その他

第参話予告

お妙「お妙24ですー!」

お鶴「お鶴17ですー!」

お妙「次回予告ですってよっ!」

お鶴「超絶悪党衆鬼ヶ島海賊の野望を食い止めるために二人の美少女が邪馬大陸の地に舞い降りたッ!!」

お妙「力が、欲しけりゃくれてやる! 渡せ、若き力ロリの全てを儂に提供しろ!」

お鶴「悪魔の契約ッ! 拡大解釈可能な契約項目ッ! 著作人格権は大丈夫か!? 夢と希望の平行線世界二次創作の存亡はッ!?」

お妙「求めよ、さらば与えられん! 私は願おう、喩え、胡散臭くとも、他よりも圧倒的に還元率の低い宝くじを買うに向かう気持ちで!」

お鶴「私は合理性を求めているわけではありません。夢を買っているのです、浪漫プライスレスを買っているのです」

お妙「しかし、諸君! 知っているか! 夢は叶わなければ紙屑も同然、それを端的に教えてくれるのが宝くじなのだ!」

お鶴「ちなみに、本来、宝くじと云うものは、政府が運転資金を調達するために始められたもののようですね」

お妙「くそう、最初から民から徴収する目的ではないか! ああ、なるほど、夢を売る男とはこういうことなのだな! 夢を見る者は莫迦を見る、莫迦を見たくなければ宝くじなんて買うな! 不買運動だ、民衆よ立ち上がれッ! えいっ、えいっ、おーっ!」

お鶴「いやいや、まあまあむしろ民から資金調達をする目的だからこそ、赦されているところありますから」

お妙「それでも政府が金稼ぎをするための方便に過ぎぬではないか! 一攫千金を夢見る世の中全ての民を騙しているのだぞ!」

お鶴「高々三百円程度で一攫千金を得られる、と思っている方が頭が御目出度いと思うんですけどね。そういう人間が悪魔にころっと騙されるんですよ、きっと」

お妙「御目出度いとか云うな!」

お鶴「経験がおありで?」

お妙「か、還元率50%あるなら、期待値も百五十円あるし! ちゃんと計算できるし!」

お鶴「駄目じゃねーか」

お妙「むむむ……」

お鶴「でもまあ宝くじは元々、神社や寺の修繕費用や戦費調達のためと民に還元するために行われてきたのです。私達が夢を売る思いで買った宝くじが広く民草のために還元されていると思えば、それほど悪い気分でもないのではありませんか?」

お妙「夢を目指して努力した結果、必ずしも自分が望む形で還元されない辺りが世の中を不条理を端的に表現しておりますな~(しみじみ」

お鶴「三百円分の努力(笑」

お妙「三百円に嗤う者は三百円に泣くことを何時か思い知れッ!」

お鶴「家計簿付けてるだけで逃れられそうな災厄ですね」

お妙「くぅーっ! ああ言えばこう言うッ!」

お鶴「これからの一攫千金を狙って空振った時の言い訳は、私はお金を失ったわけではないのです、社会に貢献するために金を使ったのです。を使うとインテリ感が溢れちゃうッ!」

お妙「空振ってる時点でインテリも何もねーけどなッ!!」

お鶴「まあ本当に社会のためだけを思う人なら三百円を募金に入れてる気がしないでもないですけどね。ほら、三百円あれば異国の子供を数人助けられますよ?」

お妙「自分の健康状態に自信がないおかげで献血にも行けません」

お鶴「注射が怖いだけでしょうに」

お妙「ちげぇし!」

お鶴「ところで悪魔の契約さんはどうするのです?」

お妙「あ、はーい! 関船船舶操縦免許証と保険証と印鑑をお持ち致しましたーッ!」

悪魔の契約「あ、残念ですが、若き力ロリは憲法に基づき、二十歳未満の成人化していない若者に限られます」

お妙「何処の国の憲法だよッ!」

悪魔の契約「魔界です」

お妙「だから何処だよッ!!」

悪魔の契約「第三世界線に存在する第七銀河系における――」

お妙「なんでSF感出しているんだよッ! これファンタジーだよ! 刀と魔法と妖怪のファンタジーだって書いてあるだろッ!」

悪魔の契約「魔界という単語だけでファンタジー感が出てる(確信」

お妙「ジャンルとはいったい……うごごごご!」

お鶴「あ、私、対象内ですね。血判でもよろしいですか?」

悪魔の契約「チィーッス! ありがとござしゃーっす!」

お妙「お前、裏切ったのかッ!?」

お鶴「これからの時代を築くのは若者の務めよッ!」

お妙「本当に裏切ったんですか!?」

お鶴「少年期は少年主人公に感情移入し、青年期はおっさんや爺様を格好良く思い、壮年期に近づくと逆に青年や少年少女の主人公が魅力的に思えるようになるのは不思議ですよね」

お妙「お前は一体、何を云っているのだ……」

悪魔の契約「契約は為された! されば、開くが良い、主人公の扉をッ!!」

お妙「え、ちょっ、おまっ!」

お鶴「次回予告「マジカルアーチャー鶴姫見参」ッ! 第参話ッ! 因島海賊、はじめてのおつかい! ご期待あれッ!!」

悪魔の契約「十七歳のピチピチギャルが海を射抜くッ!!」

お妙「二十四歳を行き遅れって云うなーッ! 今の社会、子供を産めれば、結婚適齢期なんですぅーっ!!」

お鶴「貴方こそ、何を云ってるんですか。というか独身だったんですか」

お妙「うるへえ! 独身の何が悪い!」

お鶴「ちなみに経験はおありで?」

お妙「……ね、ねぇよ! 悪いかよっ! 男のおの字も知らねーよ!」

お鶴「まあまあ二十四歳とか全然、若いですから」

お妙「年下に云われたくねぇッ!」

お鶴「……年増」

お妙「余計に腹立つッ!」


悪魔の契約「この文章はフィクションです。実在の人物や団体、国家などとは関係ありません。 特定の国家・思想・人物・団体などを貶める意図もありません」

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