14 唯識


 生徒達はみな席に着き、ほどほど真面目に教壇に立つ教師の声に耳を傾けている。

 そんな教室内を桜と詩織は手を繋ぎながら立ち歩いていた。

 明らかに不審な行動だが、誰一人として桜達に目を向けることはない。まるで桜達など存在しないかのように授業は進行していく。


 これが詩織の異能力・唯識の力だ。

 唯識の力により桜達は今、誰にも姿が見えず、音を立てたとしてもその音を聞き取ることはできない。

 完全なステルス状態。誰にも存在を認識されない状態になっていた。


 やはり静かで透明な力だと唯識の力を再度体験して桜は思った。

 同じ異能力でも伊佐奈の〈異空の眼〉とは大きく違う。

 伊佐奈の〈異空の眼〉は力が発動している時、霊力ではない特有の強い力が伊佐奈自身とその空間に発せられる。

 だがこの唯識の力にはそれが一切無い。

 昨日もそうだったが、こうして唯識の力が使われている状態になっても、桜は自身に向けられているはずの唯識の力を感知することができなかった。

 それは国神になった今でも変わらず、力の片鱗すらも感知できない。

 だからこうして誰にも認識されていないという現象を受けて、ようやく力が発動していると知れるわけだ。


 一クラス目の生徒確認が終わり、堂々と教壇前を通って扉に向かう。

 詩織が扉を開き、教室から出る。

 教室に居た者からすると扉が勝手に開いたように見えるはずだが、教室に入った時と同じく誰一人反応がない。

 扉の開け閉めは私がと最初に詩織が言い出たので、これも唯識の力による現象なのだろう。

 もしかすると扉に対して唯識の力を使っているのかもしれない。


 扉を閉め、詩織はふっと一息つく。


「少し休憩する?」

「いえ、大丈夫です。このまま次のクラスに向かいましょう」


 誰にも認識されない状態になっている二人。

 だが桜と詩織は変わらず互いに互いを認識しあえている。

 こうして声を出せば会話もでき、桜の手にはしっかりと詩織の白く細い綺麗な手の感触もあり、変わらず詩織からは清らかな良い匂いもする。

 同じ力の影響下にある者同士には、感覚や認識の変化は起きないということを桜は再認識する。


「本当に大丈夫? この状態維持し続けるの、けっこう疲れるんじゃないの」

「お気遣い感謝致します。ですが本当に問題はありません。修行で三日間ずっと識を消し続けていたこともありますので。桜様、今はどうか私に任せていただけないでしょうか」


 今のところ詩織の集中は続いている。

 休憩を入れたとしても、一度手を離してしまえばまた手を触れただけで動揺してしまう詩織に戻ってしまうかもしれない。


「分かった。とりあえず無理はしないこと。それとさっきも言ったけど、力が切れそうになったら切れる前に教室から出ること」

「了解しました」


 隣の教室へ向かう。

 先ほどと同様つつがなく確認が終わり、そのまま続けて隣のクラスへ。

 桜は詩織の力が安定していることを確信し、この状態になってから気になっていたことを試しはじめた。


 授業に集中する女生徒の首筋に軽く手で触れる。

 女生徒に反応はない。


 唯識の力で誰にも認識されなくなっているが幽霊――霊体になったわけではなく、実体は変わらずあるようで、こうして人や物に触れることができる。

 そして逆を言えば、相手も桜や詩織に触れることができるはず。

 今それを試すわけにはいかないが。


 少し強めに触れると少女が動いた。桜はすぐに手を差し引く。

 蚊でも止まっていると思ったのか、少女は桜の触れていた箇所を手ではたく。手に平を確認し、特に気にした様子もなく授業に戻る。


(人の手が触れていたような感触はなかったってことか?)


 この状態はあくまでも桜からの接触が認識されないというものであり、触れた相手の感覚自体に何か影響を及ぼしているというわけではないようだ。

 だから桜が触れているという触感は認識されなくとも、触れたことによって生じる身体への圧などは普通に相手は感じ取れる、ということらしい。


 そして隣で桜の一連の行動を見ていた詩織がむっと眉を寄せる。


「桜様。イタズラをしてはなりませんよ」


 怒られてしまった。

 一応、真面目に唯識の力について考察しているのだが。


 当然のように今の詩織のお叱り声も桜以外には聞こえていないようだ。

 この状態で特定の相手にだけ声を届けたい場合、詩織が触れて相手も唯識の力の影響下に入れるしかないのだろうか。

 そう考えて一つ思いつく。


(そうだ、思念を使えば。……いやでも、この状態だと私も……)


 とにかくものは試しだと桜は先ほどの女生徒に思念を送ろうとして――すぐに自身の異変に気付いた。


(これは……)


 思念の霊術は不発に終わった。

 原因は神核の負荷によるものではない。

 それ以前の問題だ。


 通常自在に動かすことができる霊力。

 それが今、全く操作することができないでいた。


 新たに霊力を錬り上げようと試みたがこれも失敗に終わる。

 自身の体内霊力は変わらず感知できている。霊力自体にも変化はない。だがどれだけ集中しようとも霊力に干渉することができない妙な状態になっている。


「……そうか。これが唯識の力を使うと霊術が使えなくなる理由」


 桜の呟きに詩織がわっと声を上げる。


「さすがです桜様。やはり唯識の弱点、気付いていられましたか」


 昨日、詩織との決闘の中で唯識の異能力は力を使っている間霊術が使えなくなると推測した。

 そして今、唯識の力を再び体験することでその答え合わせができたようだ。


「ねえ詩織、よければ唯識の力について説明とかしてもらいたいんだけど、どうかな」

「はい、それはもう是非とも」


 詩織は快く頷く。

 唯識の力についていろいろ試しながら考えていくのも楽しいが、今は効率を優先するべきだろう。

 それに詩織も説明をしている間は手を繋いでいることに意識が向かわず集中も持続するかもしれない。


 唯識の力を把握しておくことは、あの夢が〈未来視〉だった場合、未来を変えるための重要な鍵となるはず。

 しっかりと話を聞いておこう。


「異能力・唯識。昨日、リリスから大まかに説明を訊いて、決闘の中でも唯識の力について考えた。だけどまだ何が正解で何が間違いなのか、何ができて何ができないのか、分からないことが多いわ」

「分かりました。ではまずあらためて唯識の――」

「ちょっと待った。説明の前に、まず詩織が習得している識をもう一度教えてほしいな」


 詩織の言葉を遮り、桜は少し意地悪い笑みを浮かべて言った。

 うっと詩織は喉を詰まらせる。

 これに関しては昨日の時点で答え合わせ済みだ。


 昨夜、リリスから唯識について説明を受けている時、詩織は〈眼識〉と〈意識〉の二つを習得していると述べた。

 確かに詩織はその二つの識を習得している。だが詩織が習得している識はその二つだけではないと、決闘の最中、桜は気付いた。

 そのことは今こうして授業中の教室内を誰にも認識されず、会話しながら堂々闊歩できている現象からもそれは明らかなのだが、あらためて詩織の口から聞いておきたい。


「もうすでに桜様はお気づきであられると思いますが……私が扱える識は、〈げんしき〉・〈しき〉・〈しき〉・〈ぜつしき〉・〈しんしき〉・〈しき〉。六つの識全てを習得しています」


 リリスから聞いた話によれば基本的に唯識能力者が習得できる識は一つか二つらしく、六つの識全てを習得できた者は過去に二人しかいないとのこと。

 つまり歴代唯識の中で三人目の六識使いが詩織というわけだ。


「やっぱり全部の識を使えることは周囲にも隠してるかんじ?」

「はい。礼家には桜様に最初申し上げた二つの識、〈眼識〉と〈意識〉を申告しています」


 なるほど。だからあの時、習得している識は何かと訊かれてさらりとその二つの識がでてきたのか。


「できれば桜様も、私が六識を習得していることは秘密にしていただきたいです」

「ええ、もちろん」


 詩織より前の六識使いの二人はある日突然行方不明になり、そのまま消息を絶っている。

 両者ともその原因は不明。

 リリスは力の暴走ではないかと言っていたが、唯識ほどの特異な力、何者かに攫われたという可能性も当然ある。

 なんであれ伊佐奈の〈異空の眼〉と同様、詩織が六識を習得していることは世間に知られるべきものではない。


「〈げんしき〉が視覚、〈しき〉が聴覚、〈しき〉が嗅覚、〈ぜつしき〉が味覚、〈しんしき〉が触覚に対応してる感じよね? で、まだいまいちよく分かんないのが〈しき〉。人の意識を奪ったり呼び起こしたりすることができて、あと結界抜け……霊力のすり抜けも〈意識〉を使った力よね」

「はい。魂から生み出された力である霊力を透過することができます」

「つまり〈意識〉は魂そのものに対応した識ってこと?」

「そのように考えていただいて構わないのですが、ただ他の五つの識も当然魂に干渉する力がありますので、厳密に言えば〈意識〉は他の五つの識よりもより深く魂に干渉することができる識、ですね」

「…………」


 詩織の説明を聞き、桜の中にとても嫌な考えが浮かんだ。


 魂により深く干渉することができる識――〈意識〉。

 だとすれば人の意志を変えたりするような力もあるのではないかと考えて、そこから自然と昨日の詩織との決闘の最中に見た走馬灯を思い出した。


 桜に刻まれた記憶の連続。

 あの時に抱いた感情の全てが、逃げずに前に進むと決めたきっかけに他ならない。


 死の間際、向き合うことを避けていた記憶が蘇ったのだと思っていた。


 だが今の詩織の話を聞いて疑念が湧いた。

 あの場には詩織が居た。

 魂に干渉する力を持った詩織が。

 もしもアレが意図的に見せられたものだったとしたら。詩織の唯識の力による意志操作、その表象だったのではと考えてしまったのだ。


 幻術、洗脳霊術ならともかく異能力・唯識に桜は対抗する術はない。


 桜を神様とみている詩織がそんなことをするだろうか。

 だがその神様が死のうとしていれば、それを引き止めるためなら、詩織はやむなく使うのではないだろうか。


 直接聞くのは躊躇われる。

 〈意識〉、唯識の力に人の意志を変える力なんてあるか、なんて直接的な言い方をすれば、そこから桜の疑念に辿り着くかもしれない。

 変に疑っていると思われて泣かれたら困る。


 そもそも意志操作なんてことを行っていたなら、こんなふうに嬉々として自分の力を語ろうとはしない。


「桜様? ……すみません。今の説明は余計でしたでしょうか」

「いや、大丈夫。だいたい分かったわ」


 やめよう。

 詩織は人の意志をねじ曲げて平然な顔していられるような子ではない。

 短い付き合いだが、それだけは分かる。


 三つ目のクラスの確認が終わり、廊下を移動する。

 ひとまず詩織が唯識の力で桜に知っておいてほしいことを説明してくれることになった。


「唯識の力は対象に触れることで力が働きます。手だけでなく身体のどこでも、足や頭などでも対象に触れれば力を使うことは可能です。可能ではありますが、一番力を扱いやすいのはやはり手です。ですから基本的には手で唯識の能力を使用します」


 当然ながら詩織が自分自身に能力を使う場合、触れる必要はないとのこと。


「識の操作は大きく分けて二つあります。識を上げる、下げるという操作です。識の上げ方、下げ方にも方向性といいますか、用途によって細かに操作の違いはありますが、ひとまずその二つだけと考えていただければ」

「識を下げるってのはまあ今までので分かるけど、識を上げるってのは何? 存在感があがったりでもするの」

「そのような感じです。そうですね、では次の教室で実際に力を使ってみますね」


 一通りこのフロアを歩いたところ、教室移動だろう、残り三つのクラスで授業は行われておらず生徒の姿はなかった。

 鞄からパンフレットを取り出し校内マップのページを開いて次の教室を探す。

 説明を続けてくれと詩織に目で促す。


「はい、それで……対象への力の使い方がまた二つあります。対象の内面への識操作と対象そのものへの識操作です。まず内面への識操作ですが、分かりやすいものを挙げますと識封じでしょうか」


 識封じ。

 おそらく決闘中、全ての感覚を喪失させられたアレのことだろう。


「対象が識を感じ取れない状態にまで識を下げること。私達はこれを識封じと呼んでいます。昨夜の決闘で私は桜様に識封じを行いました。通常、五つの識を奪われれば、私が何もしなくてもそのまま気絶することになります。ですが桜様は識を奪われてもなお意識を保ったままでした。お見事でした」


 お見事でしたと言われても特に何かをした訳ではない。

 何がどうなっていたのか全く分からない。言葉そのまま自分を見失っていた。

 アレはただ感覚を奪われるのとはまた何かが違う。

 上手く言い表せないが、感じ取れないということ自体感じられなくなる、根本的な原理の喪失とでもいうのだろうか。

 とにかくアレはやばかった。


(つまり私は識封じを受けて……それからあの例の走馬灯のようなものを見たわけだけど)


 詩織の話し振りに変化はない。

 やはり考えすぎだったか。


 ひとまず話を聞いて浮かんだ疑問を投げかける。


「あの時、五感の識じゃなくて直接意識を奪っていればその時点で詩織の勝ちだったと思うんだけど、そうしなかったのは……〈意識〉は他の五つの識よりも力の発動時間がかかるから、とか?」

「その通りです!」


 凄いですと興奮気味に詩織。


「意識を封じるには相手の魂を認識しなければなりません。そのため他の五つの識と違い、〈意識〉の識封じを行うには時間がかかります」

「時間ってのはどれくらい?」

「速くできて二秒です」


 二秒か。思ったより早いが大方予想していた通りだ。


「他の五つの識封じは相手に触れることができれば、その瞬間に効果を発揮します」

「えっ、触れた瞬間? 触れた瞬間って……触れた瞬間に五感を奪えるってこと?」

「はい。事前に識を奪う準備をしておかなければなりませんが、準備が整った状態であれば対象に触れたその瞬間に識を奪うことができます」


 準備は必要だが、相手に触れればノータイムで五感を奪えるとは。

 なんともえげつない。


 だがこのえげつなさは六識使いの詩織だからとも言える。

 普通の唯識能力者なら奪える感覚は一つか二つ。正気は保てる。

 五感を一気に奪えるからこその凶悪さだ。


「それにたしかあれ、識を奪われた状態がけっこう持続するみたいだけど」

「そうですね。識封じを能力者が解かないとなると、識が自然回復するにはおおよそ一日は要するかと」


 あの状態が一日。それは気が狂う。


 触れれば即発動。持続時間も長い。そして対抗手段はほぼ皆無。

 聞けば聞くほどに強い異能力だ。


「……ん。でもなら何で私、詩織に勝てたんだろう」

「えっ」

「昨日の決闘で、私は詩織に識封じをされたんでしょ? 実際何も感じ取れなくなったし。為す術もない状態だったんだけど、でも何故か急に嗅覚だけ回復して戻ってこれたのよね。でも識封じって詩織が解かない限りすぐには解けないものなんでしょ」


 詩織が解いたということはまずないだろう。〈鼻識〉の識封じだけ失敗したのだろうか。


「それはおそらく神核の力です」

「神核? でもその時の私はまだ」

「桜様の識を封じたあと、私は決闘に勝利したと判断し、桜様に神核を同調させるため、桜様に神核を突き立てていました。思えばあの時神核は一際強い光を発していたように思います。おそらくその時に神核が桜様に反応して、識封じを解いたのだと思います」

「神核が……? じゃあ、唯識の力は唯識の力でしか対抗できないってことだったけど、神核は例外で唯識の力を無効化することができるってこと?」

「どうやらそのようですね」

「でもそれっておかしくない? さっきから教室見て回ってるけど、誰も私達のことを認識できていない。私に唯識の力はちゃんと適応されている」

「それは……たしかにそうですね。さすが桜様、お鋭いです」

「あのねぇ」


 詩織のあまりにもの暢気さに全身から力が抜ける。

 昨日の時点で気付いていたのなら、もう少し疑問に思ってほしかった。

 こうして今のところ力が適応されているからいいものの、教室を見回っている時に神核が唯識の力を突然無効化しはじめたらと考えるとゾッとする。


「そういえば、私が国神になっていた時も私自身に唯識の力は使用できていました。つまり……どういうことでしょう」

「まあこういう場合、実験あるのみよ」


 生徒が出払っている教室に入る。

 ここでまた詩織に識封じを行ってもらい、識封じを無効化することができるか確かめようというわけだ。

 一番力の効果が分かりやすい視覚の識を奪ってもらおうとしたが、嗅覚の識の方に変える。

 あの完全な無の世界が少しトラウマになっているのかもしれない。


「桜様、よろしいですか」

「ええ、いつでもいいわ」


 大丈夫。五識を奪われなければ大丈夫。


 直後、根本的な嗅覚の喪失。

 匂いがしなくなっただけなのに体の感覚が不明瞭になり膝が落ちそうになる。数秒して自然と嗅覚が回復。


 神核の力が発動した感覚は一切なかったが、識封じを、唯識の力を無効化することに成功した。

 それから三度、識を変えて実験を繰り返したが同じ結果となった。

 つまり、


「神核は唯識の力を無効化できる。でもそれは所有者に害がある場合のみで、所有者にとってプラスになる力は無効化されないってところか」


 害があるかどうかの判定を行っているのが所有者か、神核そのものなのかは分からないが。


(しかしそういうことなら、よかった)


 今の実験で先ほどの嫌な疑念が解消された。

 もしも詩織が昨日桜に対して意志操作を行っていたとしても、神核と同調した後、その力は無効化される。意志操作が解ける。

 しかし神核と同調する前後で桜の気持ちに変化はない。

 やはり詩織は何もしていなかった。そもそも唯識にそのような力はないのかもしれない。

 ひどい疑いを向けてしまったと桜は心の中で詩織に謝る。


(そうなると、アレはやっぱり死の間際の走馬灯だったってことか。……もしくは……)


 詩織の話によると桜の識を封じた後、詩織は桜に神核を突き付けていたという。

 神核が強い光を放っていたと。

 そして実際に神核は識封じを一部解き、桜を元の世界に引き戻した。

 もしかすると、アレを見せたのは――。

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