成長の物語。

マンドラゴラを引っこ抜いたら異世界でした。

簡単に言えばそんな感じです。よく練られた伏線により、すぐに読者は世界樹の関係と、マンドラゴラのレイラとの関係に想像を膨らませるでしょう。即ち、「世界樹の力を持つ勇者」こそ、レイラを従えるカリヤだと。
どっこい、なんと勇者はマンドラゴラのレイラの方ではないか。まさかと思いつつ、世界樹自身が断言するのだからそうなのだろう。
つまりは「巻き込まれ型転移」に物語は移行するが、主人公には戦う理由が出来る。それ故に、勇者の相棒として、しかもスキルの恩恵を受けて強くなれる。

何の力もないと強調しているが、基本的にチートモノのストーリーです。王道な展開ですが、捻りはありますし、簡単に敵を倒さない、シビアな展開も有りと、飽きさせません。
妹の件は少々、突然出てきた感が否めませんが、カリヤに目的がないとお話にならないので仕方がないでしょう。そう言う意味でも、ストーリーの基本が出来ているので、今後も読ませてくれるのではと期待しています。