「同じじゃない 同じ」を含む小説

　ある日の放課後、図書室から喘ぎ声が聞こえてきた。 　こっそり中に入り、喘ぎ声の正体を確認する。 　すると机の近くで、スマホをジッと見つめている少女がいた。 　同じクラスの近藤寺…

わずかハタチにして、苦労に苦労を重ねたわたしは過労死。 ロクでもない人生サヨナラバイバイ。 不憫に思ったらしい女神さまに「プリンセスになりたい！」ってお願いしたら、異世界に転生…

子どもの頃に行った、夢みたいな場所 おもしろくてキレイでおいしくて楽しくて けれども二度と同じ場所には行けない 探しても見つからない 私だけじゃない、友達もそう言う 子どもだ…

辺境の地にてひっそりと暮らす魔女、ダレル。 同じ人の形をした生命体であるが、人間とは別の生き物。霊長に属しない彼らが排斥されるのは当然の事だった。 誰にも見つからない場所で暮らす…

ある日高校2年生の桜井颯太（さくらいふうた）は、前野朱音（まえのあかね）の同じクラスになってしまった。一般人には関わらないそんな雰囲気をまとっていた。 目立つことが嫌いな颯太は…

二年前、僕は山手線の電車のなかで、同じ高校の制服を着ている女子生徒を痴漢から救った。 気が弱っている女子に、僕は1本のポッキーをシェアした。 それからしばらく時を経て、その女子生…

私立青林高等学園、略して『アオコウ』に通う生徒は、全員が特色選抜によって選ばれたエリートである。 『人間、何か一つ日本トップクラスの実力があれば生きていけるものだ』 これが校…

貴宝院奈緒《きほういん なお》は、県立緑ノ牧高校の王子様である。 彼女が校内を歩くたびに始終男女問わず、校内の生徒が色めき立つ。それほどに凛として、中性的で、誰から見ても美麗であ…

「なんで私がこんなことになってしまったんだ！！」それは桐原和美が渓谷に落ちた時に発した言葉。 世界は一度終わり、カズミは生き残ったが、世界は今ではそれほど長くは続かず、徐々に悪魔…

「騙されたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 この春から男子校である烏ヶ江高校と木屋瀬女子高が統合し共学となった、私立許斐（このみ）学園。 僕、榎本佐倉は、絶望していた。 共学ではあっ…

小さな頃から夢を見ているんだ。毎年、誕生日の夜にほぼ同じ内容の夢を見る。それが22歳の誕生日を迎えた夜に、変化があった。っていうか、なんで俺ここにいるんだ？エア・ポートスキルって…

不知火湊は天才の名を欲しいままにする卓球少年だった。 しかし、突如現れた同じ戦型の天才に敗れ、心が折れ、卓球を辞めてしまう。 卓球を捨て、男子卓球部のない高校へと進学したのだが、…

幸丸大学に通う秋津綾人は困っていた。大学に入学してからできた友人の上半身に、黒いオオサンショウウオみたいな黒いモノが覆いかぶさっているのだ。このままでは友人の顔も覚えられないヤベ…

生まれ変わったら異世界だった！？ そこは、地球と同じ物理法則が支配する、けれど魔法が存在する異世界。 そこに【俺】は、前世の知識を有したまま生まれ直した。 だから、【俺】はこの世…

『✕』カクヨムコンテスト８「短編・私小説部門」中間選考落選作品です。 落選したコトは、それほどショックではありません。当初の目的の「クソ親父に対する怨み、つらみを世間に晒す」と、…

田舎の島で生まれ育った小清水玲は、王子様のような運命の出会いを夢見ながら学生生活をしている普通の女子高生だった。ある日、言い表せない将来への不安に襲われていたとき、無意識的に島の…

　蜜柑はひと夏の恋をした。 　田舎に住む祖母は駄菓子屋を経営していて、夏休みの間は毎年手伝いに帰省していた。いつものように店番をしていると一人の少年がやってくる。名前は柊と言うよ…

殺せぬモノが存在しないとまで称された暗殺者『シュラ』は遂に神を殺した。 神の返り血がその体に入り込み、やがて遠くない内に死ぬと悟ったシュラは継承者を育てることを決意し、奴隷として…

ある日、耳元で知らない声が し、目を開けると自分の事を主人と呼ぶ そして今起こってる事を聞かさせる。 魔王として新しい一歩が今開かれる。 物語はその時その時に書いてい…

文披31題　参加作品　「錬金術」 資格やキャリアアップを目指す人々は民度差が激しく、まずあなたのような「報奨金か独立か」という明確な目的を持った人、そして私のような「何か不安だ…