「発行」を含む小説

2000字ほどのショートショートです。 シンプルな、友情をテーマにした作品です。 家を片付けていたら昔のＵＳＢを見つけまして、中のデータを確認すると大学生だった2008年に書い…

今日も明日も明後日も、温かな光の注ぐ縁側で、素敵な庭を眺めながら眠りにつくの。 あぁ、なんて幸せなんでしょう。 老猫が見る、素敵な夢のお話。 けもの書房さんの2019年発行…

一万円札を財布に入れて家を出る。婦人科でアフターピルを処方してもらうためだ。タブレット菓子のような頼りない小さな粒は、90％妊娠を防いでくれるという。二ヶ月ぶりのセックスだった。…

　夜だけが、その少女の世界の全てだった。 　その少女は、日が沈み空が紺碧に染まっていく頃に目を覚ます。孤独な少女はその箱庭で、草花や星月を愛で暮らしていた。歌い、祈りを捧げながら…

「愛してる」 あなたの声で、私は言う。 あなたの歌を、私は歌う――。 醜い尾のために「人魚もどき」と呼ばれ、他の人魚から差別されていた魔女。彼女にとって、王女とその歌声だけが慰…

村一番の勇敢な若者ノナンは、悪さをする竜を退治しに向かう。　＊2017年発行の合同文芸誌『みのまわり vol.1 靴』収録、2019年発行の同人誌『春の夜のステラビナリア』再録

自身に生きるセンスが無いと感じた男は、検索サイトであるサイトを見つけた。 『センス発行所』 ここに行けばセンスが手に入る。

王宮から追放された少年を孤独から救ったのは、森に住む一人の魔女だった。しかし、穏やかだった日々は突如として終わりを告げる。他でもない、少年自身の手によって――。 ※2018年…

戦争用ロボットアサツキシリーズNo.315、通称「スィスタ」。 「美しい」と感じる心を持っているスィスタは、自分を作ったマイスター・アサツキから、戦場に出るたびに何かひとつ、美し…

話すことが嫌いな美容師さんと センス壊滅女子大生のお話。 Dayシリーズは商店街を舞台に 不器用ながらも現代を生きる人達のお話となっております。 ※2017年11月に発行して…

洋菓子店の淡白な店長さんと 花屋の爽やかな大学生くんの恋のお話。 Dayシリーズは商店街を舞台に 不器用ながらも現代を生きる人達のお話となっております。 ※2016年8月に…

　孤独な研究者鳥飼進は、補佐ロボット３８（サンパチ）と共に開発した異次元空間転送装置（手作り感満載・できたてほやほや）に自ら乗り込むことを決意した。 　試運転は成功――に思われ…

　俺がその風変わりな観音像を初めて見たのは京都にある某寺だった。推定築三百年はするだろう古刹のなかで獅子を左右に従えたそれは悠然と鎮座していた。 「子を慈しむ、と書いて、慈子観…

鱶尾工業発行準公式短編集「かい」収録の「四季は巡る、花は咲く」のサイドストーリーです。

「でも、僕は水しか描けない」 寒さで身体が凍えそうになっても飽きるまで部屋のなかの水底を私たちは泳いた。 夢見がちな「私」は、風変わりな画家・藤野に戸惑いながらも惹かれていく。…

「私がトポグラフ・マッパー。またの名を、夢原涙子です」 人の涙から地図を作る職人（少女？）『トポグラフ・マッパー夢原涙子』と、彼女に出会った人々の物語。 （※縦読み推奨）（※休載…

「でも、僕は水しか描けない」 寒さで身体が凍えそうになっても飽きるまで部屋のなかの水底を私たちは泳いた。 夢見がちな「私」は、風変わりな画家・藤野に戸惑いながらも惹かれていく。…

賑やかな看板、手元のスマートフォン、空に浮かぶ月。 私を照らすものはたくさんあるのに、導いてはくれない。 ■2022/11/17 短編集発行に伴い、加筆修正を行いました。 短編…

クリスマスイブ当日、私はトージと思い出の場所へ出かけた。 誰にも言えない秘密を抱えながら……。 失った大切なものとの「再会」が、私たちの心をゆっくりと取り戻していく。 不思議な風…

友達になることが申請方式になった世界。 とくに未成年は書類の発行と合意に親が必要。 ついに、主人公の少女は友達申請が依頼される！ ↓前回の投稿↓ 『アカシックチートで異世界…