悪ガキを改心させる物語だが説教臭さの無いやわらかな読後感

勉強嫌いの子供がとある老夫婦との出会いで改心するお話です。

主人公の親とお婆さんとで言っていること自体は「勉強しなさい」と共通なのですが、親の話はガミガミうるさいと一蹴する一方お婆さんの話はすんなり受け入れます。
どこで差がついたのか?という具体的な理由は明言されているわけではありませんが、なんとなく分かる、なんとなく感じられる、そしてほっこりする。作品自体がこの老夫婦のようにやわらかな作りになっています。

余談ですが、お婆さんの持ってきたゲームではないゲームより面白い遊び道具の正体は「麻雀」だと勝手に思ってます。

このレビューの作品

婆と爺