入り口から轟音が響き渡ってきた。なんだなんだと確認をしにいった龍の目に移ったもの…

硬いもので肉を打つ湿った音が響き渡る。 お手性の不格好なスーツに見を包んだ正義の味方。 加害者の事情なんて知った事では無い。 そんなことを考えていては弱者は救えない。 彼は偏見で…

退屈になると家族が集まり”物語”の連作を始める入江家。個性的な兄妹の性格と、順々に語られる世界が重層的に響きあうユニークな家族小説。

　魔王によって人類が苦しめられている暗黒時代。 　神々に最も近く最も愛される、人を超え神人と呼ばれる筋肉至上主義の選ばれし者たちが住まう楽園から、一人の男が追放されました。 　…

「ステラ=ブランシェ、そなたとの婚約は破棄だ！」 卒業パーティに響き渡るは王太子の声。 悪役令嬢とされた哀れな公爵令嬢の断罪が始まった。 それを体を張って守るはある侯爵令息。…

彼の脳裏にある言葉が響く──我らとひとつに、と。 不思議な声の導きに従ったとき、藤原悠司と“彼ら”が出会い世界への復讐劇が幕を開ける。 光の道を歩み続ける者たちと、その影に飲み…

学校内で生じた出来事については、生徒会の決定が絶対である。 処分を受けないことは、生徒会が非が無いと判断していることを意味する。 結月陽菜は何でも平均以上にこなせる万能型――と表…

(初めての投稿です(￣▽￣;) 華という名前の少女が開く花屋のお話です。 正体不明の不思議な店主とそこで働く従業員の視点から、 花屋に訪れる客とのやり取りです。 君の心に響き…

古ぼけたトラックの扉を開けると、両面にぎっしりと並ぶ本、本、本…… 階段を登って足を踏み入れれば、紙やインク、文字と意味、祈りや願いの匂いに包まれる。試しに一冊の本を手に取るけれ…

　地球から生物と海が消えた。 　人間は遺伝子を操作し、水と酸素がいらない体に自らを進化させた。軽い装備で宇宙空間で生きられるようになった新人類「ヒト」は太陽系中に広がった。 　そ…

　“死都”というモチーフは、噴火に沈んだ古代都市ポンペイから、“フランシーヌ”という名はルネ・デカルトの「フランシーヌ人形」から着想。 　 　彼らはあくまでプラトニックだが、それ…

――世界に謎の声が響いた。 それは全人類の脳内に声が響き、その人間が最も取り組んでいるであろう事を職業として与えたのだ。その結果に人類は超常的な力を……得る筈はなく、ただその職業…

幼馴染――本来ならその言葉と響きには喜びと嬉しさが込みあがるもの。しかし俺の隣に住む幼馴染は、ことあるごとに嫌がらせをしては俺を笑い、上手くいくはずの交際を容赦なく破壊するという…

　とある会社員「イコ」は、スクロール生産会社の末端として勤めていた。生まれつき、魔素の保有量が人より少なった彼は、心血を勉学に注ぎ込み、スクロールの「デバック（バグ修正）」作業を…

俺、“飯狗頼忠（めしく　よりただ）”は世間一般で【大ハズレ】と呼ばれるスキル【＋１】を持つ男だ。 幸運こそ１００と高いが、代わりに全てのステータスが１と、何をするにもダメダメで、…

魔法少女のための組織、魔法省。 その魔法省にある目的で就職する為、専門学校に通っていた青年、鎧塚 聖(よろいつか ひじり)は、ある日家の近くに現れた怪物───"SO"に運悪く遭遇…