やぁチクタクマン、エクサスの調子はどうだい。

クトゥルフ神話だからと言って必ずしもホラーである必要がないのは、某ニャル子さんでさんざん学びましたが、本作もそれに比肩し得るエポックメイキングです。

メカ物。
クトゥルフでメカ物。

邪神の力を借りた「魔法使い」たちが機械を操って戦闘する…読むもの全てが斬新で、発想の豊かさに驚かされました。

時に遺跡探索、時に護衛任務をこなしつつ、アザトース復活をもくろむ「虚無教団」と熾烈な戦いの火蓋を切って落とします。特に序盤の山場であるクトゥグア戦は息を呑みました。

また、各話の副題に見られるように、有名作品の引用やパロディも満載で面白いです。主人公が漫画家志望の高校生だったこともあり、アニメや特撮の台詞をぽつりと呟いたり、なぞらえたりして、読者をクスリと笑わせるおもてなし。

毎回挿入される「前回までのケイオスハウル!」や「次回予告」も、平成ライダーを彷彿とさせる熱い語り口で好感触でした。

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