「短編 純文学」を含む小説

短編集『落葉する言の葉たち』からの作品です。どの言の葉たちも分解に時間のかかる作品かとは存じますが、反芻を繰り返し、深く味わっていただければと思います。 ――願わくばどの作品も、…

わたしの罪について、お話します。 僕が愛について語るなら （動物に対して、残酷な描写がございます。ご注意ください）。 何者にもなれないのってすっごく恐ろしい (自殺の描写がで…

　時間警備員の職に就いている守は、ある日、自らの存在が消失していることに気がついた。 　守は、いったいいつどの時点の思考が影響しているのかを探るため、記憶の偵察を始める。

　今から俺の大好きなあいつの話をしようと思う。何、少し長くはなるかもしれんがしっかり聞いてくれればあいつについては分かってもらえると思うさ。俺よりあいつに詳しい奴はこの世界にはい…

ここは様々な人たちの話を集めた場所。 Prologueにて各階層の取り扱いテーマをご案内しております。 また、各階層のお話、各話のお味は降りられてからご自身の目でご確認ください。…

　大正時代――百貨店を経営する富豪の息子・雅次(まさつぐ)。雪がちらつくある日、不慮の事故で魂の片割れのような双子の妹を亡くし、敬愛する兄の眼からは光が失われた。空いた穴を埋めよ…

　『アデノイド計画』により「世界一ブサイクなキメラ」として誕生させられたデザイナーベビー、それが「牛介」――このおれだっ！

デザインを家業にしている藍子は、自分が出会った風景の色を色見本で調べるのが大好き。 そんな藍子には好きな人がいる。 ひどく堅い職業に就いているその人は最近藍子には笑ってくれるよう…

「どうやって全て避けた?」 「さあ、あなたの腕が悪かったんじゃないですか」 　深夜0時、都市の果て。退廃的な死んだビル。社会のエリート達から、ならず者たちのたまり場と化してしまっ…

　始まりのラグナロク、終わりのレクイエム――。 　大神殿の令嬢ダリアは、そのときを待っていた。伝説がまもなく始まる。激動の時代、真実の歴史、宇宙の創世と、大地の約定。エピメテウス…

陽気な男性がたまたま見つけた女の子にガチ恋し、愛のために奔走するお話です！

それぞれが一生懸命、健気に、ピュアすぎる精神性を発露させながら現代社会を生きる人々の物語。9つのリアリズム。 ＊現在5篇まで完成。

私は大丈夫だ。ちょっと不安定だけど、楽しいこともある。 嘘をつくことに、抵抗なんてない。 私は大丈夫だ。

おれは昔から思っていた。 なぜだいたいの小説には３００ページ縛りがあるのか。一般小説にはそうでないものもあるが、ライトノベルはだいたいそうだ。これは公募の規約を見ればすぐにわかる…

大学生の望深(のぞみ)は生まれつき歯に茶色い模様が入っていて、それがずっとコンプレックスだったが、あるとき初めて入った歯科医があっさり治してくれて歓喜した。 今、望深は別な悩みを…

かわいい妹のユリカはひきこもりだった。 兄のおれもひきこもりだった。 どちらも中卒だった。 終わりだよこの人生。

風船のなる木とやら発見された。 世間はこのニュースでもちきりだ。 噂が飛び交う世界であなたは何を感じるだろう。

「実は、彼と結婚することにしたんだ」 先輩はわがままだ。先輩はそういう人なのだ――

心が寒くなる、とても短い詩です