第8話・モンスター進化

 他にすることは固い木材系統の素材を集めて、灰石をセメントに変えたりする。


 木材の動物小屋が作れるようになった。それで練習で何度も試してみて、質の良い動物小屋を作ることができた。実はこれを使う方法は思いついている。


 できたのを設置して雑貨屋でエサを買い込み、森の方を見に行く。


 調べて分かったコケッコの巣へと侵入。タマゴをいただく。三つもあれば十分だ。


 ついでに固い木材を確保する。大きな動物小屋というのがあるため、硬い石やセメントなど必要なのだ。レンガも必要であり、こちらも入手方法がある。


 集めて動物小屋に布に包んでおいておく。世話はリファに任せておこう。


「大きな動物小屋を作るためにもレンガを作らないと」


 そのためには硬い石とセメント、粘土を使用して『精錬のかまど』を作ることにした。石工の領分のため、時間がかかる。材料はため込んでいたため、それを消費していく。


「こんなものか」


 品質、完成度共に4くらいか。まあまあの出来だ。これで粘土をレンガに変えられるぞ。


 ここから準備がかかるな。畑も増やしたことだし、少しずつやろう。


 ツボなど作り、練習する。できたツボに塩、水、漆黒豆を入れておく。これでしばらく発酵させることで醤油になるらしい。料理スキルだけの仕事で良いのか分からない。しばらく様子見だ。


 せっかくだから釣りをしよう。海の傍まで行って、釣りをする。雑貨屋でエサを買い、何度かして【釣りスキル】を獲得する。


 魚はなかなか美味しいな。戦闘無しで魚食材を確保できて、数を揃えればそれなりの値段になりそうだ。獲得してからメメザシ、酒サーモン、ウマアジといった魚から、クロコダイという大物を釣った。


 釣った魚は納品できるか確認したが、ウマアジくらいまとまっていないとだめだ。クロコダイは食堂へと持っていく。


「へぇー大物だね。いいよ。特別メニューだ」


 そういって黒味魚のお茶漬けを出してもらった。なかなかうまい。


 今度持ってくればレシピを教えるよと言ってくれた。材料を集めるのは大変だがありがたい。


 最後の仕事でフリマの様子を確認。ポーションとタワーシールドが売れているようだ。コメントがあるが、不適切なコメントはブラックリスト行きにする。


「やっぱりポーション全部よこせという人はいるんだな」


 そう言ってコメントは全てブラックリストへ。値段も考えて出しているんだから、これで納得して欲しいね。


 朝まで時間を進めて、リファと共に畑の世話をする。【農業スキル】も少し上がって来たな。


 exスキルはだいぶ高い、さまざまなところから経験値を手に入れてるから、キャラクターレベルより高めだ。


 調合の方も色々試してみたら、レッドフラワー、薬膳花、マナキノコで『下級アタックポーション』が作れた。攻撃力を上げるらしい。


 同じ要領で『下級シールドポーション』と『下級クイックポーション』を作ることに成功した。能力値上げるのに、蜂蜜を使う。


 量や質を見ながら作るため、花の栽培は必須になるな。リファが面倒見ているから良いが、もう少し人が欲しい。


 他に作れる物が無いか調べる。レベル上げしたいからね。


「暖炉か」


 煉瓦造りの暖炉という施設が作れる。試しに作ることにした。大きな動物小屋はしばらく先だからいいか。


 いくつか作り、良い物を小屋に設置する。熱くならずに、物を焼けるようだ。


 火のコアも使ったからね。明かりとして使用しよう。本とか買えばいいのかな?


「手元が分かれば作業できるか。ギリギリまで薬調合できるな」


 バイトが終われば薬の調合時間ができて、しばらくは安定するな。


 レベルがもうすぐ5になる。草原エリアのエリアボスである草大将を倒すかと決めて、草大将のもとに出向いた。


 草大将はだいぶ討伐されている。適正レベルパーティで4レベル。ゆっくりやエンジョイ勢、または時間が取れない人以外は突破しているだろう。


 装備も出回りだした頃だから、草大将はソロ討伐もされている。


 大きな緑の兎が仁王立ちで現れ、フィールドを飛び回る。


「【ファイヤジャベリン】」


 火のコアを大量に使用して作った、レシピの中では最高レベルの火魔法。火の槍を放ち、打ち砕く魔法だ。


 それと共にガウムの【ファイヤボルト】やグリモワールの【ライトニング】。しんじゅは【アクアボール】をぶつける。雷魔法の前だと大ダメージに繋がる。


 魔法製作もサボらずしていてよかった。他にも風魔法で【エアカッター】と水魔法では【ウォーターウォーキング】という水中で呼吸する魔法など作っている。


 一番使用するのは【ストーンウォール】。硬い石の壁を作るから、壊して硬い石を手に入れているのだ。


 草大将を倒すとレアドロップが無いか確認する。装備の草原ズボンが良いらしい。


「んー一発成功ならず」


 だがレベルが上がった。


 ガウムがレベル5になり、進化先は三つ。


 ウルフ、グレートウルフ、魔狼という進化先。魔狼は魔法使用数100回越えでないと進化しない。ガウムは魔狼へと進化する。


 しんじゅはビックスライム、クリアスライム、ピリフィケーションスライムだ。


 ピリフィケーションスライムはかなり特殊な進化らしい。回復ポーションと浄化石を食べているスライムで、水魔法と奇跡の魔法を犠牲にして進化するらしい。


 装着は自分でしているが、ヒールを付け替えて犠牲にすることで進化する。こちらの方が強そうだから進化させよう。


 どちらにも確認してから進化させる。二人とも、こちらの意見を尊重してくれた。


 こうして戦力が上がり、荒野エリアが解放されたのであった。

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