まだ終わらない。

「はいじゃあ点呼とるぞー。」

僕は、その時すごく眠かった。けどエナジードリンクを、がぶ飲みして眠気を覚ました。

だけど相太のせいで余計に走らされて、体中が悲鳴をあげていた。

「家に帰るまでが遠足ですからね。では、気をつけて。解散。」

中学校時代でこの先生達のセリフを聞くのも今日が最後か。なんか寂しいな。

駅のホームで電車を待っていた僕らは、

「はぁ~俺達の中学校生活もう、終わっちゃったな。」

「そうだなじじい。」

などとふざけていた。すると案の定すぐに電車は、来た。

かー、すかー、すーすー

皆、爆睡だな。僕と相太しか起きてないし…

「なあ、歌。高校に入学してもさ俺達友達でいような。」

「そんなこと、当たり前だろ。」

次はー、〇駅。⭕駅。お足元に気をつけて、お降り下さい。

「じゃあ歌、俺ここで降りるわ。」

「おーけー、またな相太。」

すると相太は、僕に手を振りながら電車を降りて行った。

こうして中学校の卒業遠足は、終わるはずだった。

けど終わらない。なぜなら、




家に帰るまでが遠足なのだから。

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