配達へ行こう! (2)

 本日18時

 メトロポリリズム美術館の、最高の宝石を頂きに参上します

 夢現怪盗 プリズマ



 それが、にっくき怪盗プリズマからの予告状。

 俺の小箱に入っていた紙に書かれていたものと同じマークが、その予告状にも書かれていた。


 確認し終えた予告状を、すぐそこを歩いていた帽子の男に返すと、お返しとばかりに、笑顔が返ってくる。


「いやあ、来るんなら言っておいてくれよ!!」

「悪いな、急だったもので」


 すっかり、俺のことを友人だと思い込んでいる帽子の男は、先程コハネと話していた刑事だった。

 マグレ刑事と言う名前であるらしい彼は、この場所に集っている警備員を率いる警備主任の役目を仰せつかっている。


 マグレ刑事だけではなく、他の警備員達もすっかり俺を友人と見ているようで、すれ違いざまに色々とちょっかいを掛けてきたりする。


「元気か?」

「最近どうだ?」

「歯磨いてるか?」

「風呂入ってるか?」


 などと、気さくに話しかけてきたりもする。

 それくらいならともかく、ハグをしてきたり、ほっぺたに キスをして来ようとするのは、もう友人の域を越えちゃいないか。


「ふん、相変わらずモテモテだな」

「ははは……」


 多くの“友人”に揉まれながらも、マグレ刑事に案内されて訪れたのは、メトロポリリズム美術館の一室だった。


 この世界においても、最大の規模を誇る、メトロポリリズム美術館。

 何でも、この世界のあらゆる美術品を収めている美術館だという。

 俺の知るどんな美術館よりも広大なここが、今回の配達先。


「悪かったな、うちの後輩が迷惑を掛けて」

「なーに、ヒーちゃんの後輩なら、俺の後輩も同じよ!!」

「ヒーちゃんって……似合わな」

「聞こえているぞ、コハネ。喋っていないでさっさと運べよ」

「はーい」


 そして、俺の背後で、コハネが抱えている巨大な包みが、俺達が配達するチートアイテム。力自慢のコハネですら大変そうに運んでいるところを見ると、中々な重量があるようだ。


 やがて、マグレ警部に連れられて辿り着いたのは、広い部屋だった。

 展示品などはなく、唯一、中央に何も置かれていない台座が一つ存在している。

 

「先輩、ここでいいんですか?」

「ああ、その台座の上で……いいんだよな?」

「おうよヒーちゃん」


 その台座の上に、包みをどっかりと下ろす。

 そうして、コハネが包みを解くと。現れたのは、一辺が30センチほどの透明なケースだった。


「これが、今回の配達品、なんだよな?」

「はい、先輩。これで怪盗から宝石を守るんです」


 揃って、部屋の中央に置かれた一辺30センチ程の透明なケースを見つめる。

 一見して市販のガラスケースと同じようにしか見えないが。

 その実態は、人知を超えた技術によって製造された、凄まじい効果を持つチートアイテム。

 その名も、堅牢鉄壁『アスガルズ』。

 その効果は、単純にして明快……『絶対に破壊されない』というもの。


「じゃあ、ちょっとテストをしてみましょうか!」

「おい止めろ」


 ケースの前で拳を振りかぶっているコハネを、慌てて止める。

 何をする気だ。


「えー、でも、本当に破壊されないのか、試さないといけませんよね?」

「お前の場合は、億が一ということがあるんだよ」

「折角、私の普段使いの打撃型ガジェット『ブロッ拳』を持って来ているのに。前回ドラゴンと戦った時には使わなかったので、久しぶりに試したいです」

「絶対に止めろ。な?」

 

 絶対に破壊されないケースを、壊してしまうような凄味が、コハネにはある。

 もしケースが壊れたりしたら、俺達はどんな顔をしてここにいればいいんだよ。


「とにかく、俺達が持って来たチートアイテムだ、きっと大丈夫だろ」

「おうよ、奴にはこれまで、何度も煮え湯を飲まされ続けて来たからな。しかし、ヒーちゃんが持って来てくれたケースさえあれば大丈夫だ」


 自信ありげにニヤリと微笑むマグレ刑事。

 彼もまた、俺と同じように、あのにっくき怪盗に苦しめられているのだという。

 ガジェット『アイフレン奴』の効果で洗脳してしまっているとはいえ、その気持ちは良く分かる。

 その為には、情報が必要だ。


「で、その怪盗の奴について、教えてくれないか」

「ああ、ヒーちゃんの頼みとあれば、お安い御用だ。野郎……夢現怪盗プリズマ。奴はこれまでにも何度か、このメトロポリリズム美術館に盗みに入っているのさ」


 言って、マグレ刑事が話してくれたのは、敗北の歴史だった。


 どんなに強固な警備体制を敷いたとしても、怪盗プリズマは常にその上を行く。

 犬を放てば、その全てが飼いならされてしまう。

 警備員の数を増やせば、その中に紛れてしまう。

 どんなに居場所を閉鎖しようとも、そこからするりと抜け出してしまう。

 あらゆる対応策が、奴の前には無力だった。


「予告状を送りつけてくるのが、奴の流儀だ。書かれている時刻の通りに、野郎は目的の物を盗むが、今まで阻止出来た試しはない。面目ないが、それが現実だ」

「成程……」


 俺のものを盗んだ時とはやや状況が違うようだが。

 とにかく、怪盗は予告を出し、その上で何かを盗む。

 予告された以上、それで終わりという、残酷な現実。


 このままでは美術館にある金目の……価値のある美術品が、軒並み盗まれてしまうのではないか。そんなことを告げると、マグレ刑事は首を横に振った。


「いや、どうも奴……夢現怪盗は、盗みそのものではなく、俺達をからかうことが目的のような……そんな気がするんだよな」

「どういうことだ?」

「常に予告状を出して、俺達に警備を強化させ。その上で、その強化された警備を、いかに突破して、目標のブツを盗むか。まるでゲームのように楽しんでいるように思うんだ」

「ゲームだって……」

「まあ、俺の長年の刑事の勘だけどな」


 仮に俺が怪盗だとしたら、それは当然、金になるものを盗む。

 しかしこの怪盗……夢現怪盗プリズマは、そうではないという。

 金ではなく、盗み出すという行為そのものを目的にしていると。

 長年、怪盗を追いかけている刑事が言うのだから、それは確かなのだろう。


「…………」


 少し、引っ掛かるが。

 しかし、俺のやるべきことに変わりはない。

 奴を捕え、奪われた俺のお宝を取り返す。

 時は来た。それだけだ。


 部屋の中央に設置された『アスガルズ』。

 警備員達の手によって、その中に宝石を収める作業が、今まさに行われている。

 誰もが緊張しているが、無理もない。

 彼らが今手にしている宝石は、恐らく全員が一生掛かっても稼げない程の、圧倒的な価値のある物なのだから。


 それは、このメトロポリリズム美術館で最も価値のある宝石。

 その名も、『炎の女王』。世界最大級のサイズを誇る、最高級の赤色金剛石。

 遠くから眺めているだけで、その規格外さが良く分かる。

 指輪なんかに付けたら、余裕で指が折れ曲がるレベルだと思う。


「……あれが、今回の狙いってことか」

「ああ、やっこさん、満を持して最高級品にチャレンジって感じだな」

「あれ、でも先輩、『アスガルズ』って、一度中に収めたら、二度と外に出せなかったりするんじゃないでしたっけ?」

「あ、確かに……」


 一応、収納する際は、特定の手順を踏むことで中に入れることが出来るのだが。

 しかし一度入れたが最後、もう取り出す手段は存在しない筈だ。

 だって破壊出来ないから、そういうことになる。

 取り出す手段があるのなら、それはもう『破壊出来ない』という触れ込みに反することになるし。


「そこは別に問題ないらしいぜ。ここの館長が、『二度と宝石を手に取れなくても良いという覚悟』を決めたらしいからな。一生、外に出すつもりは無いそうだ」

「それで良いのか館長……?」


 しかしまあ、こうして破壊不能のケースに、宝石が封印されてしまったとなれば。


「これ、怪盗も手を出せないよな。宝石を盗み出したとしても、ケースから取り出せないんじゃ、どうしようもない」

「ああ、それもヒーちゃんのおかげだ。だが怪盗の野郎には、このケースにすら触れさせる気はねぇ。俺達の本気の警備で、絶対に捕まえて見せるぜ」


 部屋の中を見回せば、確かに、本気の警備が敷かれている。

 この部屋は、美術館の奥まった所にあり、窓はないので窓からの侵入は不可能。

 更に天井も壁も床も、厚さ数メートルに及ぶコンクリートで固められている上、周囲を警備員が数珠繋ぎになって包囲しているというおまけつきだ。

 唯一の入り口には複数のセンサーが設置されて、様々な測定法で出入りする人員を厳しく監視している。


「あ、これがセンサーってやつですね? どれどれ、ちょっとテストしてみましょうかねー」

「おい、やめろ!!」

「あれ、何だかえらい勢いでサイレンが鳴り始めましたけど、どうしましょうか。殴れば止まりますかね」

「やめろー! やめろー!!」


 コハネがセンサーに引っ掛かって一悶着起こしているが、見なかったことにしよう。


「なあ怪盗が警備員に化けている、って可能性もあるんじゃないのか?」

「それも計算の内だ。複数人でチームを組んで、相互に監視している。その上、変装されても分かるように、常に他の警備員の頬をつねるタイムまで用意してある。怪盗の野郎もここまでされれば満足だろうさ」

「成程、準備は万全ってことか」

「おうよ、まさに鉄壁の守備体勢!! はっはっは、ここまで厳重な警備を揃えたんだから、怪盗といえども一たまりもあるめぇよ!!」

「……あんまりそういうこと、言わない方が良いと思うぞ」


 いずれにせよ、警備体制は万全だ。

 ネズミ一匹入り込めない程の厳重な警備。

 並の怪盗なら……この警備状態を見ただけで、すごすごと引き返すだろう。


 だが、きっと怪盗は、必ずここに来る。

 マグレ刑事の言を借りるならば、夢現怪盗は、盗み出すものの 価値は気にしていない。

 つまり、この厳重な警備を突破する為だけに、ここに来ると。

 

 しかし、それでは、一つ説明のつかないことがある。

 本当に怪盗が、盗み出す過程こそを重要視しているのなら、どうして俺の時は……。


「先輩」

「ああ……」


 思索に入りかけた俺だったが、コハネの声を聞いて、部屋中が、張り詰めた空気になるのを感じた。

 見れば、時刻は既に5時59分。

 怪盗の示した時刻まで、残り1分を切った。


 不意に、部屋の中に沈黙が訪れる。


 「…………」

 「…………」

 「…………」

 「…………」

 「…………」

 

 そのまま、人生で一番長く感じるような1分が、刻々と過ぎて行く。

 部屋の中央に置かれた宝石にも、ケースにも変化は見られない。

 誰かがそこに近付く様子もない。

 部屋のどこにも、異常はない。


 秒針が進む。

 そうして、時刻は予告されていた18時を告げようとして。

 次の一瞬で、視界が暗闇に閉ざされた。


 部屋の中を照らしていた電気が、丸ごと消えたのである。


「……な、何だ!?」


 分かっている。

 言わずとも、誰もが理解していた。

 

 奴が、来た。

 夢現怪盗プリズマが、予告通りに現れたのだ。


「全員、持ち場を離れるな!!」

「早く電気を復旧させろ!! 奴を、絶対に逃がすんじゃねぇぞ!!」

 

 部屋に響き渡る怒号。

 中でもマグレ刑事の声は、一際大きく響いている。

 しかし、突然の事態に全員が素早く動ける訳ではない。

 多くの警備員が、右往左往している気配がする。


 闇に閉ざされてから、どれくらいの時間が経っただろうか。

 不意に、電気が点いた。


 恐らく、この部屋にいる全員が、同じ方向を見ただろう。

 誰もが、それの行方を真っ先に確認しようとしただろう。


 しかし、それは叶わない。

 彼らが守るべきもの。

 ここまでの警備を敷いて、護ろうとしたもの。

 部屋の中央に置かれている筈の、最高級品の宝石『炎の女王』は。


「…………無い!?」


 無かった。


 つい先程まで宝石が置かれていた筈のそこには、何も無くなっていた。

 そう何も無い。

 宝石どころか、宝石を守っていたケース『アスガルズ』も無い。

 いや、それらが置かれていた台座すらも消えている。

 俺達の目の前には、ただカーペットが敷かれた床が露わになっている。


「……ッ!?」


 すぐに周囲を確認するが、天井にも壁にも床にも、目立った異変は見られない。

 何の痕跡も残さずに。

 しかし、予告は完遂された。


 メトロポリリズム美術館が誇るお宝。

 マグレ刑事によって、最大限の警備によって守護られていた筈の宝石『炎の女王』は、既にどこにもない。

 まるで煙のように、消えてしまっていた。


「マグレ刑事ッ!」


 そして、部屋の入り口近くの床に、一枚の紙がおちているのを誰かが発見した。

 確かめるまでも無い、そこに書かれているのは。

 


 『お宝は頂いた』



       ◆      ◆      ◆         


「確認しろ!!」


 マグレ警部の号令と共に、警備員たちが動いた。

 部屋の唯一の出口、そこに置かれているセンサーが、高速で調べられる。


「誰も、出入りしていません!!」

「バカなッ!?」

「停電が発生してから、この部屋を出入りした者は、一人もいません! どのセンサーにも引っ掛かっておりません!!」

「そんな筈がないだろうが!!」


 部屋を震わせる、マグレ刑事の怒号。

 しかし、さすがは歴戦の刑事。叫び終わった後、すぐにその顔は元の冷徹さを取り戻すと、部下に対して新たな命令を下す。


「分かった。あのケースを抱えているんだ。だったら、すぐに遠くには行けない筈だ! 探せ! 奴はまだ、この美術館の中にいる!!」

「「「「了解!!」」」」

「私も行きますッ!」


 警備員たちの応答が唱和し、美術館のあちこちに散って行く。

 守るべきものを守れなかった彼らの意気は、非常に高い。

 必ず怪盗を見つけてやろうというやる気に溢れている。

 ばたばたと足音が響いて、俺以外の皆……何故かコハネも、部屋から出て行った。

 

 当然だ。この部屋には何も残っていない。

 だから、ここを調べる理由はない。

 しかし、俺はここに残っている。


 一つの考えが、俺の中に引っ掛かっているからだった。


「……何だ?」


 怪盗の手によって、無様に宝石を奪われてしまった後の部屋には、何もない。

 だが、それは、おかしい。


 絶対に破壊されないガラスケース『アスガルズ』。

 稀代の宝石『炎の女王』。

 それが無くなっているのは、方法はさておき、理解は出来る。ケースを破壊出来ない以上、宝石を盗む為には、ケースごと持ち去る以外に方法はないだろう。


 しかし実際に消えたのは、ケースと宝石だけではない。

 台座もまた、消えている。

 ケースを置く為、最初から部屋の中にあった台座が、無くなっている。


 台座自体は、別に珍しいものではない。

 美術館の他の部屋を漁れば、それこそダース単位で手に入るような代物だ。


「それなのに、台座ごと、宝石は消えている……?」


 誰もいない部屋で、誰かに語りかけるように、呟き続ける。

 そもそも、宝石を収めたケース『アスガルズ』自体も、そう簡単に運び出せるものではない。力自慢のコハネですら、運ぶのに一苦労するような代物だ。


 先程、部屋が暗転していた時間は、僅かに数十秒。

 そんな短時間で、ケースを持ち出すことは難しい。

 まして、そんなケースよりも遥かに大きい台座も運び出すとなれば、一緒に消えているとなれば尚更だ。


「だからこそ……発想を、逆転させれば」


 逆に考えるんだ。

 ケースと宝石と台座……そんな大荷物を、どうやって持ち出したのか。

 

 そう考えるのではなく。

 持ち出さなくてもいい方法を、考える。


 しかし、そうなると、それはそれで問題が生じる。

 現に、ケースが消えてしまっているという、今の状態の事だ。

 パッと見ればそれで分かるように、この部屋の中には何もない。

 俺が一人で立っていて、一人で喋っているだけだ。

 ケースなんて、影も形も存在しない。

 この部屋には何もない……そういう結論に至るのが、当たり前なのだけれど。


「だけど、それを何とかする方法が、一つだけある」

 

 そう。

 一見して不可能なこの状況に、一つだけ答えが存在する。

 

 それは普通の人間ならば、まず想定出来ないもの。

 何しろ、それは常識の埒外にある方法。

 絶対に想定出来ないような、そんな常識外れの答えだ。

 

 だけど、俺は、普通ではない。

 普通ではない仕事に就いて、普通ではないものを扱っている。

 普通ではない力の存在を、知っている。

 

 だから、俺には分かる。

 何せ、それは俺にとっても無関係ではない。

 この不可能状況を打開する唯一の方法。


「……俺の持っているガジェット。それを、利用するという方法が、ある」


 身に染みて分かっている。

 人知を超えた能力を持つガジェットの力を使えば、一見して不可能な状況であっても、クリアすることが可能だ。


 その中でも、俺が想定している一つの方法……“あれ”の効果時間は、良く分かっている。何しろ、それは俺にとってリアルに死活問題だから。

 俺はただ、部屋の中央部分……宝石が消えた地点を、見つめる。

 今はもう何もないその場所を、一心に見つめる。


「…………」


 ひたすらに沈黙。

 遠くで怪盗を捜索している警備員の声も、ひどく不確かで。

 やがて、その時間が過ぎる制限時間。ガジェットの、効果時間が。


 5、

 4、

 3、

 2、

 1


「……ゼロ」


 その瞬間。俺が思っていた通りの時間。

 部屋の中央に、何かが出現した。


 それは最初の位置から全く動いていなかった。

 部屋が暗闇に包まれる前、消えた状態のそのままに、台座に置かれたケース、そしてケースの中の宝石が、そこにある。

 そしてもう一つ。ケースの横に立って、バッヂを握りしめている人影があった。

 こちらを見つめて微笑む、その姿。


「良く、見破ったわねぇ」


 夢現怪盗・プリズマ。

 ようやく出会えた、俺にとっての怨敵。


 怪盗と名乗る女性が、こちらを見つめていた。



                                   つづく

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