(ネタバレあり)蓋を開ければ陰鬱なSF作品。ですが・・・

第二章まで読み終わりました。

序章の文章力の高さと、街中で大暴れするような展開に期待して読むと肩透かしを食らった様な気分になります。が読み進めていくとこれはこれで面白い。

第一章の主人公の面白おかしい語り口が徐々に暗くなっていき、陰鬱な『ペルソナ殺し』に至るまでの流れが好きでした。
特に主人公のアバターが自殺する理由が明かされるくだり、安藤さんの本心や脳内にあるものが埋め込まれていたと判明する下りは驚きました。
(他にも尻から入るアバターとか)
第一章も第二章もラスボス(?)戦う相手が安藤さんなのは意外でした。

個人的には圧倒的存在感のある文芸部のダナオンこと多々良田さんが好きでした。