死後の世界との交叉点に身を投じた少女たち

謎の新任教師・兎我野を手伝い、幽霊と対峙する事になった恵子たち。胡散臭い教師の素性を調べつつ、幽霊を”死後の世界”へと送ることを繰り返す内に、大変な事件へと巻き込まれていく。

兎我野の素性や、幽霊の噂についてなど、足を使って調査するシーンはミステリものにも通ずるところも。
何より登場人物たちが記号的ではなく良い意味で個性豊かで好感が持てるため、幽霊との対峙だけでなく日常シーンも楽しめて、作品に惹き込まれます。

練り込まれた設定、惠子たちはもちろん幽霊も含めて丁寧な人物描写、さりげなく張られていた伏線、そして後半の畳みかけるような怒涛の展開。
話数自体は少ないですが1話当たりの字数、そして内容の濃さも充足していて、がっつりと読みたい人にお勧めです。是非とも紙で読みたい作品。


ちなみに、私は奈津美ちゃんが好みです。

その他のおすすめレビュー