「呆れ」を含む小説

表の顔は『何でも屋』、だが本業である裏の顔は妖魔を浄化する『祓い屋』。 ある日妖魔に襲われた高槻柊也は、大和継という青年に助けられる。 『よろず屋やまとなでしこ』という何でも屋…

氷が溶けた拍子に、上に置いてあった物が落ちる。つまりこれだけです。その物が刃物だろうと、そこに首を吊るロープが結んであろうと、結局は同じことです」場は紛糾した。「そんなわけがない…

「冒険に行くぞ。」 映画『スタンド・バイ・ミー』を観たリョータは、高らかにそう宣言した。 やれやれと半分呆れつつも、思い通りにならないと気が済まないリョータのために、ボクは彼の願…

今では無い未来。科学技術が発達し、人々の生活はより豊かになった。その一方で、犯罪も多くなった。 賞金稼ぎという存在は増える一方の犯罪に対処するために武装した、警察機関に所属しない…

「おお、生きてるぞ～」 顔を寄せた刑事が叫んだ。 その横で可不可が長い鼻を突き出していた。 ふたりの警察官に抱きかかえられて、棺桶からよろよろと立ち上がった。 掘り返された墓穴の…

高校生になったばかりの宮下凛花は、パパが大好き。幼馴染の穂香と駿には、いつも呆れられていた。「パパより格好良い人なんていない！」これが、凛花の昔からの口癖。凛花のパパは、アイド…

「落とした天使を、探すのを手伝って下さい」 事故から助けた猫に、 天使探しを頼まれる三剣響夜。 内心またかと呆れ果てが、 神を名乗る猫、イデアの諦めの悪さと 「家族ですから」の…

とても……とても暗く辺り一面何もない空間に僕は立っていた。 　そこで特に何もすることはない……慌てたり灯りを探したり叫んだり走ったり歩いたり泣いたり怒ったり笑ったりなどを一切せず…

人には見えない雲の上の世界――天魔界。 天魔界に住む天使の少年ライスは、三途の川で「未練晴らし」の仕事をしている。 親友である悪魔の少年カイとともに、今日も川へやってきた魂の未練…

周りの環境に呆れ、才能さえ周りに潰された主人公。この世界は自分にはどうやら合わないようだ。だから僕は新しい世界へ、何も言われない世界へ行こうか。そう思い自らの命を絶とうとするが…

　死んだ、綺麗に死んだ。 　病床の中、待ちに待ったゲームの続編をクリアしてすべてのエンディングを見た。もう思い残すことは無い、きっとこれが満足死と言う奴だろう。 　ところが私は、…

毎年恒例の時代行列に加えて豊川市から映画作成を依頼された『特殊な部隊』こと司法局実働部隊。 自主映画作品を作ることになるのだがアメリアとサラの暴走でテーマをめぐり大騒ぎとなる。…

マシュマロ大陸と呼ばれる大陸には五つの国が 存在していた。それ等の国の一つ、ロール国。 西にあり、比較的平和な国だ。さて、そんな国の 女王、アリーアは執務が苦手でいつも逃げ…

将来が不安な女子高生。進路希望調査票に未定と書いた結果、先生からも呆れられてしまう始末。 そんなときに街中で聞いたのはどんな悩みも解決してくれるという公衆電話の噂だった。

ゾンビになったばかりのゾンビ君は、経験ないのになぜか意識高め！ 呆れながらもいらいろ教えてくれるゾンビ先輩。 ダークでポップなまったりトーク。 これはホラーではない。ポップでホ…

第五回こむら川朗読小説大賞参加作品です。 ワンルームで半泣きの兄貴、呆れているおれ、昨日出来上がったらしい死体。外にいるだろうセミは痛いくらいの日差しで元気をなくしているらしく、…

俺と彼女は周囲が羨む程に仲が良い。 四六時中べったりと甘えてくる彼女。 その彼女をどこまでも甘やかす俺。 友人からは呆れられているがどこにいくのも一緒。

　付き合っていた彼女がこっそり浮気をしていたと知ってガチ凹みするハラダ。 　失意の彼が出会ったのは、二人の見目麗しい少女たち。 　何やかんやあって彼女らを部屋に招き入れた所、彼女…

真夏の工房で、２７歳無職の変人である兄は言う。 「妹よ。タイムマシンを完成させたぞ！」 それを呆れてただ眺めていると、その場にお爺ちゃんが現れて、兄へと言い放った。 「今、…

ホラー・ショート・ストーリーズのスピンオフ作品です。 30代の派遣社員と20代の正社員男の不倫。 2人にとってはタダの遊びだったのに・・・。 本作品はフィクションです。 結末…