4

 そして翌日。


 俺は再び旧校舎へ向かっていた。昨日聞きそびれたミコトについての話を聞かなければならないからだ。何故必木先輩はミコトのことを知っているのか。俺はどうしても聞かなければならない。


 俺は右手首の腕時計を見た。午前十時二十七分。日夜遅くまでミコトとクッキー作りに励んでいた所為かもうこんな時間だ。もっと早い時間に起きて文芸部室に訪れる筈だったのに、まさか目覚まし時計の電池が切れているとは思いもしなかった。たとえ持ち主が疲れて爆睡していたとしても起こすのがお前の仕事だろうに、なんて役立たずなんだ。しかしそんなことよりも、これだけの時間をかけたというのにまだミコトの腕が上達しないということの方が俺にとってはショッキングな出来事だった。クッキーなんて小麦粉の塊を焼くだけの食べ物だと言うのに、一体何が原因なのだろうか。


「部屋に戻れば大量の昼ご飯もとい大量の暗黒物質が俺を待っているわけか。……はあ、憂鬱だ。それに小麦粉の残りの量が心配になるよ、ホント。ただでさえ供給されないというのに。こんなに消費しちまったら小麦粉が枯渇するぞ。……あと、卵もか」


 そんな独り言を言っているうちに俺は廊下を抜け、旧校舎に辿り着いていた。


「そう言えば」


 そう言えば、ミコトからはまだ何も聞いていなかった、と俺は思い出した。クッキー作りに躍起になっていてすっかり忘れていた。俺としたことが当の本人からは何も聞いていないだなんて。まさか俺の頭の中には本当に綿飴が詰まっているのではあるまいな。嫌だぞそんなの。病院に行って頭のCTを撮ったら医者に「脳に影が見えます」となんやら言われてそれに俺が「あ、それ綿飴です。ごめんなさい紛らわしくて」って説明するのは絶対に嫌だぞ。そんな人生経験は絶対必要ないからな。


 ……まあ、そんなことはともかく、部屋に帰ったらちゃんとミコトに聞く必要があるな、うん。忘れるなよ俺。例え頭に綿飴が詰まっていたとしても。


 と、そこまで考えていたところで俺は何時の間にか三階文芸部室前まで着いていた。俺は軽く三回ノックする。返事はない。いつものことだ。別段気にすることではない。


「こんにちは」


 俺は扉をガラガラと開けた。


「やあ、今日は。やっぱり来たね。しかし昨日に懲りず今日も来るなんて、君は余程の暇人の様だね。そんなに暇なら一度死んで賽の河原で延々と石を積み上げてればいいのに」


 いつもの毒舌を浴びせられながら俺は教室に入った。気にしない。気にしないぞ。俺はこんなことで心が折れたりする男ではない。


「あの、必木先輩。昨日のことなんですけど……」


「何? 三回首を360度回してワンと言えたら答えてあげよう」


「そんなことしたら死ぬわ!」


 質問する前に事切れるわ!


「まあまあ、落ち着いて。そんなに声を荒げると声帯が潰れるよ? むしろ潰すよ? というかさ、そんなに気にすることじゃないよ、十割しか本気じゃないからさ」


「純度100%悪意の塊だ!」


 この人俺を殺す気満々だ!


「ほら早くしなよ、時間は無限にあるわけじゃないんだからさ」


「死んだらその時点で俺の時間が無になるわ! ……俺は絶対にやりませんからね! というか、できませんからね⁉」


「……なんだ、つまらない。君は一時でも私を喜ばせることができないのかい?」


「あんたを喜ばせるためだけに命を張る程俺はバカじゃない!」


 命が幾つあっても足りねえよ!


「とまあ、冗談はここまでにして」


 ぱん、と両手を叩いて必木先輩はそう言った。

 いや、冗談って。全然冗談には聞こえなかったのだが。


「冗談にしてはふざけ過ぎですよ……」


 俺は肩を落としてそう言った。なんだか今の会話だけでもう既に外を軽く走ってきた後のように疲れたな……これって案外いい運動になるのでは? いや、ならないな。ただ疲れるだけだな、うん。


「ところでさ、何か質問があるんじゃないの?」


「……そうですよ、何で必木先輩はミコトのことを知っているんですか?」


「おや、あの子の名前を知っているんだね」


「本人から聞きましたから」


「そっか。じゃあ、これも聞いたのかな?」


「……な、何をですか」


 俺は首を傾げた。

 何も聞いていない。

 名前以外は、俺は何も知らない。

 必木先輩は俺が狼狽した様子を見て、にやりと笑い、こう言った。



「私があの子に予言を――未来を伝えていた、ということだよ」



「……は?」


 一瞬。一瞬だが、俺は時間の流れが止まったような感覚に陥った。


 いや待て。それは少しおかしいぞ? 


 だって、ミコトが『予言者』なのだろう? 


 それなら何故ミコトが予言を聞く必要があるんだ? それも必木先輩からなんて。そうなると本当の予言者はミコトではなく必木先輩だということになる。なってしまう。しかしそう考えると何故ミコトが『予言者』のフリをしなければいけないのかそこが疑問になる。


 一体どういうことなんだ? 


 ……いや、ちょっと待て。もしかすると、まさか必木先輩が『協力者』――?


「ふふふ、どうだい。流石に頭がこんがらがっているようだね。でも、それが事実なんだからどうしようもないよ」


 必木先輩はさらにそう言った。


 こんがらがるもなにも、わけがわからない。謎が謎を呼ぶミステリーとはよく聞くが、ここまでくるともう謎が謎を呼び過ぎて謎の無限ループに入ったようだ(自分でも何を言っているのかわからない)。脱出の仕様がない。


「必木先輩、もう何が何だかわかりません。一体、どういうことですか。先輩がミコトに予言を伝えていた、ってどういうことですか。ミコトは、『予言者』じゃないんですか」


「『予言者』だよ。それは間違いない」


 俺の質問に、必木先輩はすぐにそう答えた。


「では何故、必木先輩はミコトに予言を伝えているんですか。というか、何故世界が滅びなくてはならないんですか。そして何故俺が世界を滅ぼさなくちゃならないんですか。それを伝えたのも、先輩なんでしょう?」


「そんなに一度に聞くなよ、面倒臭い。一度冷静になってみたら? そうだね、この旧校舎の屋上から紐なしバンジージャンプでもやってみる? 転落した衝撃で頭がすっきりすると思うよ」


「転落した衝撃があるバンジージャンプなんてやりたかねえよ!」


 頭がすっきりするなんてレベルじゃねえ! 

 頭の中身が頭蓋骨から飛び出すわ! 

 そんなのただの飛び下り自殺だ!


「……はあ、ちゃんと説明してくださいよ……」


 溜息をつく。人が真剣に質問しているというのに……


「でもまあ、ほら、もう落ち着いたんじゃないかな?」


「え……」


 落ち着いた? 俺が?


「君ってさ、単純だよね。冷静にしようと思えばほら、私の軽口一つで済むんだから」


「あんたの言葉は軽くねえよ!」


 少なくとも俺の命の危機を発生させるくらいは重いぜ⁉


「まあまあ、兎にも角にも君がミコトに選ばれたんだろう? じゃあ仕方がないんじゃないかな? 世界を滅ぼせば?」


「滅ぼせば? って……」


 随分と軽いなあオイ。


「……でも、考えようによっては君と『予言者』が死ねば世界が救われるという考えもできるよ。……あ、でも予言はどんなことをしても回避できないんだっけ?」


 必木先輩はそう言って楽しそうに笑みを浮かべ、俺にどうする? と問い掛けた。


「いやいや、どうすると聞かれても……」


 どうしようもない。俺はそう思ってしまった。


「そうだよね。君のそのサルにも劣るクズな脳味噌ではどうしようもないよね。仕方ないか」


「それは少し言い過ぎじゃないですか?」


 サルには勝てると思う……うん。俺の脳味噌が綿飴でなければ。


「まあ、そんな超絶くだらない話は置いといて。何か面白い話をしない?」


 おい、聞いたか。今世界崩壊を超絶くだらないって言ったぞこの人。……しかし、今先輩の話に乗っておかなければ後で何も答えてくれなさそうだし、ここは一応聞いておくか。


「面白い話? 例えるとしたらどんな話ですか?」


「そうだね。来年の24時間テレビのマラソンランナー予想でもする?」


「もう世界が滅んでるよ!」


 あとその話の方が超絶くだらねえよ!


「まったく、わがままだね、君は。なんなの、何様のつもりなの。死ぬの?」


 死なねえよ。あと33日くらいは。


「あー暇だよ。ねえ、暇だからちょっと一遍死んでくれないかな」


「その話の繋がり方はどう考えてもおかしい!」


 ちなみにそのペースで俺が死んでいくと世界崩壊までにあと三万回は死ねるぞきっと。


「……先輩、そんな話はもういいのでそろそろ本題に入りましょう」


「え? 来年の24時間テレビのマラソンランナー予想?」


 そっちじゃねえよ。


「あ、ごめんごめん。今度の紅白歌合戦の結果予想だったよね」


「そんなポップな話はしてねえよ」


 どうせ白が勝つんだろうけどよ。いや、その前に世界が滅びるんだけども。


「えーと、じゃあどんな話だっけ? 来年君が三年生に進級できるかどうかの話だっけ?」


「来年の進級の心配より今の世界崩壊の話の方がよっぽど心配だわ!」


 そもそも俺はテストの点はそれなりにはあるから心配してねえよ! 問題でも起こさない限り進級できるわ!


「……予言ですよ、予言。何で世界が滅ぶのか。何で俺が滅ぼさなくてはならないのか。そして、何で先輩がその予言をしたのかっていう話ですよ」


「私? 私は予言なんてものはしていないよ?」


「……は?」


 いや、どういうことだ。今までの話のくだりだと先輩、あんたが予言したみたいになっているだろ。


「私はね、予言を聞いて、その予言を彼女に伝えていただけだよ」


「伝えた、だけ?」


「そう、中間。間を取り持っているだけだよ」


「じゃあ、先輩は、誰から予言を聞いて、ミコトに伝えていたと言うんですか」


 気になる。なんてったって、おそらくその人物こそが世界崩壊を予言した本物の『予言者』なのだから。


 俺は身構えてそう必木先輩に聞いた。のだが、


「おや、まだ分からないのかい? 彼女だよ」


「……はい?」


 必木先輩は軽そうに、まるでそんなことは最初からわかっているだろうと言わんばかりに、そう言った。

 そして、こう続ける。


「さっき言ったばかりだよ。〈彼女は間違いなく『予言者』だ〉って」


「……あ、」


「まあ、君のサルにも劣る豆腐の搾りカスみたいな脳味噌じゃ理解できないか。仕方ないね。説明してあげるよ。

 彼女の名前はフミダラノミコト。

 ただの神様だよ。

 二つの顔を持った、二重神格の神様さ」


「え――二重神格?」


「そう、二重神格。あ、でもおそらく君が知っている方の彼女は神と言うよりはむしろ人間に近いんじゃないのかな。もしかすると人間以下かもしれないけど。まあ、そんなことはどうでもいい。君と同じくらいにね」


「……」


 最後の言葉についてはスル―することにした。

 だが、ミコトが二重神格、神様だって? 


 全然そんな風には見えないが、必木先輩がそう言うのだから間違いはないのだろう。でも、俺にとってミコトはクッキーもろくに焼けない料理下手な女の子でしかない。到底あいつが神様だって、信じられないのだが……。


「神様の方の彼女が私に予言を伝えてくる。それを私がもう一人の彼女に伝える。これが『予言者』のメカニズムだったんだよ」


 必木先輩はそう言った。


「……必木先輩の話が突拍子もなくてわけがわかりませんが、とりあえず、『予言者』の正体は漠然と掴めました。ですが、それだと、何故ミコトが必木先輩を挟んで予言したのか気になります」


「おいおい、それは彼女に聞きなよ。私の領分じゃない。ほら、今そこにいるから聞いてみたらどうだい?」


「え?」


 必木先輩は俺の後ろを指差した。俺は振り向くように後ろを見る。すると、部室の扉の近くに彼女がいた。

 フミダラノミコトが、いた。


「……ミコト? どうしてお前がここにいるんだ?」


 もしかして、必木先輩に新たな予言を伝えに来たのか?


「……」


 しかし、彼女、フミダラノミコトは頭がだらりと項垂れたまま、返事をしようとも、動こうともしない。


「おい、ミコトお前聞こえて――」


 そう言いながら俺がミコトに近づきミコトの肩に手を触れようとした、その瞬間だった。



 突然、俺の視界が、消えた。



「⁉」


 何が起こったのか、わからない。ただ、一瞬にして俺の視界が全て真っ白に埋め尽くされ、何も見えなくなった。


 白、白、白――


 何処を見ても、何処を見ようとしても、真っ白な世界以外、何も見えなかった。それはまるで、区切りの無い白の空間に閉じ込められたようだった。


「え、え? 何コレ、何コレ?」


 突然の出来事に俺はそう言いながらあたりを見ることしかできなかった。


 目はちゃんと開いているのに。


 光はきちんと感じているのに。


 今の俺には白しか見えない。


「うるさいよ、まったく。いつもうるさいねえ君は。ただ視界を真っ白にされただけでそんなに喚くんじゃあないよ」


 不意に、背後からそんな声が聞こえた。今俺の後ろには必木先輩がいるのか。だけど、振り返ってみても必木先輩は見えない。


「普通いきなり視界を真っ白に染め上げられたら誰だって動揺しますよ……って、ミコトは?ミコトは今何処にいるんです?」


 これじゃわからない。肩が触れようとしていたからおそらくかなり近くに居る筈なのだけれど、誰の気配も感じない。


「彼女なら、そこにいるよ?」


「……え?」


 どこだ。どこに、いるんだ。両手であたりを探っても、何も当たらない。何も感じない。


「いや、だから、そこ。そこだよ。わからないかな。

 君の周りのその白の世界こそがフミダラノミコトそのものだよ」


「……はい?」


 先輩が、何を言っているのか理解できなかった。


 しかし、それでも、必木先輩は話を続けた。


「だけど、まあ、話が早くていいね。今君が見ているその世界、その世界こそがフミダラノミコトのもう一つの神格。君の知らない方のフミダラノミコト、だよ。私はその子から予言を聞いて、あの子に伝えているんだよ。どうだい、真相が分かった気持ちは。紐なしバンジージャンプをした時の様にスッキリしただろう?」


「いえ、もっと謎が増えました……」


 おそらく、今の説明で納得できる人間なんて、地球上に一人とていやしないだろう。


「……仕方ないね。じゃあ何もできない無能な君のために私が少し動いてあげるよ。光栄に思いたまえ。とりあえず、そんな所にボーっと突っ立つな。邪魔だろ」


「んぐぇ⁉」


 突然、俺の背中にハンマーで殴られたような激痛が走った。俺は痛みに耐えきれず、そのまま床に倒れ込んだ。


「ぐぅぅぅ……」


 何コレ。スゲェ痛いんですけど。途轍もなく痛いんですけど。この後を引く痛みはもう言葉で表現できない程痛いんですけど。


「そのままの状態で待っていてね。予言が終われば彼女はすぐにここから立ち去る筈さ」


「ぬぉぉぉ……」


 どうやら必木先輩がミコトの新たな予言を聞いてくれるそうだが、俺は背中の痛みが強すぎてまともな返事が出来なかった。痛みで目を開けることすらできない。


「……ふんふん。そうかい。成程。だから……なのか」


 必木先輩の声が聞こえる。もう一人のミコトと話をしているのだろう。


「うん、そうかい。わかった。伝えておくよ」


 どうやら話は割と早めに終わったようで、必木先輩はそう言うと倒れていた俺の肩を軽く五回程叩いた。


 軽く五回程、ハンマーで。


「痛だだだだだ⁉ ちょ、痛い痛い! やめ、やめっ!」


「別に飛び上がる程は痛くないだろう? ハンマーで軽く叩いているだけなのだから」


「叩いているブツ自体が問題なんだよ!」


 そこは掌で軽く二回程度だろ⁉


「というか『ハンマーで殴られたような痛み』ってまんまハンマーだったのかよ!」


「……?」


 おっと、心の声が漏れた。


「い、いえ、何も言っていないです……すみません。で、そういえば、話はなんだったんですか?」


「ああ、特に大した話ではなかったよ。途中経過の連絡というかなんというか、どうでもいい話さ」


「どうでもいいって……」


 もしかして、世界崩壊の予言の話とかじゃないよな? それ、どうでもよくはないと思うんだけれど……。


「ところで、いつまで君は目を瞑っているんだい?いい加減目を開けなよ」


「え?」


 俺は目を開いた。視界は先程のように真っ白ではなく、いつもの部室の光景だった。


「……あれ、ミコトは? ミコトはどこに行ったんです?」


「うん? 彼女ならもう帰ったよ」


「……そう、ですか」


 結局、何だったんだろうか。色々と話を聞いたり体験をしたりしたけれど、何一つ自分の身に入ってこない。


「で、質問は以上でいいのかな? 用がないなら早く犬小屋に帰ってほしいんだけど」


「俺は随分広い犬小屋に住んでたんですね……じゃなくて、質問。そうですね……えっと」


 俺は頭の中を整理する。ええと、次に聞かなければならないことは……



「君は。君は――本当に世界に滅んでほしくないのかい?」



 不意に。


 俺が考えていると必木先輩が、不意にそう尋ねてきた。


「え? どうしてそんなことを?」


「いや、私から見て君は――君の方が世界に滅んでほしいように見えるからさ」


「はい?」


 俺は思わず必木先輩の問いに聞き返してしまった。

 しかし、必木先輩はそんな俺を無視してこう続ける。



「一応、世界を救える方法が一つあるけれど――どうする?」



「世界を救える方法――?」


「ああ、世界を救える方法だよ。実は一つだけ、ある」


 必木先輩は人差し指を立て、そう言った。


「必木先輩。予言は絶対なんじゃなかったんですか」


「ふふ、実は本当はその絶対を覆す方法が一つだけあるのさ」


「なんか胡散臭くて信じにくいんですけど……その方法とやらを聞かせてもらってもいいですか」


 俺がそう訊くと、必木先輩はにやりと笑いながら机まで移動して、机の上に座り、足を組んだ。


 必木先輩の表情は楽しそうだった。


 とても楽しそうだった。


 嫌な予感がする。俺はそう思った。


「なに、唯一の方法とは言ってもそんなに難しいことじゃない。むしろ簡単だ」


「簡単?」


 俺がそう反応すると、必木先輩は相変わらずにやりと笑いながらこう言った。


「そう。簡単だよ。彼女、フミダラノミコトを騙せばいいだけなんだから――」


 必木先輩は笑っていた。


 でもその笑顔は、悪意に満ち満ちているように俺には見えた。

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