ファンタジー特典もりもりで来たのに、貞操逆転世界ってまじかよ!

一茶

第1話 転生

「すまない。君のデータを消してしまった」


「は?」


何が起こっているんだ?俺って誰だ?

あれ名前も思い出せない。


「混乱しているところですまないが君は死んでしまった。

私の不注意で君のデータを消してしまったから。

あちらの世界で君は最初からいないことになってしまった。

申し訳なく思うから、こちらで作ったアバターに転生してもらう。

そこで特典を10個決めて、転生してもらう」


急に捲し立てて、言われても...

まあ転生させてくれるならありがたくさせてもらおう

なぜかわからないけど、こういう転生する知識はいっぱいあるんだ。

なぜかわからないけど


「では、決まったら呼んでくれれば私が転生させるから

強く念じてくれ。それでは準備ができたら呼んでくれ」


よ〜し何にしようかな〜



「神様!決まりました!」


「特典を聞こう。10個全て使わなくても良いぞ」


「では!健康で頑丈な体、豊富な魔力、武器と防具を作る力

状態異常にならない、インベントリ、超高性能な感覚機関

観たものをすぐにできる能力、高性能なAIみたいな相棒

めちゃくちゃ頭の回転を早くしてほしい、いろんな声が出せる能力

の10個でお願いします」


なんか余った気がするけど、

これがあればどんなファンタジーでも生き残れるだろ。

剣と魔法のファンタジーか〜

楽しみだな〜


「あいわかった。あちらの世界に渡れば私が書いておいた手紙がある。

それに、世界がどのような場所であるのかを書いてある。

それでは、人生に幸多からんことを」


「いってきます!」


う〜ん。転生できたのか?

あれ?なんか普通のマンションの部屋みたい


「GUMITubeの配信者とかの家紹介で

見たことあるようなマンションの内装だな。」


ちょっと待てよ。なんか嫌な予感が....

とりあえず手紙を探さないと....


『君の名前は月白 桜だ。

無事転生できて何よりだよ。特典を使って幸せに過ごしてほしい。

その世界は君が元いた世界と貞操観念が逆転している世界だ。

男女比は3対10くらいだよ。

お金に困らないように、一生贅沢しても減らないようなお金が

私が作っておいた口座に入っているよ。

男には義務があるから、そこら辺は自分で調べて確認してくれ。

では良き人生を』


良き人生をだ〜


「先にどんな世界って言ってくれてもいいだろーーーーーーー!!!!」


聞かなかった俺もバカだけど!!

特典の半分くらい意味がねーじゃねーかーーーーー!!!!

くそ〜そんなのありかよ〜

まあお金に不自由しないならいいか


「貞操観念逆転しているなら配信者でもやってみるかな」


スマホがあるとありがたいんだけど。

あ、あった。手紙が入っていた封筒に一緒に入ってるじゃん


「初めましてマスター」


うおっ!びっくりした〜

相棒のAIか!本当にAIじゃん!

でもよかった。この世界の情報を手に入れるのが楽になった。

それに俺って機械音痴だから、配信するってのに致命的だよな普通


「初めまして、これからよろしく頼むよ。

え〜と名前をつけたほうがいいか。

う〜んカレンで!よろしくカレン!」


「はい。よろしくお願いします。

では早速この世界での男の義務について話しますね。

まず一ヶ月に一回搾性が義務付けられています。

これは、18から義務付けられています。

マスターは今20なのでこれからしてかなければなりません」


ほ〜ん。そんなのがあるのか。

今20歳なら、この2年間はどうしていたんだろう。


「この2年間は記録として残っています。

あなたが生まれたのはさっきですが、

この18年間は記録としてきちんと残っています。

神様のご都合主義というものです。

その量や健康で良い精子だと値段が上がり、

マスターの身体機能や若さなどで推測するに

一回100万で買い取られると思います。

それに男性には、税がかからないような法律があるため

マルマル100万円もらえると思います。」


ほえ〜そんな簡単なことで100万ももらえるのか。

それだけで、一生生活できるよな。


「先に言っておきますが、

私とはこのスマホを通さずとも会話をすることができます。

このほうがわかりやすいためこのような方法をとっています。

ですからマスターが考えていることなどもわかります。

では、配信のことについて話しましょう。

この世界の配信者で男性の配信者は未だいません。

男性のタレントや声優などはいますが、あちらの世界では炎上するような

やる気の無さですが需要はかなりあり、テレビに出れば視聴率が上がります。

ひとえに女性が男性に飢えていることが理由ですね。

女性が男性にアピールしすぎるため、

男性は引いてしまったり怖がってしまうため、

男性が人前に出るのは少ない傾向にあります」


やっぱりそういう世界なのか。

肉食系の女性が多すぎて逆に男性が萎縮してしまうってところかな


「男性の性格とか傾向ってある?」


「男性のタイプは大きく分けると二つ。

傲慢で王様気質の小さい頃から甘やかされているタイプ。

こういう人たちが男性タレントはほとんどでアイドルに俳優は

ほぼ全てがこういうタイプの人であると思います。

二つ目は、逆に甘やかされているが女性に襲われたり怖い思いを

して心に傷を負っているような臆病で萎縮してしまっているタイプです。

声優などの人はこういうタイプが多かったり看護師でも

こういう人たちが多いですね。

女性とあまり会わないような人たちが多いですね。」


じゃあやっぱり配信者の道で正解かな。

男性がいないってことは市場を独占できる!

勝った!


「じゃあ配信機材などをネットで注文しますね。

配信するための机や椅子やその他のもののグレードはどうしますか?」


「最高グレード、体に優しい感じで!」


あとは今日のご飯とかってどうしようか。

コピー能力があるから、料理動画でも見れば同じようにできるよね。

なんか特典全部魔法系とかにしなくてよかったなって思うは

豊富な魔力とか全く意味をなさないと思うけど


「配信の企画で料理などをするのをいいかもしれませんね。

防具の作成がありますから、身バレ防止の全身鎧みたいなものを

作って料理なども良いかもしれませんよ」


その手があったか!

じゃあ、料理道具周辺も集めてもらうかな。

他って必要なものあるかな


「料理道具は良いものを集めておきますね。

他のものは、このマンションに備え付けられていますから、

インテリアなどで必要なものがあれば買いますよ。

ベットやタンスに机などもありますから、

これと言って緊急なものはありませんよ。

お寿司の出前を頼んでおきますね。」


「ありがとカレン」


いいね〜お寿司

これからいっぱい贅沢して行こ〜

けど太っちゃやだよな、人気商売なんだから


「ここのマンションには、地下一階にジムとプールがありますから。

そこで体を動かすのが良いと思いますよ。

メニューは私が考えますから存分に体を動かしてください。

男性用のロッカーがありますが使われていないと思いますけどね。

ちなみにこの階は最上階でセキュリティーが異常に高く

決まったコンシェルジュしか入れなくなっているため他のマンションより

安全性は高いですのでご心配なく。

ここのマンションに住んでいる人たちの民度は良いので

変なことはされないと思いますが話しかけられることはあると思いますよ」


だよな〜けど民度がいいなら大丈夫か

それに話しかけられるくらい全然いいし

俺から喋りかけることは挨拶以外ないと思うけど

なんだかんだ生きていけそうだな!

特典のほとんどが死蔵だけど頑張って生きていくか!




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