「遠く」を含む小説

1972年、札幌。東京で学生運動をしていた八坂は組織解散後、当時の仲間で好意を寄せていた恵みのいる札幌へとやってきた。その真意は組織のリーダー、小田切の死について聞くためだった…

20数年前、バリ島クタビーチでの出来事です。 幾分、小説風にチャレンジしてみました。 当時勤めていた会社の30代独身男性３人組でスキューバダイビングをするために、毎年バリを訪れ…

サシム・エミュールは、バツイチ独身四十路街道まっしぐらの名うての賞金稼ぎ。 今日も今日とて、馬車に揺られながら気ままな一人旅を満喫するハズだった。 その少女と出会うまでは――――…

百合かと思った？残念！サバイバルものだよ！ でもイチャイチャはあります。でも百合じゃないです。 以下設定 ゴコクチホーまで思ったより遠く、途中の島で休憩を挟みながら移動してい…

少年は、雨が大っ嫌いだ。 雨粒は、彼に他人の心を覗かせる。聞きたくもない声は、彼と人との距離を遠くさせた。 だがそんな中、少年の心はわずかに揺れる。

紡いだ縁は深く繋がれた。 不定期連載になると思われます。

林智弥子（はやしちやこ）は本土から遠く離れた離島に暮らす高校二年生。 大好きな男の子がキャプテンを務める男子バスケットボール部のマネージャー。 一方、親友の百合香はまるでテレビの…

　短期の出張中、私は辛い出来事があると、宝物を取り出すかのように、遠く離れた恋人の彼との思い出を眺める。だけど、中秋の名月が昇る曇り空の下、言いようのない悲しみに襲われた私は、彼…

いわゆる勃起。この掌編の成否はすべて比喩にかかっている。擬人化された太陽。 私は人間よりも、こうした死物などに親しみを覚える性質なので、こういったことになりました。つまりフェティ…

　彼女は空を見上げると、音もなく泣いていた。自分でも気づかないうちに。そしてぼくのほうを見て言う。 「――藤本くん、空はやっぱり青いんだね」 　中学二年のぼく（藤本望）と、三年…

自作の詩集。 ｢旅人｣より前の作品は2004～2006年に書いたもの。 （その内｢世界で一番遠くにいる隣人へ｣だけ、それ以前） 記録をとってなかったので順不同。 （当時、自作Ｈ…

太陽のように明るい俺の幼なじみ、桜庭那子。 中学三年の夏に遠くの街へ引っ越して以来、ずっと音信不通だった彼女が、一年の時を経て地元に帰ってきた。 喜びも束の間、俺はある変化に気づ…

なんの変哲もない生活を送る高校生があるきっかけで、人型アンドロイドを手にし、慌ただしくも充実した人生を歩みだす・・そんな話。 もしよければ、レビューまたはアドバイスや批評して…

食べるコトは生きるコト。生きるコトは恋するコト。 甘酸っぱく、そしてノスタルジックに。昔ながらの夏スイーツと、幼い味覚と恋物語 貴方が満たすのは胃袋だけ？

羽多野渉“グレイトフル”ポエムコンテスト落選作品です。

　ずっと、遠くで呼ばれている気がする。自分の事を呼んでいるのに、何で呼ばれているのか、何と呼ばれているのかが分からない。 　真っ暗いような、橙色に光っているような。ただ時間が過ぎ…

ある寒い冬の日、遠く離れて暮らす家族から届いたのは、まるで孵らない卵のようなクリーム色の湯たんぽ。 「ジェミニとほうき星」番外編。恋人たちの冬の日の一場面。 テキレボアンソロジー…

彼は、毎日ご飯を作る。 愛する、小さな我が姫の為に。 彼は、毎日仕事をする。 上司にはいびられ、馬鹿にされ。 ひたすら、仕事にいそしむ。 雨が降ろうが 嵐が来ようが 彼は、そ…

　西鶴の著作に見える『小輪』という美しい名前を埋もるるに任すはあたら惜しくここに拝借仕る 　武道の華は艶なる契りなり。そのかほりは遠く天台の古（いにしへ）から漂つて来る。