タイトルが出落ち感ハンパないですが、それに反して内容はすばらしくちゃんとしたSFです。突拍子もないアイデアからここまで話を広げられるなんて感動です。ところどころ現れる謎のキーワードや伏線が回収されていく様は非常に引き込まれます。また、スロースペースだけど主人公の価値観が変化し、成長する様も見どころ。思わず一気に1話から最新話(現時点で26話)まで読んでしまいまいました。
大都会の巨大な駅に特有の、どこまでも果てしなく続く孤独感、自分が今どこにいるのか良く分からない不安感、そういった心象風景をSFに落とし込むと、このような壮大な物語になるのでしょうか。
「再開発が一向に終わらない横浜駅」というのは、知っている人ならばピンとくるのではないでしょうか。私自身、仕事で横浜駅を使うことが多いのですが、この光景が生々しく感じられます。一見するとB級のSF…続きを読む
異常増殖するメガストラクチャーとその内部をさまよう男。あの空気、雰囲気があります。男は内部で色々な人や物と出会い、その出会いはその人や物、あるいは男自身の人生の分岐点とも言えるようなものだったりしま…続きを読む
日本を覆い尽くす横浜駅、スイカネット、自動改札の発想に唸らされました。最後のJR九州にも余韻があって好きです。ここまでよくできていると「もう一息」を願ってしまいます。「ヤマイム」のような。。
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