「呟く」を含む小説

　最悪続きな日に、最悪な女と私は出会った―。 　社会人になって３年目の私は何もかも駄目駄目で、仕事は怒られてばかりでうまくいかず、付き合っていた彼女にも振られる。振られた憂さ晴…

「明子さん、今夜は綺麗な満月ですよ」 やわらかな声音に、私はふっと眠りから覚める。 穏やかな表情の着物姿の青年――青磁が、私のことを見下ろしているのが分かった。 「満月か」 …

『魔法』が当たり前の世界。そこにはそれぞれの肩書きを持つ『王』たちがいた。 　彼らは協定を結び平和にやっていたのだが、ある日突然、神の意思を伝える『審判者』ユースフェルトが現れ、…

中島敦の一遍「弟子」に導かれる様に「論語」と出会い、かねてより金谷治先生訳注の「論語」一冊のみで勉強しておりました。（金谷先生と私とは不思議なご縁が有ります） 何度も読み返す内、…

「トール。お前気づいてるだろ？　俺達、最強の勇者パーティーに何もしない荷物持ち(ポーター)は必要ないんだよ」 １５歳の時に天職を与えられる世界。幼馴染の俺達五人は勇者パーティー…

★★★KAC2021参加作品★★★ 世界の平和を脅かす魔王の討伐に旅立った勇者一行は、長い道程の末、ついに魔王城へと辿り着く。 しかし、魔王の力は圧倒的で勇者の予想をはるかに超え…

ある時、SNSで男が呟く。『アイドルの小山田佳奈と結婚します』——ファンの戯言と思われたそれは、思わぬ方向で社会を変えていく。

場面は婚約破棄、主人公はモブ子息。公爵令嬢推しの彼が、ついつい一言呟いた。 小説家になろうにも掲載しました。

意味も意義も役割も何もない男がただ自分が思ったことをひたすらに呟くだけの日記

絶対にあのマンションの五階に上れる気がした。いや、上ってみせる…… そう呟く若者の数奇な運命

映画好きな方もそうでない方も、読んで頂けると嬉しいです。 一話完結で、凄く短いのでさくっと読んで頂けると思います。 かなり好みが偏っておりますが、楽しんで頂ければ幸いです。

2021年1月分 仮想の人へ、こそこそと呟く詩編

交番の前に落ちていたエロ本に、腕を組んでそれを見下ろしている男性が「時代はデジタルだな」と呟くものだから、「いや、どういうことだよ」とついこぼしてしまった。 そこから、僕の健全な…

ファンタジー小説書く上で集めた歴史言語に関する知見を適当に呟くだけの内容です。

主人公、杉本利恵子は横浜で両親と兄、妹と暮らす大学一年生になるごく普通の少女。ある日友達に誘われて出かけた渋谷のライブハウスで、客として来ていた妖艶な美少年、異星人に一瞬で心を奪…

　村上玲(れい)が通う大学附属の高校には学園の高嶺の花と言われる人物がいる。 　女神と呼ばれる程の完成された涼やかな美貌を持った優秀な少女ー高嶺葵(あおい)はまさに一般人である自…

「極悪非道な囚人たちに精神治療を施して更生し、社会復帰させて労働力にする」 Ｘ国の新プロジェクトである。囚人と治療に携わる人間が、国の本土から離れた島に集められた。 その治療用に…

勇者。 勇敢で、正義感が強く、皆から称賛される。 剣を天に掲げれば仕込まれたように雷鳴が轟き、旅先で美女に惚れられては先を急ぐ。 勇者とはまさにそのような存在だ。 しかし、…

日々感じた事を持論として述べる場

義母からの電話で駆け付けると、自失茫然となった義父の姿があった。 『まさか、儂の事まで……』と呟く義父。 幾度となく『娘を忘れる』義母を笑っていた義父も、『自分の事を忘れられる』…