もしも狼男や吸血鬼やオークが隣人だったら、あなたは彼らと共存できる?

 もしもファンタジー世界に登場する亜人種が実在したとしたら、果たして人類は彼らと共存できるか?

 本作は、上記のIFを描いた作品です。
 ファンタジー世界に登場する亜人種は、女騎士とオークの「くっ殺!」を頂点にネタ的な意味でコミカルです。
 彼らと楽しくわいわいと過ごせる世界、とても素敵だと思います。

 しかし、実際に彼ら亜人種がいたらどうでしょう?
 人間とは異なる文化と思想を持ち、知能も体力も種族ごとに様々で、人間の血液や人肉を好む種もあり、人間と容易に交接して混血種を生み出す。

 おそらくロクなことにならないでしょう。
 21世紀の地球でも同じ人間同士で争いまくっているのに、別の種族と共存なんぞ夢物語。
 諸説はありますが我々のご先祖様が近縁種であるネアンデルタール人と共存を選ばず絶滅するまで追い込んで世界に繁栄したように、自分らとは異なる狼男やオークや吸血鬼をあらゆる方法で滅ぼそうとしたり、奴隷や家畜として管理下に置こうとするはずです。

 本作の世界観では、亜人種が迫害や差別の対象となっています。
 そんな彼らが人類に報復を開始する……というのが、本作の冒頭部分のあらすじになります。

 はたして、人類と亜人種は共存できるのか?

 この質問の答えが気になるあなたは、硬派な作風でバイオレンスな描写が多めの本作を読んでみるといいかもしれません。

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