邦画になりそうな、すでに邦画のような

海辺の街、アクアリウム、猫、一人娘、友人たち、心の均衡を失った主人公。
アンニュイで淡々と進む文字は、映像を観るようでありながら、言葉として澱を成す。
そして、どんなに人に傷つき疲れても、人は、人なしでは生き続けられない生き物で、それでいいんだと──読み終えてから思わせてくれる作品でした。

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