「というか、」を含む小説

行きつけの画材屋が休業中で、ぽっかり予定が空いてしまった「わたし」。 いつもは行かない路地裏をぶらぶら歩いていると、「一箱屋」という名の小さな店を見つけた。中に入ると、隅から隅ま…

ドラッグ・ロウ。それは相対したニンゲンの望むままの姿になれる恐ろしい魔物。 その姿に、声に魅了されたニンゲンは怪物へと変貌してしまうという。 けれどドラッグ・ロウの伝説はもうひと…

　超のつくお嬢様、厳島甘美は表向きはキャンパスライフを謳歌する陽気な女子大生。 　陰なる雰囲気を漂わせている巫女、隠岐島現とともに行動している。 　そんな甘美と現には、誰にも知ら…

「あ、あなたを監禁しました！　もう逃げられませんよ！」 　その少女は顔を真っ赤にしながら、犯罪行為を告白した。 　部屋の壁と天上には夥しい数の、俺の写真があった。薄暗い部屋の中…

呪いの手紙での死というよりは思い込みの激しい私の死の話かもしれないですし、本当に呪いの手紙の力だったかもしれない私の話です。

全３話。 軍靴が静かに迫っている時代。 久子に豆腐を買いに行ってほしいと言われて家を出れば、怪し気な人間が箱の中を見ろという。折しも学校では箱を見せて人をさらうという怪人の噂が流…

クリスマスだというのに、ぼっちの俺はサンタのバイト。バイトが終わればとぼとぼと帰宅。そんな俺の前に現れたのは……。 ※小説家になろう、エブリスタにも掲載しております。

2022年の6月頃から2023年の8月頃までとあるお店で紹介された名前と戸籍を奪われた元日本人のカルトさん（仮名）からお話を伺った物をできる限り録音やメモを元に再現しています。 …

　ある次郎の想い出、昭和の事である。 　正月三日がすぎたころ、円空のように仏像を彫ってみたいと父に話した。 　うちの仏壇に、奈良の大仏を高さ十センチくらいに縮めたような、銅の…

私は恋愛小説『血塗られた貴族のロンド〜引き裂かれたポロネーズ〜』の悪女クリス・カリアスト公爵令嬢に転生したらしい。 らしいというか、転生していた。14年間何をぼさっとしていたのだ…

　肌寒い秋風が吹き始めた頃。トオルと秋希は仲間たちと共に平穏な高校生活を送っていた。ある日秋希は、知り合いから自殺した生徒にまつわる噂を聞く。曰く自殺した生徒は幽霊となって、夜な…

魔王が勇者レックに討伐されて1年。 神官としてパーティに参加していたアリアは、その功績が認められて聖女の肩書きが与えられていた。 その美貌と万人を慈しむ心は多くの男性を惹きつけて…

警察に出頭したひとりの泥棒。 彼はすべてを包み隠さず話すつもりなのだという。 罪に問われることを覚悟で自ら足を運んだ、しがない泥棒の願いとは何なのか。 全ては、彼が「田所淳一」…

なんということもない話ですが、 私の立場になって考えてみて下さい。 これからどう接していいのか、 背筋が凍りますね。

　八重山兼人は性に興味があるだけの高校２年生だった。なぜ性が異なるというだけで目が離せないのか、つい目を奪われてしまうのかが疑問なだけだった。決して彼女が欲しいという訳ではない。…

躓いたり転んだりするほうが人間なんだという言葉を本で読みました。そのほうが、きっと、人間らしいということでしょう。悩んだり、考えたり、そういう事をしたいですね。

　ミゼリコルデを知っていますか？ 　それは慈悲の名を冠する刃。 　それは一抹の情け。 　せめて苦しまぬようにと与える介錯。 　だが、それはあくまで人間のお話。 　五大長命種で…

「｜花園 心音《はなぞの ここね》」現在23才。 彼女は今年大学を卒業して横浜湾岸警察署の婦警さんに任命された。 婦警さんになりたてほやほや。 男勝りな彼女は本当は刑事になりた…

私の名前は宍戸 崇。４５歳の銀行員だ。 仕事は大手銀行である丸の内銀行の兜町支店で副支店長をしている。 正確には「だった」というべきだろう。 どうやら私は死んでいるらしい。幽霊…

妹がやっていた乙女ゲーム『禁断のロザリオ』は、記憶喪失のヒロインが吸血鬼が跋扈する世界でエクソシストに拾われるというゴシックホラーファンタジーだ。 ヒロインには実は瓜二つの兄がい…