七死者の章

第13話 高級料理店と組手


俺と仲間たちは、一人前の死者退治人になった記念に

高級料理店へやって来て居た


高級料理店で座りながら、灯が言う


「ど、どうしよう?テーブルマナーとか分からないよ」


「俺は知ってる、こっちは客だしあまり細かい事気にしなくていいさ。」


「ドキドキ、ドキドキ」


強子はドキドキしているようだ、無理もない

初めの高級料理店だしな


「前菜の〇〇のサラダになります」


前菜が出て来た

俺は2人にアドバイスする


「とりあえずナイフとフォークは外から使うんだぞ」


「う、うん。」「え、えェ。」


俺は前菜を食べる。


「もぐっ。おいしいサラダだな」


「確かにすごくおいしいね、こんなサラダ食べたことない。」


「おいしいわ。」


やがて食べ終わり前菜が片付けられていく

次はスープが来た


「〇〇のスープです、どうぞ」


「ズルッ、こんなスープ飲んだことない。」


「おいしいわ」


「それはよかったな。」


ちなみに俺は名家の子供なので、こういう店には来慣れているが。

それでも何度来てもいいものだ、一流の店は。


食べ終わり、スープの皿が片付けられ、

次に魚料理が来た。


「〇〇焼きです」


「もぐっ、もぐっ!!」


強子はマナーを気にせず、夢中になって料理を食べる

俺はそんな強子を温かい目で見た、まだ子供だな、普段強がっていても。


俺と灯はそんな強子を生暖かい目で見ながら食事を楽しんだ


やがて食い終わった〇〇焼きが片付けられる。

そしてついにメインディッシュの肉が現れる


「牛肉のステーキです」


「もぐっもぐっ!!」


強子は無我夢中で食べていた


「もぐもぐっ!!」


灯も無我夢中で食べていた

まあ この店のメインディッシュは無我夢中で食べたくなる味だ。

分からなくもない


肉料理が片付けられ

次にデザートのアイスがやって来た


灯と強子は目を輝かせる


「「アイスクリームは大好物!!」」


まぁ、ファミレスでアイスクリーム食べて、ご飯食わなかったぐらいだしな。

2人は輝いた目でアイスクリームを完食した。

俺もアイスクリームは完食した。




料理を完食し、それぞれ感想を言い合う


「いやぁ、おいしかったね。

 それぞれの料理がちょっと少なかったけど、それでも味は一流」


「それがコース料理ってもんだからな。」


「私は満足したわ、小学生のお腹だし、量はいらないのよ」


子供にとっては十分な量だったかもな。




俺たちは会計に来た


「6万円になります」


「「ろ、6万円!!」」


2人は会計を聞いて、目が飛び出そうになって居る


「高いが、死者退治の報酬があるし払えるだろ。

 割り勘すれば2万円だし、ほら払うぞ」


「う、うん。おいしい料理ってのはお金がかかるんだね。」


「そうね、お金がかかるのね。」


俺たちは割り勘でそれぞれ2万ずつ払った

おいしい料理は高い、常識だな。




高級料理店に行った日の翌日、俺は裸で滝にうたれて修行をする

今までの死者戦、手こずってばかりだったからな。

改めて修行し直す事が必要だと思ったからだ


お父様が見に来た


「修行か、いい心がけだな。」


俺は恥ずかしくなり、おっぱいや股間を隠そうか悩んだが

修行中に隠せば、叱られる。

修行は羞恥心より優先されるからだ。


隠さない事にした。


「修行を怠れば、死が近づきますから。」


「確かに。どうだ?この後俺とちょっと組手してみるか?

 久しぶりに」


久しぶりのお父様との組手か

成長して、実戦を積んでからはしてなかったな


「組手していただけるなんて光栄です。 

 ぜひ組手しましょう、服を着るので少し待っててください。」


「あ、あぁ。」


俺が体を拭いて着替えようとすると目を逸らす

修行中は平気で見て来たのに、そこは目を逸らすんだな。




俺は道場でお父様と向かい合った

お父様は言った


「先手はくれてやる、かかってこい」


「後悔しても、しりませんよ!!」


俺は霊力を込めた拳でお父様に殴りかかった

霊力を込めた手で、俺の攻撃は受け流された


「なっ!!」


俺の腹に強烈な一撃が来る


「ぐはぁ!!」


俺は吹っ飛び、壁にぶつかる


「まだまだだな。

 もっと励め、俺を越えれるようにな。」


「…はい」


お父様は強い。

まだまだ勝てない…




俺は中庭で拳の素振りをする

何千回も繰り返す


俺は中庭で蹴りの素振りをする

何千回も繰り返す


お父様から教わった

呆れるような繰り返しこそが修行だと


「修行を積むんだ、そしてお父様に勝つんだ。」


そのためにはあきれるほど繰り返さなくてはいけない


「打倒、お父さま」


俺はそう言いながら素振りをする


「打倒、鬼」


俺はそう言いながら素振りをする

みんな倒せるようにならなきゃな!!

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