前カノが「実の妹は抱いちゃダメだよ?」と釘を刺してきた

ヘタレちゃん改

第一話 実の妹が「あたしを大人にして!」と言ってくる

うちの妹は可愛い。誰がなんと言っても可愛い。

親父があまりにも早く鬼籍に入ったことと、年が七歳も離れていることから、俺はあいつには、親としての感覚も持っている。

恐らくは近い将来、穢らわしい羽虫の群れに襲われるであろうこいつは、俺が全力を持って守る!それが、父親代わりの兄の義務である!!

――

――

――

――

な・ん・てな~、そんな風に思っていた頃もあったよな~。


?「お兄うるさい!あたしまじでビデオ見てるんだからポキポキ指鳴らすな!あと、立ってるならポテチ取って~」

「…………」


ノーブラタンクトップに白いパンティが見えそうなショートパンツ。細くて長い足を無防備に晒しながら人のベッドに寝そべるこの生き物はなんだ!?

――

――

大学三回生の俺には、年の離れた中二の妹がいる。

名前は五月(さつき)。


中二女子にしては高めの身長165㎝、余分なものが一切無いようなスレンダー体型にガキには不釣り合いのDカップ。中学生らしいショートカットボブの下に整う可愛い目鼻立ちは、ほんの少しの化粧で一気に美人顔に変わることを俺は体感として知っている。


端正な容姿に高身長、一見中性的に見えるのに巨乳。こいつの通っているのは女学園。そうするとどうなるか………なんとこいつは学園のアイドルらしい………但し、あくまでも外見は………だが。


五月「お兄~、終わっちゃった~、Zガンダムのビデオの続き無いの~?」

「…………」


そう、一分の違いも無く、俺の趣味の後をたどり続けた可哀想なこいつは………ものの見事に


「無残な残念美少女(超オタク少女)」


と成り果ててしまった。


ここは新宿幡ヶ谷の3LDKの分譲マンション、親父が残した唯一無二の贅沢品。


東京都下の男子校みたいな大学に通う俺と都心の中高一貫の女子中学校に通うこいつ。妹の中学受験挑戦を期に賃貸を辞めた一去年から、俺たちは実家とここを行ったり来たりの生活をしている。


3LDKだからお互いの部屋は余裕である。にもかかわらずこいつは俺のベッドを占領しつづける。俺の部屋の漫画とビデオを貪るために!!

――

――

五月「この間マクドナルドでさ~、高校生くらいの男の子にナンパされてさ~、ザクとグフの違いを明確に答えられたら考えるって言ったんだ。そしたらなんて言ったと思う?」

「………なんて言ったんだ?」

五月「ザクはシャアの専用機、グフは一般兵用とか言うからさ~、頭に来て『きっちり教えてやるからここで珈琲おごれ!』って言ったら『お願いします!』とか言って凄い嬉しそうにおごってくれたんよ」

「………可哀想に…」

五月「だからこっちも気合い入れて一時間くらい教えてたらさ~、いつの間にか逃げちゃった」

「………(そりゃそうだろ)…」

こいつのファーストガンダム愛は異常だ。

恐らくは、美少女が決して人には見せてはいけないタイプの恍惚の表情で少し涎を垂らしながら語り続けていたと思われる。

ハッキリ言ってホラーである。


繰り返すが、こいつの容姿は、容姿だけなら学園のアイドル級だ。

しゃべりさえしなければ絶対にモテるはず……しゃべりさえしなければ!

――

――

五月「お兄さ~~、その憐憫の表情であたしを見るの、ムカつくから止めて欲しいんだけど」

「、、、お前のその残念なオタク趣味については全面的に俺が悪いと思っている……悪かった。お兄ちゃんは……本当にお前の将来が心配なんだ」

五月「うるさいよ!そう言うお兄こそ、ゆう姉と別れてから一年、彼女のいない残念人生なんでしょ?」

「大きなお世話だ、ハッキリ言うがお前にだけは言われたくないわ」


む~っと、ぶ~たれていた五月がふいに真顔になる。


「………お兄、あ、あたしさ、今、彼氏いるから」

「………へ?」


彼氏がいる。

彼氏がいる?

彼氏がいる!?彼氏って何!?


「あ~~彼氏ってあの?」

五月「ごめん、彼氏って漢字、そんなに色んな意味は無いと思うよ」

「そんな彼氏がお前にいると」

五月「うん」


ムカムカムカムカ!


正直、こいつに対しての感覚は、兄だけでなく親の感情も混じる。親が娘の彼氏を殴る、、あるわ~~!


「どこのどいつだ!このやろう!」


はい、自分の所業は棚上げです。俺も誰かさんの父親に殺されかねないことやってます。

……だ・け・ど!!


五月「内緒だよ」


それとこれとは話は別だ!!


「お兄さんは半端なやつは許しません!!」


五月「まともなやつだよ。お兄」


ちっくしょう余裕ぶりやがって!

でも……おかしいな、こいつの生活考えると


「まてまてまて、お前、女子中通いで完全な帰宅部。放課後は漫画とビデオ三昧、出会いなんか………いや、まさか」

五月「な、なによ」


いるな、一人。候補が


「正太郎か?」

五月「…………」


余裕ぶってた五月がアセアセと横を向く。

分かりやすい!


「なんだ……正太郎か~」


図星を食らった五月が真っ赤になった。


五月「う、うるさいな!あいつちゃんと告白してきたんだぞ!」

「うん、正太郎なら良いよ。まあ当分は童貞と処女のままだな」

五月「…………」


五月と同い年の正太郎は俺からしても弟分。妹からすれば小学校からのお隣の幼馴染み。

まあ、あれならありうるわ。

あいつ、五月と中学校から離ればなれになって焦ったんだな。


「うん、まあ、あいつ見てくれも身長もお前に見合うよな!まあまあイケメンで細マッチョのサッカー部エース。まあ中身はガキだけど(笑)」

五月「…………」

「五月?」


ふいに妹が真顔になって


五月「お兄……まじで人生相談があるんだけど」

「?なんだ」

五月「あたしを大人にして欲しいんだ、お兄の手で」

「…………」

五月「…………」

「………何言ってんの?お前」

五月「……ニブチンお兄!」


そう言うと五月は、昔から本当に困ったときに俺にだけ見せる泣き笑いのような上目遣いで俺を睨んだんだ。


五月「ハッキリ言うよ?あたしに…セックスを教えて欲しいんだよ」


は?


一瞬、頭がフリーズした。


そして浮かんできたのは、親父の葬式で泣きながら抱きついてきたこいつの姿。

それはダメだろうというどうしようもない感情。

何より致命的なことに、こいつの容姿は。


「(絶対にダメだ)」


俺は、その感情に従うことにした。


「あ~~、じゃ特別に教えてやる。あのなセックスって言うのはな」

五月「そんなボケいらないから!」


そういうと五月は起き上がり、ベッドに座っていた俺の膝の上に乗ってきた。


「さ、五月!」


対面で俺の目を覗き込みなから、五月は俺の怒号にあいつのあそこをぴったりと密着させてくる。

タンクトップの下のノーブラDカップの乳房が、ショートパンツ越しのあいつの生々しい感触が俺に押し寄せてくる。

五月はほんの数年前は小学生だったとは思えない、艶かしい女の匂いさえ仄かに漂わせはじめていて。


「おま!」

五月「ん………ちゅっ」


俺の頭を抱えるように抱きつき可愛いキスの雨を降らせる五月。

薄い布越しのその感触からは五月の未使用のあそこからの熱い火照りさえ伝わってくる。

ノーブラのDカップの乳首が俺の胸にすりつけられるだび強い刺激が五月をなぶるのか艶かしい吐息が可愛い唇から溢れる……なんだけど…さ。


「………お兄……ダメ…なの?」

「…………」


薄いショートパンツの布越しだから分かるのだろう…俺の怒号が全く反応しないこと。


「……私じゃやっぱり…だめなのかなあ」


上目遣いな五月の泣きそうな顔。

それはやっぱり、こいつが小学生のころの、親父のお通夜の夜の、むせび泣く顔に酷く重なる訳で、


「なあ……五月」

五月「ぐすん……なに?」

「俺はお前のお兄ちゃんだからさ」

五月「うん……」

「こうしていてもお前の小さいときとか泣き顔とかが浮かんできちゃうからさ」

五月「………」

「本当に本当に覚悟決めないとさ」


近親相姦は難しいよ………


五月「ごめんお兄…ごめんなさい…」

「なんかあったか?話せるなら話してみな。出来る限り相談に乗るからさ」

五月「ん…」


逡巡していた五月の顔に赤みが戻って


五月「ありがとお兄…それで…充分だよ」

「…………」

五月「お兄さ…あたし彼氏出来たって言ったじゃん?」

「うん、正太郎なんだろ?」

五月「……あたし…もう…やったって言ったら…どうする?」

五月「待って待って!お兄!!どこいくの!?」


ヒョイッとばかりに太ももの上の五月をおろし俺は出掛ける準備を始めた。


「あ~~実家に忘れ物を思い出したわ」

五月「………言っておくけど正太郎は夏休みのサッカー部の合宿でいないからね」

「ふ~ん、どこで?」

五月「い…言うか~!!」

「ちっ……」


あのガキ、子供みたいなふりしてやることやったんか!良い度胸だ…ぶっ殺す!!


五月「お…お兄、良く聞いて!やったとは言ってないでしょ?」

「一つだけ聞かせろや、な~に簡単なことだ……お前、処女か?」

五月「実の妹になんてこと聞いてるのよ!バカなの!?」


いや、お前にだけは言われたくないわ!実の兄にセックスを教えてとか言ったのはどこのどいつだ!


五月「……処女よ…わたし、かろうじてだけど」

「……どけっ!」

五月「だ、だから、出掛ける準備の前に話きいてよ~~!」

カチャっ、テーブルに薫り強めのハーブティーを2つ用意する。


落ちついて五月の話を聞くために俺たちはリビングのソファーに場所を移す。


可愛い顔を俺の胸に擦り付けるように抱きつきながら、五月は右に座る俺に身体を預けてくる。


好きなようにさせていたら、俺のズボンから半勃ちのあれを取り出したかと思うとやさしく包みこむように擦りはじめて

「……五月さんや、なにをしてるの!?」

五月「ごめん、お兄。告白している間、このまま触らせて…落ち着くんだ」


絶対嘘だ。


「…本音は?」

五月「…お兄が激昂したら、即座に握り潰して動きを止める!!」

「………」

五月「これで少しは落ち着いて話せるよね……お兄?」


……どこでそんなこと覚えた!?




五月「こほんっ、正太郎が告白してきたのって、実は中学校に進学してすぐだったんだよね」

「ふ、ぅ~~ん!」


一年前じゃんか、気がつかなかった。あのガキ思ったよりも手が早いな。


「言えよお前!」

五月「い、言うほど何かが変わる訳でもなかったんだよ!そ、それにお兄だってゆう姉と別れたばっかでさ、言いにくかったんだよ!」

「…よくあのくそガキがお前に告白しようとか決断したもんだ」

五月「お兄!悪意だだもれ!」


いや…その勇気だけは賞賛に値するわ。


五月「ほら、去年の春、ゆう姉と別れちゃったお兄を心配して成井さんがうちを訪ねて来たことあったじゃん」

「あ~、北柏の実家にな~。お前に駅まで迎えにいって貰ったんだっけ」

五月「成井さんと並んで歩いてるあたしを正太郎がたまたま目撃して、あいつヤバいと思ったらしいんだ」


高校時代同級生だった親友の成井は、俺の目から見ても確かに背は高いしイケメン。


だけど


五月「正太郎にはさ、成井さんはガチガチの彼女持ちだから全く関係無いよって伝えたんだけどな」


あいつの彼女の平田ちゃんも俺の元同級生。というか成井ともどもガチの親友枠。……俺が決して手が出せない女の子。


五月「まあ、そのつぎの日曜日に、どうしても話がある時間が欲しいってさ……行ったらモロ告白。ずっと前から好きだ、付き合ってくれ…って」


やるじゃん正太郎。殺すけど。


五月「…でもさ!あいつガキじゃん!その後も全然キスさえ迫ってこなくてさ…本当、付き合うって何なの?とか思ってたんだけどさ」

「…………」

五月「それが中二になってから、あいつずっとチラチラ見てくるようになってきたんだ」

「何をだよ」

五月「…あたしの胸だよ」

「なるほど……」


気持ちはよく分かる。確かに今年に入ってこいつの胸はどんどん大きくなっていってた。

正直、中学校男子にとって、こいつの中二としては反則級のDカップはさぞや禁断の果実だろう。

まして曲がりなりにも自分の彼女だ。


五月「だ、だから言ったんだ。も…も…揉んでみる?って。そしたらあいつ…あ、あたしをベッドにお、お…押し倒して!」

「いっ……痛って~~」

五月「た、立ち上がろうとすんな~~、最後まで話を聞け~~」


こいつ本当に俺のベニスを潰してきやがった!


「そ、そんなのお前をベッドに押し倒した時点でギルティじゃ!……痛て痛て痛いって」


ドタバタドタバタ


立ち上がろうとする俺と俺のベニスを離すまいと必死にしがみつく五月。


五月「な!何大きくしてるのよ~」

「バカヤロ~~こんなの半勃ちだ!大きくなんかしとらんわ!」

五月「そ…そんな……今でも正太郎より全然大きいのに…」


『ブッチ~ン』、それは正太郎の見たってか!!


五月「うわ~お兄~~い、行かないで~!何でも…何でもするからさ~」

カチャ………


飲み干したハーブティーのカップをテーブルに置く。

取り敢えずの仕切り直しタイム。

お互い身体に水分を入れて…さて、正太郎を殺しに「お兄!座って!」…ハイ……

五月「ゆう姉ってさ、小柄だったよね」

「ん?、、、ああ、今となってはお前の方がはるかに身長高いな」


ゆうこちゃんと別れたときは、小学校卒業間近の五月の方が小さかったんだけどな。こいつ、ここ一年で10㎝以上身長が伸びたから。


ゆうこちゃんの身長は156㎝。童顔に長い黒髪を後ろでふわりと束ねた、トレードマークの丸メガネを掛けた彼女の笑顔を今でも鮮明に思い出せる。

あの娘がいなかったら…俺は多分死んでいたから。


五月「そのくせ、胸は大きくてさ」

「胸はお前とあまり変わらないぞ、確かDカップ」

五月「……その全部分かってるぞ…みたいな言い方…ムカつく!」


そっぽを向いてぼそぼそ話す五月の表情は見えなくて。


「……五月?」

五月「…………」

「いや…お前、何が言いたいの?」


振り返った五月の顔が苦しそうで


五月「ニブチンお兄!私だって…私だって、お兄とゆう姉が付き合ってたのモヤモヤしてたんだよっ!!」

「あ………そう…なの?」

五月「お兄が正太郎にイラつくのも分かるけどさ!落ち着いて聞いてよ!大人なんだからさ!」

「………言葉もありません」

五月「あのさ……お、お兄のあれってさ…本当に勃つとどれくらいあるの?」

「ん~~18㎝くらいかな」

五月「じ…じゅうは………!!」


真っ赤になった五月が突然食い付くように振り返って。


五月「そ…そんなのが、ゆう姉の小さな身体に入ってたの!?」

「……入ってたな、普通に」

五月「犯罪にしか思えないんだけど!」


そう言われてもやれちゃうんだよ…女の子ってさ。

頬を熱らせたまま五月がそっぽを向く。


五月「あたしさ、結構、覗いてたんだよね」

「……な、何をですか?」

五月「だから…お兄とゆう姉のセックス」

「ぷ~~~っ」

五月「ゆう姉ってさ、普段は清楚なお嬢様って感じでさ…セックスなんて無縁って雰囲気だったけど」

「…………」

五月「スイッチ入ると凄かったよね、、それこそお兄がどこを触っても喘ぎっぱなしみたいな……お兄が腰を動かすと絶叫が止まらなくて…お兄がキスで喘ぎ声を止めてたもんね」

「すみません……もう許してください!この後は何を聞いても騒ぎませんので!」

五月「正太郎が押し倒してきたときさ~、私、びっくりはしたんだけど半分嬉しかったんだ」

「…………」

五月「だってあの正太郎だよ?ず~っと一緒で家族みたいだったあいつだよ?ああ、こいつでも私に興奮してくれるんだ…って、お兄?聞いてるの!?」

「………すみません、心を無にしないとやってられません!」


俺……何を聞かされてるの?イジメ?イジメなの!?これ……


五月「んも~~、それであいついきなりブラ剥きとって揉んできてさ。左の乳首にむしゃぶりついてきて、右の乳首は指でひねりあげてきて」

「気持ち良かった?」


ばっち~~~んっ!!


「痛って~~~っ」


お、思いっきり背中にモミジを食らった!


五月「死ね!お兄!!」

「い、いや、、ぶっちゃけ痛かったんじゃないかと…心配したんだよ」

五月「い…痛かったよ……分かるんだ」

「だろ~~な~、そいで?」

五月「あいつ、むしゃぶりつきながら、あたしの胸を揉み続けたんだけどさ」

「少しは快感に変わって……グ~で殴ろうとするな!」

五月「……ずっと…痛かった…」

「おまえ…痛いってちゃんと正太郎に伝えた?」


五月がフルフルと首を横にふる。

…それじゃおまえ……絶対に良くならないよ。


「言えなかったんだ。だから我慢していた」


はじめてのセックスじゃ正太郎には五月の我慢顔が痛みを我慢してるのか快感を我慢しているのか……いや、そんなことを考える余裕さえ無いか。


五月「何も言わないでいたらあいつあたしのパンティを剥ぎとってきてさ、いきなりあたしを犯そうとしたんだけど」

「…………」

五月「全然入らないみたいでさ」

「(そりゃそうだろうな)」


始まった直後なら、五月も濡れていたかもしれない。本当のレイプだったら防衛本能が濡らしたかもしれない。

でも…曲がりなりにも付き合っている相手が下手な愛撫をしたあとじゃ……まして初めての正太郎に穴の位置が分かったのかさえ。


五月「そのうちあいつ出しちゃって、、熱いのがあたしにかかってきたのが分かって」

「…………」

五月「あいついたたまれなかったのか、ごめんとか言って逃げちゃった」


逃げるなバカ!それは…最悪だぞ……


五月「あたしもこっちに逃げちゃったから……それからしばらく音信不通」


本当、最悪…


五月「あたしたち…もう駄目かなあ…」

五月「お兄…どう思った?」

「取り敢えず正太郎は殺そうと…」

五月「そういうのはいいから!!」

「ごめん…俺、お互いはじめてって経験無いからさ……でも、あれって少なくとも経験の少ないうちは、お互い声をかけながらやっていかないとうまくは行かないと思う」

五月「……うん」

「正太郎に余裕が無いなら、五月が積極的に声を掛けていかないと…だめかもな…」

五月「だ…だから……」

「ん?」

五月「だからお兄にお願いしたんだよっ!あたしにセックスを教えてって……」

「あ~~~」

理解しました。


五月「あ、あたしってさ、不感症なのかな?」

「………は?」

五月「も、もしかしてあそこが小さすぎて役に立たないのかも」

「はぁ~~~、んなわけないだろ」

五月「だ、、だって(涙)」


しょ~~~がないな!もう!

「あ、、あ、、」


五月をベッドのうえに横たえる。

文字通り、余分なものか一切ついて無いかのような彼女の身体が羞恥で赤く火照って健康な色気を漂わせて


五月「お、お兄、、恥ずかしい、、」

「大丈夫だ、すぐに何も考えられなくなる」

五月「!」


五月の耳から首筋に、すうっと指を這わせる


五月「!ひう!、、、んんっ!、、、ま、まって、、待ってお兄!!」

「、、、、どうした?」

五月「な、、何であたしの部屋に移ったの!?」

「気絶されたときに運ぶ面倒がない。それに俺のベッドがおまえの匂いだらけになったらその後寝にくい」

五月「わ……わ…わたし気絶させられちゃうの?」

「ゆうこちゃんは結構気絶してたな」

五月「…………」

「再開していいか?」

五月「も……もう一つ!な、何でお兄は脱がないの?は…恥ずかしいよ!」

「……今回、絶対に一線は越えない、だから脱ぐ必要はない…再開するぞ」

「はううっ!えっ!?ま…って!なに?なに?なにしてるの?それなに~~~!」


もう何度も何度も……


「(だれが不感症だって?)」


逃げようとあがく五月の華奢な身体を押さえつけるように


「さて………」

五月「ま…って……やっ!だっ、そ…んな……抗ら、え、ないっ!」


もう……貰って…良いよな?

五月「待って!お兄~、待って~~!!」

?「なにしてるの!?あなたたち!」

「………へっ!?」

五月「ゆ、、ゆう姉、、た、す、け、て」

ゆうこ「!!」


ずんずんずんと擬音を振り撒きながら、一気に距離を詰めた彼女の渾身の平手打ちが、敢えなく俺をベッドの上から叩き落とした


「いっ!痛って~~~っ!」

ゆうこ「死ね!この変態ロリコン野郎~~っ!!」


実に一年ぶり、大学入学を期に袂を分かれたはずの前カノ、錦野ゆうこちゃんが鬼の形相で俺たち兄妹を睨み付けていたんだ。

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