ちょっと思った

入江 涼子

第1話 幼い頃は

 私はある日にふと、思った。


 私って、現在はまずまず暮らせているが。何故にこうやって生きているのか?

 不思議でたまらなくなる。運が良かっただけ。そうとしか、言いようがない。

 幼い頃はよく怪我や病気に見舞われた。確か、赤子の頃に母が病気で倒れ、私は近くの親戚筋の家に預けられたが。

 この時、私はまだ生後半年もなっていない。だからか、実の母の記憶が全くと言って良い程、なかった。けど、母は私を嫌っていないそうだし、倒れるまでは世話もしてくれていた。さて、我が家には父が一頭の子犬を飼っていたが。赤子の私の世話に犬の世話、仕事と父はかなり多忙だったろう。

 が、ある日の夜に子犬は野良犬の群れに襲われる。父が気づいて様子を見に行ったら、子犬は既にこと切れていた。まだ、私が一歳にも満たない頃に起こった。それから、父は生き物を飼わなくなったようだ。やはり、トラウマになったのかと思えてならないが。


 ここまで書いたが。それでは失礼したい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る