世界観の設定が実に細やかだ読み終わった時に感じた一番の印象はこれだった。物語が進むにつれ徐々に強く濃くなっていく世界観は意外性もあり、ストーリーの先を強く期待させてくれた。世界観での意外性だけでなくストーリーでは王道的な部分もしっかり押さえてあり、読み手側としては実に安心できる。世界観のスケールは大きい方が好きという方には特にお薦めできる内容。是非ご一読を。
手が止まらなかった。と言えば、言い過ぎに聞こえるだろうか。ファンタジーに慣れた者なら、洪水のように流れ込む用語の数々に混乱することもなく、またベタな要素に笑みを浮かべることもなく、素直に読み進め…続きを読む
主人公ノルド君は、「壁の向こう」を目指します。それは、「ファンタジー」を追い求める私達と重なります。向こうにあるものは何だろう?どんなものが待っているんだろう?ファンタジーが好きな人なら、ノル…続きを読む
果たして壁の向こうにはなにがあるのか。「知ること」に対する主人公ノルドの知的好奇心の強さは読者と共鳴し、先を読みたいという気持ちを強くします。主人公のみが興味を示す膨大な閉架を持つ大図書館を探検す…続きを読む
ファンタジーと言えば、私は中世で人口が少ない所だと牧歌的な、多いところだと喧騒が聴こえ、ものが溢れかえっている様相を想像します。メイベリルの町はほどよい田舎で、石畳で整えられた静かな雰囲気がとても…続きを読む
もっと見る