付き合っている義妹が浮気した挙句の後にヤンデレ化した。意味が分からない!
アキノリ@pokkey11.1
第一章 脆く崩れる世界
「大丈夫。決して許さない」
第1話 何で¿
「私はお兄ちゃんに構ってほしかった。だからこそ敢えてこの道を選んだ。決して私はお兄ちゃんを諦めた訳じゃない。それに私はキスもセックスもしてない」
「...じゃあ何でこの情報が...!?」
「それは勿論。私がお兄ちゃんに横流ししたに決まっているでしょう」
俺、清水修二(しみずしゅうじ)は唖然としながら彼女を見る。
彼女は「確かに私はお兄ちゃんを裏切った形になったのは悪かったって思うけど。だけど私はあくまで寝取られたわけじゃない。ふりをしていた感じだけど私は準備期間が必要だった。だからこんな形になっちゃったけど...でもお兄ちゃん。彼女出来たんだね?ならそれは許し難い話かなぁ。お兄ちゃんは私のものであり詰めが甘かったって認識はするよね?私はあくまでお兄ちゃんしか見てないしお兄ちゃんの精子を欲しているぐらいだからねぇ」と公園なのにそう言う。
コイツ...コイツ!?
「高校生になったんだよ?お兄ちゃん。私。もう妊娠できるよ?」
「...」
高校2年生の春。
俺には清水明日香という後輩が出来た。
義妹であり性格がかなり歪んでいるとは思ったが。
まさかここまで歪んでいるとは思わなかった。
そして俺は彼女を冷や汗をかきながら見る。
「私は...あくまでお兄ちゃんのもの。お兄ちゃんは私のもの。以心伝心」
「お前...何で浮気に見せかけたんだ。そして相手はどうなった」
「私が浮気に見せかけたのはあくまで挑戦する為だった。私が私を飛躍させる為もあったし...まあそれ以外もあるけど。相手はまあ地に堕ちた。こんなものでしょう」
「...それはお前が仕組んで堕としたのか」
「相手は少しだけ年上の男性だった。だけどまあフルボッコになったから再起は出来ないでしょうね。というかこうなった以上はお兄ちゃんにそれぐらいしないと信頼得られないかって思ったしね」
「...」
季節はあくまで11月。
冬も間近なのに冷や汗が止まらない。
こんなに義妹の性格が歪んでいるとは思わなかったのだ。
俺は恐怖に感じながら明日香を見る。
「...私はお兄ちゃん。貴方を逃がす気は無いよ」
「...」
「まあその為には私自身を考え直さないといけないだろうけど。何とかするよ」
「...」
「だから私、お兄ちゃんの彼女を一切認めない」
「...」
こうなったのは丁度...1時間前の話だった。
俺が呆れが差して彼女に「新しい彼女が出来た」と打ち明けて変貌した事による。
彼女は死神の様な目になり。
俺を見てきた。
「一切認めない。その場所は私の場所だ」
そう言いながら、だ。
俺は何の事か最初分からなかったが。
彼女を見てから俺は恐怖に感じた。
そして彼女は「私、お兄ちゃんを監視する」と怒った様に言い始めた。
「私は一切、お兄ちゃんのその場所をその女に譲る気は無い。まあそれは詰めが甘かったって思うけど。...私、絶対に許さない」
そして事態は今に至る。
俺は彼女を見ながら多大な恐怖を感じて逃げようとしたのだが。
その手を彼女は握った。
それから柔和になって見てくる。
「...その女は何処に居るの?」
「明日香。落ち着け。取り敢えず話がしたい」
「私は話はしたくない。お兄ちゃんは私のものだ」
「...明日香...」
「まあ本当に詰めが甘かった」
俺の手をギリギリと握りしめる明日香。
血管を。
大動脈を裂く様な感じで、だ。
その顔を見ながら俺は汗をかく。
心臓が高鳴る。
そして「明日香。離してくれ」と言う。
だが明日香はハイライトが消えた目で見てくる。
「...お兄ちゃん。私はちゃんと事後処理したよ?...ねえ...?」
「明日香...!」
「私が確かに悪い部分もあるけど同罪だよね?お兄ちゃんも。お兄ちゃんも私が居るにも関わらず彼女を作ったよね?それは同罪だと思うけどな?私と別れなかったよね?」
「私が全てこうしたのはさっき言ったけどそれもあるけどまあそれ以外に全ての計画を立てていく為。幸せになろうね。...お兄ちゃん」と明日香は俺を見る。
俺はその言葉に明日香を見据える。
明日香はニコッとしていた。
これは...次元を超越する...恋愛物語だ。
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