幻想と現実のあいだの不思議な職業のお話

「雷」を掘るという架空の職業についている人物の働きぶりを、淡々と描いた短編です。
特に事件が起きるわけではないのですが、描写がユーモラスで心地の良い読み味でした。
やっていることはとても幻想的で自然の壮大な風景が見えてくるのに、主人公の身の回りにあるものは水筒に弁当、作業着にゴム手袋と妙に生活感がある点もシュールで面白かったです。