第19話 お泊り会


俺と強子は灯の家でお泊り会する事になった。

お泊り会は午後1時から開始。


俺はさっそく荷物を持って、灯の家にやって来た。

灯の家にはゲームをやる時前に一度遊びに来た事がある。


お泊り会の最初はゲーム、まずはゲームから始まる


「さぁ、レースゲームだよ。

 誰が勝つかな?」


「このレースゲーム、灯が得意な奴だろ。

 また灯が勝つに決まってるさ。」


灯の得意なゲームなら灯が勝つ、当たり前だ。


「まぁまぁそう言うわず、やってみなきゃ分からないでしょ。

 逆転もあるかもだし」


そう言うが、灯は自分の得意なゲームやりたいだけだろ

でもまぁ、いいか


「付き合ってやるとするか」「付き合ってやるとしましょう」


「なにその上から目線、ムカつく。

 ゲームでボコボコにしてやるぅ!!」


レースゲームは予想通り灯優位に進んだ。

灯が1位を疾走、俺が2位、強子が3位だ。


強子がむくれた


「このゲームつまんないわよ」


「強子が弱いだけだよ、このゲームは面白いよ。

 もっとやろ、もっとやろ」


自分が勝てるからやりたいだけだろうが


「「はぁ…」」


俺達はレースゲームにしばらく付き合わされた。




その後俺は言う


「次は格ゲーやろうぜ。」


格ゲーなら強子と組めば灯を倒せる


灯は嫌がる


「えぇ、格ゲー。嫌だよ、君達組んで来るじゃん…」


「でも灯組んでも、結構押し返してくるし。

 いいだろ?やろうぜ。」


灯は組んでも負けることがある、化け物じみた格ゲーの強さを持って居るのだ


「それとも何かしら?灯はレースゲー以外はダメ

 レースゲーしか出来ないと?」


見えついた挑発だなあ。

だけど灯はそれに乗った


「ムカッ、言ったな。

 格ゲーだって出来るところ見せてあげるよ。」


よし、俺たちにも

勝機が出て来たな




俺達は格ゲーを始めた

俺はマッチョ、灯は細い素早い女のキャラ、強子はバランス型の主人公を使う


俺達は当然のように組んで灯に攻めかかる


「あたらなければどうと言うことは…きゃぁ!!

 2人がかりはかわしにくいって」


「あはは、勝てばよかろうなのだ」


初戦俺たちは2人がかりで灯を押しきり、勝った

その後の強子VS俺では当然のように俺が勝利した。


「やった!!1番」


「ムカッ、次は負けないから。もう1回!!」


その後強子と俺で組んでかかるが


「オラオラオラオラオラオラァ!!」


灯は俺たちの攻撃をすべてかわし

当然のごとく圧勝してきた


「ば、化け物かよ」


「ゲームクイーンって呼んで欲しいな」


灯がここまで強いとは、ぐぬぬ。

その後俺達は連携を工夫し、なんとか灯にくらいついて勝利したり

灯が普通に圧倒したりを繰り返した




ゲームが終わり、夕食の時間がやって来る

灯のお母さんがやって来た


「夕食の時間よ、もちろん貴方達の分もあるわよ。」


「わ~い、夕食だ。」


「「ありがとう」」


俺はそう言ってお礼をした

ありがとうございますじゃなく、こういう場でありがとう。


やっぱり落ち着かないな、でも死者退治人業界では常識なんだろう。

常識には従うべきだ。




俺達は椅子に座って夕食を食べることになる

今日の夕食はカツとキャベツと大根の味噌汁とご飯だ。


『いただきます!!』


俺達はそう言って夕食を食べ始めた


灯のお父さん、どうみても普通のお父さんが言う


「灯がいつもお世話になってるね。」


「あっ、いいや、お世話になってるのはこっちも同じだから。」


灯は胸を張って言った


「お世話してあげてるんだよ」


お世話して上げてる、って言われるとちょっとムカつくな。

だけどわざわざ反論する事もあるまい

俺は飯に手を付ける


「このカツおいしいな。」


灯のお母さんが笑顔で言う


「でしょ、自信作なの。」


灯のお父さんが言う


「お母さんの料理はいいぞ、どれも自信作だ。」


「もうお父さんったら…」


その光景を見て、強子はうらやましそうな視線を灯の両親にぶつけた。

そうか強子の親はもう…


「強子、やっぱりうらやましいか?」


俺は小声で聞いた

強子は両親を亡くして居る、

こういう普通の両親のやり取りが、それを見れる灯がうらやましいだろう。


「…うん、正直ね。でも今それを言っても空気悪くなるし

 言わないわ。」


俺は強子を撫でた


「強子はいい子だなぁ。」


「撫でるな、子供扱いするんじゃないわよ」


そうは言っても強子はまだ子供だ

小学6年生だし。


その後楽しく歓談しながら俺達は食事を済ませた。




その後灯、強子が一緒にお風呂に入り

その後に俺がお風呂に入る事になった。

灯、強子の番が終わり俺の番が訪れる


俺は更衣室で服やズボンや肌着、サラシに、ふんどしを脱いで

全裸になる


自分の体を見ると、俺の大きい胸が存在感を出している。

もちろん股間には何もついていない。


もし何かの間違いで扉が開けられたら。

俺の正体がバレちまうんだよな。


…シャワーだけにして、早めにあがろう

俺は急いで頭を洗い、体を洗い

バスタオルで体を拭いて


着て来た服を来た




俺たちはその後灯の部屋にやって来た

灯の部屋には布団が3枚敷かれている


「十兵衛、元の服のままじゃん。

 パジャマ着ないの?」


そう言う2人はパジャマを着ている


「俺はこのままの服で寝る主義なんだ。」


「ふ~ん。」「いろいろな主義があるのね。」


俺たちは3つそれぞれの布団に横になる

俺が真ん中だ。


「十兵衛はどっちがタイプなの?」


え?どっち


「どっちって?」


「私と強子、恋人にするならどっちがいい?って事」


こ、恋人って!!


「ふ、二人とも大事な仲間だし。そう言う対象には見れないよ」


「ふ~ん、十兵衛ってつまらない男なんだね。」


なんかつまらない男扱いされた!!

常識的な回答をしたつもりなんだがな




その後はとりとめのない雑談をしながら

俺たちはやがて眠くなり、寝た


楽しいお泊り会だった。

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