「雪 文学」を含む小説

街を真っ白に染めた雪の中で不思議な魅力を持った少女と出会った主人公。 その少女との交流の末、彼の心を埋め尽くした想いとは…

「皐月、不思議な匂いがする。温泉、みたいな？」 　瑛太がくんと鼻を鳴らす。皐月は慌てて紅紫色のマフラーを鼻までたくしあげた……。 ゆきのまち幻想文学賞、最終選考に残していただい…

とある雪嫌いの犬との出会いのお話。 ※三題で即興で書いた1000字ほどの掌編習作です。

　やっぱり、ハナは温かいわね。あの人とは違う。 　え？　だれ？ 　ううん、気にしないで。 リカは笑って首を何度か横に振り、答えなかった。妙に大人びた言い方。それは家族の誰かなどで…

～あらすじ～ 複雑に発展した仙術や錬金術が存在する、とある世界。その最果てで隠者のようにひっそりと祖父と暮らす雪豹人の少年、月の光を受けて生きてきたマルコ。 彼は突如家を襲われ、…

煙草の銘柄、よく聴く曲、好きな漫画、感傷的になる路地……全部が、君の影響だ。

人間を辞めたいと願う男の、雪降る街で静かに積もる怪奇譚

自主企画「雪、時々晴」に、提出するために書き下ろしたものです。今回の主人公は、杉三ではなく、医師の影浦です。彼の心情と、雪の描写とに、気を付けて書いたつもりで書きました。 特に、…

世界をぼかすような白い粒。私にとって、ホワイトクリスマスはいつの時代も特別だった。 今年は雪、積もるかな？

クリスマスイブの夜に、彼氏と喧嘩をする。 どうもお約束の展開をやってしまったらしい。なのに、ホワイトと言うよりグレーなクリスマスイブの翌日、クリスマス。外に出ると晴れていて、雲は…

雪虫が舞う10月下旬の繁華街。白幡瑶子は今日も4年前に親から相続してしまった借金返済の為に繁華街で花を売るーつまり風俗だ。 そんな瑶子にある日恋の訪れが。しかし、夜は繁華街で…

母親に毎日死んでくるように言われ続けた娘は、雪に埋れて死ぬことを選んだ。 そんな彼女の邪魔をする、一人の少年と、静かな触れ合いが始まる。

遠月雪。この小説のヒロインです。孤独で心優しい。 行村健太郎。この小説の主人公です。狂気な人です。 行村幸。行村健太郎の妹です。 佐藤躾。この小説の第二ヒロインです。お姉さんっぽ…

この水仙月という言葉は、宮沢賢治の作品である「水仙月の四日」に登場する架空の時期を表す造語です。 この時期は宮沢賢治自身の解釈によって、春の訪れにも厳冬の訪れにも解釈できてしまい…

冬休み、おじいちゃんとおばあちゃんの待つ田舎へやってきたまゆはたまこちゃんという女の子とお友達になる。 でも、たまこちゃんには秘密があって……。 雪に閉ざされた集落でおきた不思議…

未来メガネ。それは今見ている景色の少し未来を見ることができるメガネ。 おばあちゃんの家で未来メガネを見つけた小学5年生の美沢沙雪。沙雪の日常はその日からちょっとだけ騒がしくなって…

いつぞや公募に出した短編です。 字数制限ギリギリだった気がする。

「【詳細要確認】「少年」の続きを書いてください！」という自主企画を見て、思い立ったが吉日と書き始めた初作品です。 作品としてのテーマは『凍えるような寒い夜の中、ぽつんと立っている…